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今週読みたい本リスト2024/03/29

こんにちは! つくだ@書籍編集×ライターです。
3月も押し迫ってきましたね。このnoteでは、心が楽になる記事、創作に役立つ記事などを中心に、お届けしています。

今日は、Xやnoteや書店、そして人からの紹介で知って、私が「読みたいな」と思った未読本を、自分用のメモとともにご紹介しています。

人文・社会科学、小説・エッセイ、文章術・ことば、ビジネス書、自然科学、芸術と、ジャンルわけしています。全文合わせると長いので、お好きなところからご覧ください。

週末の読書のご参考になれば幸いです。



人文・社会科学


多様性の時代となり、大切にしているものが一人ひとりズレる社会で、善意を空転させることもなく、人を傷つけることもなく、生きていくにはどうしたらいいのか? 人と出会い直し、歩み直し、関係を結び直すための、利他とは何か、ケアの本質とは何かについての哲学的考察。

進化生物学、ウィトゲンシュタインの「言語ゲーム」、スラヴォイ・ジジェクの哲学、宇沢弘文の社会的費用論、さらには遠藤周作、深沢七郎、サン=テグジュペリ、村上春樹などの文学作品をもとに考察する、書きおろしケア論。『楢山節考』はセルフケアの物語だった!

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ケアにまつわる話は興味があったものの、まだ読めていませんでした。そこに『世界は贈与でできている』の近内悠太さんがケアの本を出したと聞いて、読みたくなりました。ケアと贈与の関係も、この本を読んで考え直してみたいです。

「こころの問題」を考え続けた臨床心理学者・河合隼雄(1928-2007)。魂とは何か? 物語とは何か? 日本文学、絵本、神話、昔話、音楽など、多領域にわたるその仕事と生涯を辿る。

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ユングには秋山さと子先生と河合隼雄先生から入りました。なかでも河合隼雄先生の本はよく読みました。自分のルーツを振り返ってみるという意味でも、読んでみたいと思います。

新しい発想で世界経済をけん引する企業が次々と登場する欧米に比べ、なぜ日本ではイノベーションが生まれないのか。それは、欧米では子どもの頃から「当たり前を疑うことが大事だ」と徹底的に教え込まれ、物事を批判的に思考するクセができているから。その教育の根底にあるのが「哲学」だ。「知っていることを知らないと思ってみる」(ソクラテス)、「答えを出さない方がいいと考えてみる」(キーツ)等、古今東西の哲学から、マンネリを抜け出し、ものの見方が変わる100のノウハウを伝授する

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世の中はいつも変化しています。そう考えてみると、当たり前なんて事柄はどこにもないんですね。内容案内でも紹介されているように、本書は「当たり前を疑う思考法」を古今東西の哲学の中から、抜き出したもの。新書で224ページに100の思考法と、かなりコンパクトに構成されています。同じようなジャンルでは山口周さんの『武器になる哲学』もおすすめです。


小説・エッセイ

日本文学を学ぶ上で重要なテーマや課題「メディア」「資本主義」「ジェンダー」「神話と正史」などを取り上げ、また厳選した75の作家・作品を現代から古代の順に配列し、最新の知見に基づきわかりやすく解説する。

本書を通読すると、断片的に見える日本文学に関する情報が有機的に結びつき、全体像が把握できる。学部生、大学院生、文学愛好家を対象に、いまを軸に日本文学を捉え、世界へひらくための地図・見取り図を提供する新しい一冊。

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「シリーズ・世界の文学をひらく」というシリーズの一冊です。2部構成になっていて、第Ⅰ部は、テーマや話題から日本文学を紹介、第Ⅱ部では日本文学史を彩る(作った)名作・作家たちと題して構成されています。面白いのはどちらも、現代から話を始めて過去へと話を進めていくこと。文学ガイド本はいろいろ出ていますが、切り口が面白いので読みたいと思っています。

きれいな形でなくてもいい。 きっと誰かが照らしてくれる。

東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。庭に季節のハーブが植えられているここは、精神科医の夫・旬とカウンセラーの妻・さおりが営む「椎木(しいのき)メンタルクリニック」。キラキラした同級生に馴染めず学校に行けなくなってしまった女子大生、忘れっぽくて約束や締め切りを守れず苦しむサラリーマン、いつも重たい恋愛しかできない女性会社員、不妊治療を経て授かった娘をかわいいと思えない母親……。夫妻はさまざまな悩みを持つ患者にそっと寄り添い、支えていく。だが、夫妻にもある悲しい過去があって……。

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東京の古びた団地を舞台にした成長譚「タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース」を読んで好きになった窪 美澄さんが、また心に染みいりそうな物語を書かれています。舞台はメンタルクリニックというだけで読みたくなりました。


離婚して一年。荒んだ生活を送っていた幸彦は、ある「学校」を紹介される。そこには様々な事情を抱える生徒たちが通っていた――。忙しすぎて“生活”が後回しになっている、大人たちへの応援歌!

