- 運営しているクリエイター
記事一覧
【詰将棋】合駒稼ぎ迂回手順中に現れる復元型無駄合
作意手順天王山裸玉の候補図を検討をしているうちにとある現象が起こったので記しておこうと思います。
初形図より▲7七角▽6八歩▲5八金と3手進めて基準となるA図となります。予め、作意手順を記しておきます。
合駒稼ぎ迂回手順中に現れる復元型無駄合気になるのは、▲5八金とは戻らずにそっぽにいく▲5七金(B図)です。
これに対して玉方は玉を動かせば作意より早詰となり、また歩以外の合駒は同手数駒余りが
【夢のタイトル戦】第72期王将戦七番勝負、開幕!【藤井王将ー羽生九段】
「平成の羽生、令和の藤井」と言われているように、世代の異なるスターによる黄金カードのタイトル戦が開幕しました。この対戦は勝敗を超えて「夢のタイトル戦」として将棋界の歴史に残ることは間違いないでしょう。
通常、アスリートの世界における突出したスターは現役(全盛期)時代のズレがあって対戦が実現することはありません。例えば、相撲界であれば大鵬vs白鵬であり、競馬界であればシンボリルドルフvsディープイ
【10:天王山に最も近い裸玉】4六玉完全作裸玉「驚愕の断崖」22.10.25.
見る前に持駒予想をしてみてください
トップ絵では持駒を掲載していません。もしよかったらどんな持駒の組合せになるのかを予想して、結果とのギャップをお楽しみください。
一旦閉ざされた天王山裸玉への道
自分が知る限り、天王山(5五)周辺には完全作裸玉の報告例が全くありませんでした。直近だと、5九玉|角金4銀3桂2歩(はる筆線屋、NOTE、2019.10.04.)の子作で連続銀捨てで5七へと迫ったの
【偏見】詰将棋創作に棋力は必要なのか?
「詰将棋創作に棋力は必要なのか?」と問われれば、創作スタンスによってYESにもNOにも成り得るものの、必ずしも必要ではないと思う。その理由を、YESとNO両面から述べてみることにしたい。
他人様に評価されたかったら半分YES自分は未だに不思議でしょうがない。詰将棋は指し将棋から独立したパズルであるにもかかわらず、指し将棋を基準にして手の巧拙を評価するのが当たり前になっている。そして、作品の抑揚を
【第71期王将戦第一局】新時代の▲8六歩
第71期王将戦第一局は大熱戦の末、藤井竜王の勝利となった。しかしながら、その内容が凄まじかったので、自分の偏見を織り交ぜて語っていきたい。
見どころ
まず何が凄いのかというと、タイトルの所持数だ。将棋界に八つあるタイトルのうち、渡辺王将が3つに藤井竜王が4つ、合わせて七つものタイトルを持っている。三冠対四冠だけでなく、将棋界で格が高い名人と竜王とが激突するこれ以上はない好カードになったのだ。今
【将棋】藤井三冠、竜王奪取し四冠に!
