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交換日記
先日「日記つけてる?」と職場で聞かれた。
表紙の厚い重いノートが大量に見つかり、もし使うようなら…と声をかけてくれたのだ。
日記と言われて思い出したのが『交換日記』。
SNSが当たり前の今、『交換日記』が存在し続けているのか不明だが、私が小学生の頃は、女子の間では普通にあった。
複数人でまわす場合、途中で止まってしまい、現在誰が持っているのか不明…なんて日常茶飯事だった。
いつの間にかメンバーが増えていたり、逆に抜ける人もいたり…しばらくすると自然消滅のような形で終わっていた。
まさにその交換日記をやっていた頃に出会ったのが『あゆみ10歳 レモン色の交かん日記』という作品。
主人公のあゆみが親友のめぐみと交換日記をするお話が軸になっていた。
「毎日会っているのに何をそんなに書くことがあるの?」と母親からは言われるが、旅行先でも日記を交換するほど仲良し2人組。
社交的で誰とでもすぐに仲良くなるあゆみ。
ある日、クラスに転校生の女子がやって来る。
あゆみが自分の誕生日パーティーにその子も招待したことがキッカケで、彼女とも交換日記を始めることに…
めぐみに対する伸び伸した書き方とは違い、幾分緊張交じりにとまどいながら書く返事。
時間が経つに連れ、性格や育ってきた環境の違いから、転校生の彼女とだんだんギクシャクとなり、やがて先生を含むクラス中を巻き込む問題になっていく。
交換日記を通して人間関係について学んでいく主人公あゆみの成長物語だったと記憶している。
書き言葉は、話し言葉より強く響くと聞いたことがある。
丁寧に書いたつもりでも、相手にはキツく伝わっていたり、その逆もまた然り。
書き言葉1つでトラブルに繋がるのは、今も昔も変わらないようだ。
さて冒頭のノートだが、私に日記をつける習慣はなく、結局欲しいという人もおらず、スペースのこともあり、もったいないが処分したらしい。
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