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ツインレイ小説第二部より抜粋⑧
夫の車から逃げるように降りた私は、躓きそうになりながら小走りで一人スーパーへと向かう。
本当に、離婚するのだ、と思う。
左手に持っていた買い物メモを私は強く握り潰している。
心の底から求める相手を愛することに理由がいらないのと同じように、私が私でいられない相手と離婚することに、もはや理由などいらないのだと分かった。
離婚したい。
それだけでいいのだと思った。
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【お知らせ〜お詣りのこと】
いつも記事をお読みいただきまして、ありがとうございます。
今度、京都の伏見稲荷大社ヘ参拝する予定を立てております。
スケジュール的にはかなりハードなのですが、呼ばれている、としか思えない展開の数々ですので、この流れに乗って、行って来ようと思います。
このnoteでご縁いただいている皆さまと共に、詣でるつもりで、皆さまのそれぞれがよき方向へと進みますようにとの思いを込めて祈願してまいりたいと思
ツインレイ〜意味とか理由とか
ツインレイに出会った人は光の仕事をしてゆく。地球ヘの恩返しとも言える、光の仕事。
そんなふうに聞いたから、だから、私は彼を愛してもいいのだと、思っていた時期があった。
光の仕事をするから、ということが、まるで免罪符にでもなるかのように。
でも、後に、そんなものがなくたって、私は彼が大切なのだ、と分かった。
それでも。
不安になったり邪推してしまうことが、ある。
宇宙や、私の周りのいろんな
ツインレイ〜人生が重なる時
僕の人生なんて、クソみたいなもんだった、って、夢の中の彼は言う。
それが、私と出会って変わったのだ、と。
彼の人生がクソみたいなものならば、それは、私の人生もまたクソみたいなものだった、ということだ。
離婚も見据えて、今、いらないものを処分しようとしている私は、そのクソみたいな人生をまた追体験しなければならないというか、いろんな時期の痛みを思い出したりしては、やっぱりクソだった、というところ
ツインレイ小説第二部より抜粋⑦
孫の結婚式の写真を見てって、とその女性は立ち上がって奥の和室へと向かう。
また話が長くなりそうだ、と、帰るタイミングを逸した私は軽く後悔する。
ボランティアの一環として訪ねた、一人暮らしの80代女性のアパート。
写真には、白いシンプルなウェディングドレスを着て輝く笑顔を見せている可愛らしい新婦が写っていた。
そして黒留袖の母親と燕尾服姿の父親。
この子は大学出て就職してやれやれ、って思っ
ツインレイ小説第二部より抜粋⑥
朝目が覚めて触れてみると、私はもう濡れている。
夢で抱かれた記憶がない時も、そうだった。
夜のうちに、彼がきてくれていたのだろう、と思うと、私はもう会いたくて、枕を抱きしめて顔を埋める。
心の中で名前を呼ぶと、今朝はすぐに、愛してる、って伝わってきた。私は音もなく涙を流す。
一度だけ、リアルで私たちは、抱きしめ合ったことがある。
ほんの少しの時間。何の色気もない。唇を寄せ合うこともない。
ツインレイ〜破壊と創造?
私たちは、まだヤってない。
何にも、してない。
それでも、二人とも心の中は同じ気持ちって信じられる、そして、お互いの日常を淡々と過ごしてゆける。周りに愛を注ぎながら。
こんなふうに落ち着いていられるまでは、私はいっぱい泣いて、気持ちと目の前の現実との乖離に悩んだり苦しんだり。
割り切ってとかでいい、って彼に気持ちをぶつけて、家族裏切りたくない、ってピシャリと言われたことだって、ある。
そ
【お知らせ〜小説について】
いつもお読みいただきましてありがとうございます✨
ここ最近、ツインレイ小説第二部より抜粋、という形でいくつか記事をあげております。
これは私の忘備録的なもので、これをもとに秋頃までにツインレイ小説第二部を構成して書き上げてゆく予定です。
第一部にあたるのが、昨年秋に書き上げた【薄氷(うすらい)の春】。
閉塞感を感じながら生きてきた主人公が、一回り年下の男と出会い、戸惑いながらも自分自身を見
ツインレイ小説第二部より抜粋⑤
物件が決まり、引越し日も決まり、引越し業者のロゴが入った梱包用の段ボールが、束となって届けられた。
これからしばらくは、ひたすら梱包、箱詰め。そして家の中には段ボールの山ができる。
私の心は、何ひとつ弾んではいなかった。
心の奥底、自分の中の一番真ん中、コア、核の部分。
その辺が、ずーっと、冷めている感じ。
内覧で、娘と一緒に初めてのオープンキッチンを見た時も、この部屋いいじゃん、ここに
ツインレイ小説第二部より抜粋④
使わなくなった食器とか、電気ケトル、古くなったフライパンとか。
燃えないゴミの日は月に二回しかないから、早目にまとめておかなければ出しそびれてしまう。引越し前に出しそびれるということはそれらも段ボールに詰めて持っていかないといけないことだから、それは、避けたかった。
これが済んだら、タンスとクローゼットの中も一斉処分しないと。
娘が小さい頃お気に入りだった、可愛い猫柄のTシャツ、小学校の入学
協力してくれないとか、私ばっかりとか思っちゃいそうになったら、私がやりたくてやってること、って思ってみる。これは、私の、愛からの行動、って思ってみる。そう思い切れない時は、自分にとってキャパオーバーの、こと。どんなに高尚な気持ちからだろうと、やめたほうが、いいこと。