マロンと駒
読書日記
思い出日記
映画とドラマの日記
お昼休みに書店で、阿川佐和子さんの著書『ないもの ねだるな』を手に取り、偶然開いたページを立ち読みしていたところ、ご自身の遅刻にまつわるエッセイが掲載されていた。 読んでいるうちに、中学時代のある同級生が遅刻した朝のことを思い出した。 彼女とは、中学3年間一緒のクラスだった。彼女は非常に優秀で、成績は常に上位3番以内にいた。中1での初めての定期試験で、彼女は国語と数学が100点だったのを、今でも憶えている。 難しい内容でも、せいぜい2回も聞けば理解する能力を持っていて、
秋は運動会のシーズン。 春に開催する学校もあるが、私の中ではやはり運動会は秋のイメージが強い。 運動会や遠足といえば、思い浮かべるのはお弁当。 お弁当には楽しい思い出が多いが、つらい思い出もある。 それは、うっかり落としてしまうなどして、食べられなくなってしまったお弁当。 台無しにしてしまったお弁当のことは、どうしても母に言えなかった…。 子どもの頃に読んだ作品『ごめんねが いえなくて』。 今でも憶えているのは、主人公の小学生の女の子が、遠足に持って行ったお弁当を台無
2か月前、照り付ける太陽の元、遮るものがない炎天下で懸命に咲く紫陽花の姿を記事にした。 その紫陽花が咲く道を2か月ぶりに歩くと、あの時の紫陽花が、ヘッダー画像のようになっていた。 相変わらず暑いことに変わりはないが、紫陽花の時期は過ぎている。 花こそ咲いていないが、綺麗に手入れがされ、夕方にはいくらか秋風が感じられるようになり、紫陽花がホッとしているように見えた。 来年の夏には、直射日光から護ってくれる大きな木が傍にあったら良いのに…と思わず立ち止まる。 『また来年
「少し会わないと人見知りになっちゃう…」 以前ラジオを聴いていたら、ラジオパーソナリティが自身の人間関係について語っていた。 ドラマなどで共演し、せっかく親しくなったのに、2・3ヶ月ぶりに再会したら目をそらされ、よそよそしい態度をとられたという経験談だった。 その人はラジオ以外でも活躍している有名人だが、その人でもそんな経験があるのかと思いながら聴いていた。 仕事で知り会った人というのは、転職などで職場を離れた後、偶然道などで再会した時に『どうしたものか…』ととっさに
以前読んだ『エルメスの道』という漫画。 小さな馬具工房から始まり、時代の移り変わりとともに、その技術を財布やスカーフなどの小物に生かし、世界のエルメスに至るまでを描いた作品。 ブランド物に興味はないが、この漫画はとても面白かった。 この話を母にしたところ、何と!1つだけエルメスのバッグが自宅にあると言う。 以前付き合いで、セールで購入したというそのバッグを早速見せて貰ったところ、とても重厚で、服装も合わせないとバッグだけが浮いてしまう。 エルメスにしてはお手頃価格だ
「私はこの街が真っ赤な炎で包まれたのを、この目で見たんです。あんなに恐いものはありませんでした。」 私が小学生の頃、少数だったが戦争体験のある先生がまだいた。 今思うと、貴重な語り部だ。 そのうちの先生の1人が、全校集会か何かで語ってくれたお話の一部が冒頭の言葉だ。 実際に戦争を経験した人の話だけに迫力があったからこそ、今でも憶えているのかも知れない。 他の先生が「あの先生はこの学校に一番長くいて、戦争のこともよくご存じなんだよ。」と言ってたことがあった。 小学校で
『一年中、同じ季節だとしたらどれを選びますか?』というアンケートをネットで見かけた。 春夏秋冬の1つを選ぶ形式だったが、迷わず春か秋を選んでしまう。 夏になると『この暑さを真冬までとっておきたい』と思うのは毎年のこと。 真夏の厳しい暑さと真冬の厳しい寒さ。 2つを混ぜ合わせたら、過ごしやすい理想的な季節になるかも知れない。 以前、東北のあるお宅で、地下の巨大な倉庫に大量の雪が押し込んであるのをTVで見た。 真冬に積もった雪を詰め込んだという。 真夏になり、その倉
「教えることで、教わることがたくさんありますよ。」 映画『日日是好日』(2018年 日本映画)のラスト近くの台詞。 教えるということは、自分の頭の中にあることを、他人の頭の中に移す作業。 教える側の力量。 受け取る側の理解力。 両方揃わないとなかなか進まない。 ある程度知識がある人と、初心者に教えるのとでも、教え方は違ってくる。 内容が難しかったり、どう説明したら伝わるか悩んだり…問題は次々と起きる。 時に厳しく、時に優しく… アメとムチの使い方にも気を配る。
