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読書130 『朔が満ちる』

   窪美澄著

かつて中学1年の時に、家庭内暴力を振るい続ける父親に、斧で殴りかかって殺そうとしたことがあるー

心に傷を負ったまま家族とも離れ、悪夢のような記憶とともに生きていく史也。

ある日、出会った梓からも、自分と同じ匂いを感じた。

これは「決別」と「再生」の物語
(本の案内から)

酒に酔って暴力を振るう父親が悪い。でも、黙って耐えている母親にも思うところはある。
刺さるところがたくさんあり過ぎて、かなりつらかったです。

でも、史也が梓と出会い「親になって、ちゃんと育てられるか自信がない」という梓に「自分が親にされて、嫌だったことは絶対にしない。それだけで十分じゃないか」「僕ら、これから取り戻すんだよ。僕らの人生、これから先、もういいことしか起こらないよ。絶対にそう」と、言う場面があるのですが、それは、梓に出会ったことで史也が思えるようになったことで、好きな場面です。

苦しい内容ですが、いいひとがたくさん出て来て、大人になってから気づくことに胸を打たれました。

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