抄~小説「薄氷の春」より
(これまでのあらすじ)
夫、娘、母親、それぞれとの関係性、あらゆる場面で閉塞感や絶望感を感じながら日々生活している主人公、本荘寛子(49)。
仕事を通じて出会った時田聡(37)に急速に惹かれてゆく。
お互いに既婚者であることや年齢差、仕事上の立場などから、現実には二人の間に何の進展もないが、その一方、夢の中では結ばれて愛を伝え合っている二人。
全て自分の妄想なのでは、と悩む寛子は占いにハマってゆくが..。
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