何度か滝の裏側を通ったことがある。 ディズニーリゾートのアトラクションに乗った時だった。 水上をゆっくり進みながら途中で滝に差し掛かり、裏側を通り抜ける。 厚い水のカーテンはとても涼しくて、連日猛暑の今の時期には、自然からの最高の贈り物だ。 外は逃げ場がない暑さだが、冷房の中にばかりいても体に良くない。 自然の風に当たりたいと思っていたら、ふと思い出したのが滝の裏側。 今まで訪れたことのある滝を数えてみた。 華厳の滝、竜頭の滝、布引の滝、払沢の滝、浄蓮の滝…まだ
7月3日がソフトクリームの日だと初めて知った。 そのキッカケとなった作品がコチラ↓ ソフトクリームといえば、大学生の時に訪れたイギリスで、廃墟となったお城の見学に行った休日のこと。 その日は真夏だというのに肌寒く、ソフトクリームの出番とは言いかねる日だった。 それにも関わらず、たまたまお城近くに小さくてお洒落な屋台(フードトラック)を見つけ、何となく立ち寄りソフトクリームを1つ注文。 愛想の良い若い男性が、出来立てのソフトクリームをクルッと縦に一回転させて手渡してく
焦燥感に駆られ、安心を求めて突き進む。 今の自分を変えたかっただけなのに、ちょっとした歯車の狂いから、いつの間にか見分けがつかなくなっていく善悪の区別。 金銭感覚が麻痺してゆき、いつしか大金を使いこむことが当たり前になっていく。 けれど、どんなに大金をはたいても、少し経てば消えていく高揚感。 やがて不安になり、その不安をかき消すために、目についたブランド品や高価な化粧品を再び購入することの繰り返し。 そして遂に、勤務先の銀行で巨額を横領するまでに至ってしまう… 角
炎天下となった今年の七夕。 この日の午後、子供の頃から何度も通った川沿いの小道を私は歩いていた。 今も変わらず残る道。 最初、別の道を通ろうとしたのだが、猛暑に咲いている紫陽花に目が留まり、思わず足を向けたのだ。 毎年この場所には紫陽花が咲く。 今年はもう見られないと思っていたので何だか嬉しくなった。 この道は大好きなのだが、かつて初夏から秋の始めにかけて時々ヘビが出た。 そのため今でも、この時期にこの道を通るのは緊張する。 けれど恐怖より、紫陽花を近くで見たい気持
今でも時々見かけるブルボンのチョコ&コーヒービスケット。 私が通っていた幼稚園では、おやつの時間には定番だった懐かしのお菓子。 ある夏の日。 その日は猛暑で、水泳の時間があった。 今でも水泳はあまり好きではないが、珍しく自分から『今日は泳ぎたい!』と思ったほど、その日は暑かった。 皮肉なことに、そんな日に限って病み上がりでやむなく見学。 当時、幼稚園では水疱瘡が流行っていて、次々と交代で誰かが休んでいた。 私も数日欠席し、やっと復帰した日がたまたま猛暑だったのだ
『ドラゴンクエスト』シリーズ第3作目『ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…』のリメーク版が11月半ばに発売されるという記事を見つけた! 私が初めて出会ったのは第4作目『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』。 ストーリーを追いかけながら、時間をかけて進めていくゲームに夢中になった。 あまりの面白さに引き込まれ、気づくといつも2・3時間経っていた。 目が痛くなっても止められず、ゲーム機を取り上げられてしまったこともあった。 麻薬のような中毒性。 簡単に外せない手錠。
先日「日記つけてる?」と職場で聞かれた。 表紙の厚い重いノートが大量に見つかり、もし使うようなら…と声をかけてくれたのだ。 日記と言われて思い出したのが『交換日記』。 SNSが当たり前の今、『交換日記』が存在し続けているのか不明だが、私が小学生の頃は、女子の間では普通にあった。 複数人でまわす場合、途中で止まってしまい、現在誰が持っているのか不明…なんて日常茶飯事だった。 いつの間にかメンバーが増えていたり、逆に抜ける人もいたり…しばらくすると自然消滅のような形で終
すっきりしない天気。 雨になりそうな気配を含んだ風。 一度干した洗濯物を取り込む。 雨が降りそうで降らない、いまいちはっきりしない天気に、何かが起こりそうな前触れを楽しむ休日の朝。 150種類以上あるという風の種類。 その日の朝の風は、雨の前兆とされる『いなさ』だったに違いない。 別名『辰巳の風』ともいうそうだ。 こんな風の吹く日には『風の又三郎』を思い出す。 2学期初日。 風の強い9月1日。 二百十日の風とともにやって来て、嵐の日に再び風に乗って去って行く不