竜王戦第四局は形勢が最大で▲豊島竜王72%ー▽藤井三冠28%まで開き、終盤の持ち時間も▲約2時間半ー▽約10分と不利な状況から藤井三冠が大逆転勝利し、4連勝で竜王を獲得した。結果はストレートでの決着になってしまったものの、いずれの局もハイレベルでどちらが勝利してもおかしくはなかった。それだけに、最短で終わってしまったのがとても悔やまれるシリーズとなった。
豊島竜王は竜王らしく、挑戦者・藤井三冠の
【将棋】対照的だった藤井三冠の竜王戦第三局とNHK杯
【速報】藤井三冠勝利、タイトル奪取に王手<竜王戦 七番勝負 第三局2日目>│ABEMA将棋
チャンネル: ABEMA 将棋チャンネル【公式】
本日の藤井三冠は竜王戦第三局2日目と朝のNHK杯(事前収録)の並行した対局だった。竜王戦第三局は▲2二角という記憶に残る手を放って豊島竜王相手に1手勝ちを収め、竜王奪取に王手をかけた。最終手▲3四香で、▽同龍と龍王を敵陣から退いてくれば詰みまでの手数は伸び
【将棋】竜王戦第1局の感想と現代将棋の面白いところ
【公式完全解説】初手から終局まで<竜王戦 七番勝負 第一局/豊島将之竜王 対 藤井聡太三冠>│ABEMA将棋
チャンネル :ABEMA 将棋チャンネル【公式】
【竜王戦第1局1日目】衝撃の▲6六金
竜王戦第1局は両者の対戦で度々指されている相がかりだった。1日目、藤井三冠は7四歩をかすめ取って歩得を主張したのに対して、豊島竜王は手得を主張した。2筋に飛車を先回りして歩を謝らせ、悪形の歩越し飛車と
【将棋】プロ棋士がAIに勝りそうな点
将棋AIについては今現在、どれほど進化しているのか分からないので以下の内容は自分の偏見です。以前に、将棋AIがある局面以降の手を掘り下げる場合、トータル1000億手のリソースを使うと5候補手ずつであれば15手まで掘り下げることができるという結果を得ました。
そして、このAIを上回る読みができれば評価値は信頼できなくなり、人間(プロ棋士)にも勝機があるだろうと言及していました。
これはその自分の
【将棋】藤井三冠、例の▲4一銀を自ら解説されていた件。
本日10月4日、第71期王将戦挑戦者決定リーグ戦6回戦で▲藤井三冠ー▽広瀬八段の対局があった。戦形は相がかりで、結果は藤井三冠が居玉のまま完封に近い勝利を収めた。将棋の格言に「居玉は避けよ」というものがあるが、これはどんな戦形でも当てはまるわけではない。この相がかりは例外だ。
相がかりは左翼に相手の角飛が睨んでいて、いずれ右桂も加勢してきて戦場になるから移動しづらい。反対の右翼には自陣飛車がいて
【祝・藤井三冠誕生】勝負を決める意思表示 "▲9七桂"
2021年9月13日、藤井二冠は豊島叡王からタイトル叡王を奪取し、最年少三冠の記録を3年以上短縮する史上初の10代三冠(通算5期)を達成した。また、羽生九段があと1歩の所に迫っている最年少通算100期の大記録も残りわずか(?)95期に減らし、毎年コンスタントに五冠を20年ほど保持すると40歳になる頃には達成できる見通しとなった(普通に達成しそうで怖い)。
さて、両者2勝ずつで迎えた叡王戦最終第5
【将棋】藤井二冠、序中盤で角交換後の中段角を今月もう5回も放っている件
角換わりと相がかり
王位戦第4局は▲豊島竜王ー▽藤井二冠の相がかりだった。両者は居飛車党ではあるものの、戦形は相がかりと角換わりに偏っていて、不思議と矢倉や横歩取りになることはほぼ無い。互いに得意戦法なのだろうと思う。
もはや見慣れた角交換後に中段角を放つ藤井二冠
藤井二冠は相居飛車の将棋で角交換になったのち、四段目から六段目の間、いわゆる中段に角を放っているのをよく目にする。アマチュアとしての
【将棋】互いに好手連発!竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局▲永瀬王座ー▽藤井二冠戦
8月12日は第34期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局▲永瀬拓矢王座ー▽藤井聡太二冠の対局があった。世間は藤井二冠の方に注目していたと思うけれども、自分は両者の繰り出す手のレベルの高さにどちらも応援せずにはいられないほど圧倒される一局となった。個人的に受けた印象も含めて綴っていくことにしよう。
【序盤】永瀬王座、必然の振り飛車採用(?)
これまで両者の対戦は5度あり、永瀬王座1勝に対し藤井二冠4勝だ