遠藤周作 著「深い河」読了。人々の生き様、罪、悲哀、信仰が大きく深い河に抱かれて、混ざり合い流れてゆく。これまでも、そして、これからも。読んでみて良かったと心から感じる物語だった。 『これで……いい。ぼくの人生は……これでいい』 どんな結末でも、自分もこう思える道を歩みたい。
旧友に勧められて、遠藤周作の「深い河」を読んだら25ページ目ですでに泣いた。「あ、これは名作だ」と直感で分かる。「深い河」というタイトルはもともと黒人霊歌。グラント・グリーンの演奏が大好き。YouTubeで邦訳の合唱版を聴いて、また泣く。30過ぎて涙腺よわよわオジになったかしら。
「深い河 ディープ・リバー」半分まで読んだ。福田恒存の文章が引用されていて、その一文が、物語を動かす要素にもなっていた。福田氏は「私はキリスト教の無免許運転をしている」と述べていたと記憶している。20代の頃影響を受けた人物の名前と偶然出会うと、物語の内容と相まってハッとなるネ。