男性のみが通える家事学校というのがいいですね。おそらくそれは単に家事を学びたいというだけの人ではなく、何らかの事情で例えば料理を自分でつくらざるを得なくなったような人たちの集まりではないでしょうか。「失った家庭」というものをしみじみと思い出したり、様々なドラマが見えてきます。「山の上の家事学校」というタイトルも好きです。

文章術・ことば

コピーライティングを学ぶ人の“バイブル”として長年多くのクリエイターに活用されてきたコピー年鑑。

最新刊でついに60冊目、還暦を迎えます。そこで初心にかえるという意味を込めて、「学ぶ年鑑」という企画テーマで様々なコンテンツを収録しています。

また、「アップデート」が審査テーマだった2022年のTCC賞。
ブックデザインは1963年の第一号のデザインを踏襲しながら、
新しい解釈を加えることで22種類のカラーリングとなりました。

本書には各受賞作品を含む644点もの広告作品を収録。
さらに、各受賞作品には審査員からの講評が掲載されています。
広告界を代表するクリエイター達がどんな視点・切り口から
広告の言葉を評価するのかが分かります。

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昔、コピーライターの卵だったころ、よく読んでは文章を書き写していたのが、この「コピー年鑑」と「秋山晶全仕事」です。24年版もあるのですが、現在古本でしか手に入らないようなので、刊行60周年特集号を選びました。「学ぶ年鑑」という企画テーマにも興味をそそられました。まさに「売るための文章」の年鑑ですから、有料記事に読者の方をお誘いする記事を書く参考になるかも知れません。

ビジネス書


あの天才たち100人分の勉強法が一冊に!

刑務所に入るたびに外国語をマスター!?
学校に行きたすぎて断食!?
難しい本は「ちょい読み作戦」で読みきる!
日本中の人に話を聞きまくって新しい学問を創設!

マネしたらヤバい勉強法から実際に使える独学術まで、
ピカソ、スティーブ・ジョブズ、織田信長、夏目漱石などなど100人てんこもり!

たのしいイラストと驚愕のエピソードで、
勉強がめちゃくちゃたのしくなる、 学習意欲爆発の一冊!

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著者は、偉人研究家の真山知幸さん。勉強法というと、脳科学に基づいたものや、すごい成績を収めた人の勉強法が定番です。もちろんそうした勉強法を身につけるのも大切ですが、勉強をして成果を上げるための内発的動機を高めるのには、勉強自体が楽しいものであることを知る必要があります。本書は勉強の楽しさを思い出させてくれそうな予感のする一冊です。

ビル・ゲイツ絶賛の世界的権威が語る、テクノロジーの歴史と未来。報道や広告ではわからない事実(ファクト)を明らかに。過去の「イノベーションの失敗」から教訓を得る、世界水準の教養!

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AI、バイオ、超高速輸送、クリーンエネルギー、様々な分野でイノベーションが騒がれています。しかし、過去にも同じように騒がれて失敗して、環境に大きなダメージを与えた例が、こんなにあったんですね。浮き足立たず「過去の失敗」から得た教訓を学ぶことの大事さを教えてくれそうな一冊です。


「個人は、会社に命じられた業務を丁寧に、精いっぱいこなしてきたにもかかわらず、ある日突然「あなたはもう不要だ」と言わんばかりに、会社の外に出されてしまう。その後、不遇のキャリアを歩まざるを得ない人を、何度も、何度も繰り返し目にしてきた。今も、あのとき出会った人たちが「本来持つ可能性」を十分に発揮しきれていたらと思うと、悔しくてたまらない。

やはりキャリアという、すべての人に必ず関わりがあり、そして人生に極めて影響の大きなこのテーマに、誰もがまっすぐに向き合う世の中を、つくらなくてはいけない。(おわりにより)」

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自分のキャリアは自分でつくる。そのために必要なことが一冊に収められたいわば「キャリアづくり大全」のような気がするので、ぜひ読んでみたいと思います。

自然科学


世界的ベストセラー『センス・オブ・ワンダー』待望の新訳
さらにその未完の作品を今京都から書き継ぐ

先駆的に化学物質による環境汚染を訴え、今に続く環境学の嚆矢ともなった『沈黙の春』の著者であり科学者であるレイチェル・カーソン。そのカーソンの最後に遺した未完の作品が『センス・オブ・ワンダー』だ。

本書は独立研究者・森田真生による新訳と、「その続き」として森田が描く「僕たちの『センス・オブ・ワンダー』」で構成する。カーソンが残した問いかけに応答しつつ、70年後の今を生きる森田の問題意識に基づいた、新しい読み解き、新しい人間像の模索を行う。

