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深い河(八章 失いしものを求めて、九章 河)/遠藤周作




LINEオープンチャット読書会すみれで開催されている「深い河/遠藤周作」の輪読会もいよいよ佳境に突入しました。
前半部分の日はお仕事になってしまったため輪読会には参加できず。
次に参加した際に八章後半から九章までみんなと一緒に一気に読み進めました。

これまでの感想はこちらから🐈‍⬛ ͗ ͗





八章 失いしものを求めて


美津子、磯辺、沼田はインドへ来た本来の目的を果たすために動きだしました。
自分たちが失ってしまったものを求め磯辺は妻との結婚生活を回想しながら、美津子は大津の影を辿りながら。

磯辺のように失ってしまってから大切なものに気づいても遅いんだよと思いつつ、失ったからこそ本当に大切なものがなんだったかを思い知るという経験は誰しもあるものです。
美津子はここではまだ自分が何を失っているのかはハッキリ掴めていない様子。でも、その答えを掴むまであと一歩というところ。



九章 河


本来の目的が果たされないまま肩を落としてホテルへ戻ってきた磯辺と美津子。
そんな中大事件が勃発しますが、再び動き出した磯辺、美津子、沼田。

思えば美津子は知らず知らずに大津のあとから何かを追いかけていたようだ。



読者の私も早く大津に会いたいとうずうずしてしまいます。
そしてやっとボロボロになっている大津が登場。見た目はボロボロだけれど、なんとなく逞しくなったように感じました。きっと美津子もそんな風に感じたのではないでしょうか。

遠回りしながらやっと自分たちに必要ななにかを掴もうとしている登場人物たち。
まずまず遠回りすることがきっと必要なことなのだろうと感じました。
そして、読者にも遠回りすることの意義を教えてくれているようにも思えます。
三條夫婦のように短絡的で近道ばかり選んでいては何も掴めないのです。



話がぴょんと飛びますが、先日図書館主催の「深い河」読書会へ参加してきました。
そのために私は一足先に最後まで読了したのですが、衝撃のラストを知ってしまいなんとも寂しい気持ちになりました。
この衝撃のラストを輪読会仲間と目の当たりにしたかった…


でも、図書館主催の40人あまり集まった読書会に参加でき大変有意義な時間でした。
一部抜粋しての朗読、遠藤周作の年表を追いながらの解説、少人数に分かれてのディスカッション。
輪読会仲間以外の人たちと語り合う「深い河」も新鮮で楽しかったです。



次回の輪読会はみんなが待ちに待っていた「十章 大津の場合」
きっと盛り上がることでしょう。



読書会すみれ











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