輪廻転生って?
本屋さんに行くと、転生ものや異世界ものがすごく多いなあ、というのがここ数年の感想。
特にラノベとかマンガ。
どうしてこんなに多いのかなあ、ってずっと思ってる。
来世に期待、なんて言葉があるように、現実がヘビーでキツ過ぎるから?
現実逃避じゃないけど、転生した後の幸せな自分を夢見られるから?
仏教の末法思想みたいなもの?
そうであれば、つらい時代にはこういう思想が流行るの?
そんなこんなを考えたりする。
私自身は、あなたは◯◯の(偉人とか歴史上の人物とかあるいは死んだじいちゃんのとか)生まれ変わり、って、そういうのはあんまり信じない。
でも、魂が、何度も何度も生き直している、みたいな意味での輪廻転生、は信じている。
姿形を変えて、さまざまな時代に、私たちの魂は生きてきた、ってそれは信じられる。
どうしてかというと、人それぞれ、怖く感じるものが違うから、というのが私の中での理由。
ある人にとっては何てことないことが、でもほかの人にとってはとてつもない恐怖、みたいなことってある。
その理屈じゃない恐怖、っていうのは、前世とか、そういうものの記憶と関わってるんじゃないかな、って思うから。
そうして、その恐怖を克服してごらん、手放してごらん、って課題を持たされてるのかな、とも思う。
私自身、ずっと前から、理由もない恐怖があった。
歩けなくなるんじゃないかっていう恐怖。
自分自身にも、子供にも感じていた。
だから子供に足が痛いとか言われると、それがただの筋肉痛や成長痛であっても、あるいは正座して足がしびれただけであっても、私は恐ろしかった。
ああ、このまま、歩けなくなっちゃうんじゃないか、って。
前に瞑想中、ふとその恐怖が湧き起こった。
怖かったけど、私はその気持ちをじっと見つめてみた。
どんなメッセージが込められているのかな、って。
そうしたら、そこにあるのは、すぐに病院に行くように、とかそういうメッセージではなかった。
もっと見つめていると、『恐れを手放すこと』というメッセージが浮かんで、とっても腑に落ちる感じがした。
怖さを見つめていると、それが怖さではなくなる瞬間がある。
手放せた、乗り越えられた、と思える瞬間。
多分、ひとつ軽やかになれた瞬間。
恐れや恐怖が入っていた心の場所に光がさした、心の容量が空いたから、風通しがよくなって、そこに、何か別の、いいものが入る、そんな気がする。
生まれ変わり、っていうのを初めて意識したのは、もう20年以上前、遠藤周作の「深い河」を読んだ時。
そういえば、この中には、つらい少年時代に犬と会話してた、なんて話も出てきていた。
「深い河」は、熊井啓監督で映画化もされていて、遠藤周作本人が「この映画には原作を超えた箇所が2箇所ある」とまで言っている、とても素晴らしい映画です。
作中には、長年連れ添った妻を亡くした男が出てくる。
生まれ変わるから、私を探して、という死の間際に妻が残した言葉に導かれるように、男はインドまで行く。
死んだらすぐ生まれ変わる、のかは分からない。
ただ、私はいろんな存在から
『死は終わりではない』
というメッセージを何度も受け取っている。
私は死んだら、魂のお仕事をするということ、とか。
死んだら、彼と一緒に、こういうふうな役割をする、とか。
かなり早い時期に、瞑想中のビジョンとして見せられたりもして、でか過ぎるよ、って泣き笑いするしかない時もあったけど、でも、ああ、死んだら、彼と、彼の魂とずっと一緒なのね、って思えて、だったら、死ぬのも怖くない、ってそう思った。
それからチャネリングを習ったりして、最後の講座の時に、木花咲耶姫さまにもらったメッセージ。
『あなたたちの歩みは、死んでからも終わらない。魂として、またさらに二人は進んでゆく。新たなチャレンジをしたくなる時だってあるかもしれない。そうやってあなたたちは、さらなる光に近付いてゆく』
光に近付くため、今も、そうして、死んでからも、私たちの魂は成長し続ける。
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