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「センス・オブ・ワンダー」が未完とは、この本ではじめて知りました。その未完部分に「僕たちの『センス・オブ・ワンダー』」として、数学を中心に研究を行う独立研究者の森田真生さんが、新訳とともに取り組んでおられます。数学を研究されている方が、センス・オブ・ワンダーな世界をどう描いていくのか楽しみです。

◆本書の特長

【1】「全年齢対象」の最も「簡単」にわかる授業
日本中から選りすぐられた,日本トップレベルの予備校講師(=東進実力講師陣)が徹底監修。中学生から大人まであらゆる年齢の読者が「簡単」に理解できるよう,最高のわかりやすさを追求しました。

【2】「知識ゼロ」からでも「学び直し」ができる
本書を読むにあたって,特別な予備知識は必要ありません。「知識ゼロ」の「初心者」でも,「はじめからていねいに」「学び直し」ができるよう,さまざまな工夫と配慮を重ねて編集・制作されました。

【3】中学3年分の授業が「3日」で読める
本書は,解説が一目ですぐにわかる「コマ割り形式」で展開されるので,3日で1冊(=中学3年分の授業)を読み終えることも十分可能です。自分のペースで進められる究極の「時短学習」本としてご活用ください。

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方程式にしても、なぜそうなるのか。どう役立つのかを持って知ってみたいので、まずは基本からと思って選んでみました。

生き物たちは、驚くほど人間に似ている。ネズミは水に濡れた仲間を助けるために出かけるし、アリは女王のためには自爆をいとわない。カケスは雛を育てるために集団で保育園を運営し、ゾウは亡くなった家族の死を悼む。あまりよくない面でいえば、バッタは危機的な飢餓状況になると仲間に襲いかかり、動物園の器具を壊したゴリラは怒られるのが嫌で犯人は同居している猫だと示す・・・といったように、どこか私たちの姿をみているようだ。

シドニー大学の「動物行動学」の教授でアフリカから南極まで世界中を旅する著者が、好奇心旺盛な視点とユーモアで、動物たちのさまざまな生態とその背景にある「社会性」に迫りながら、彼らの知られざる行動、自然の偉大な驚異の数々を紹介。
動物や人間たちへの固定観念を打ち破る知的発見の一冊!

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「人間は社会的動物である」ってアリストテレスは言ったけれど、動物自体もこんなに社会性を持った生き物なんですね。じゃあ、人間と動物の差ってなんだろうと思わず考えてしまいました。まさに動物や人間に対する固定概念を打ち破ってる本みたいなので、読んでみたいです。

芸術

中世ヨーロッパの聖堂、宮殿、役所、住宅に当時の服装や文化まで…
約20都市の建物や街並みをイラストでたっぷり収録!

中世ヨーロッパの建築や歴史、文化は、日本では馴染みのない要素も多く
学びたくても難しい…と思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし一方で、漫画や小説、アニメなどの時代もののコンテンツになりやすく高い人気を誇っています。

そんな中世ヨーロッパの知識を付ければ、研究や創作がもっともっと楽しくなるはず!

そこで本号では、
西欧(イタリア、フランス、ドイツなど)や
ビザンツ帝国、イベリア半島、中東、東欧まで、
各都市の建物や街並み、歴史や文化をイラストで徹底解説!

・中世に発展した都市の構造や歴史的背景
・イスラム教とキリスト教の建築やその融合
・貴族や庶民の住宅とその違い
・盛り上がった商業空間
・人々の服装や暮らしぶり
などなど幅広い視点で紹介します。

この1冊を読めば、中世ヨーロッパの姿をより身近に感じられるはず。
西洋建築史の入門書としてはもちろん、
小説やイラストなど、創作物の設定資料や観光のお供としても
役立つこと間違いなしです!

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眺めているだけで楽しそう! 作家さんやイラストレーターさんなど創作にまつわる方なら、きっと参考になる一冊です。

『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』を中心に『ドラゴンクエスト』、短編漫画のカラーイラストを収録。『こち亀』原作者・秋本治との対談は必見。序文は作家の村上龍。(A4判ソフトカバー)

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最後は、やっぱりこの本です。もしかすると完全版が、いま急ピッチで編集されているかもしれないけれど、愛蔵版でないこのタイプなら手に入りやすそうです。この本を読んで鳥山明さんが遺していってくれたものについて考えてみたいと思います。

今週は、14冊ご紹介しました。
お役に立てますと幸いです。


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最後まで読んでくださりありがとうございます!

これからも、楽しく役に立つ記事を発信していきます。
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あなたにとって、幸せな週末になりますように!



「超学びの記事ーっ⸜( ˶'ᵕ'˶)⸝」と評判です。

「つくだって、こんな人」というのをまとめています。

いちばん人気のある記事です。

不定期でこんな記事を連載しています。

読んだ本の記事をまとめています。

その週に気になった未読本をご紹介しています。

現在連載を立て直し中です。申しわけありません・


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