たらこのおにぎり

33歳の独り言です。げふん。

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生まれてから一度もセックスをしたことがない

30歳、独身。一度もセックスをしたことがない。現在、彼氏もいなければもちろん結婚の予定もない。三十路を迎えた独身女がこの世を生きにくいと思うのは、他人のせいではな…

果てのない道

32歳。最後の月が始まった。 ひとりぼっちだ。 休日も誰かと出掛けるわけじゃない。気軽に会える友達も恋人もいない。ひとりぼっちだ。 生きてても死んでても同じだな、と…

まだ死なないでほしい

夜ベッドに潜ってからとめどなく泣いてしまう現象に名前をつけてほしい。「いつか」なんてあるものか。「そのうち」なんてあるものか。絶対になくなるものは若さで、あの時…

32歳に向かっていく

年が明けた。良くも悪くもドラマは起きない。同じ朝、同じ夜、同じ季節の同じ匂いを繰り返す。昔よりもっともっと忘れてしまって、昔よりもっともっと思い出せない。 鮮明…

わたしにとってのスピッツの正夢は恋でも愛でもなく自分をただひたすら肯定してくれる曲。まともじゃないことを許してくれる。どうにもならない世界をどうにか生きていけるようにしてくれる。一度は見たことがあるような、一度は手にしたことがあるような「あのキラキラの方へ登っていく」

初めて会った日にもらった婚姻届

初めて会った日、あなたはわたしに婚姻届を渡してくれた。初めて会う人間に婚姻届を渡すような人は後にも先にもこの人だけだろう。 付き合っていた人と別れた。知り合って…

二度目はない

どれだけ彷徨ってもここに帰ってくる。もしも新しい人生をやり直したとしても、なんでだろう、絶対ここに戻ってくる気がする。新しい自分が想像出来ない。忙しなく生きてる…

『もうすぐ産まれます』

学生時代の友人からなんの前触れもなくたった一言「もうすぐ産まれます」とLINEが来た。わたしは返事が出来なかった。そしてそのまま彼女とのトークルームを非表示にした。…

いい加減疲れた

何かを得ようと思うと今までの自分をひとつ失うような気がする。誰かのために生きようとすると本当は心に小さな空洞があることを思い出す。気付いて欲しいとか分かって欲し…

本当のさよなら。

専門学校時代の同級生がいなくなって初めて迎えた春から10年。その時、あなたがいなくても桜なんかが咲いて季節が変わってしまうことがこんなに寂しいことだとは思わなかっ…

31歳は今日も弱いままだった

強くなりたい。しがらみなんか全部捨てて。世間が作った常識も誰かが口にした言葉も鵜呑みにしすぎないで生きていきたい。もう戻れない時間を追いかけることはやめたい。思…

春に傷付く

春の陽気に過去を懐かしむ日もあった。忘れそうな温度はいつでも思い出せそうな温度だった。掴めそうだと思っていたけれど、どれもわたしの指にはかすらなかった。それはわ…

リルラリルハ

専門学校を卒業して11年、いまだに送られてくる卒業・進級制作展のフライヤー。届くたびに思う。私たちの代のフライヤーが一番かっこよかった。 わたしはなかなかやる気の…

平野歩夢くんの滑り、金メダルを見て今日生きててよかったなって思えました。ありがとう🥇

自分のことが嫌いな人生でした。

答えが欲しい人生でした。正解が欲しい人生でした。間違いは赤ペンで印をつけて欲しい人生でした。1から10まで説明して欲しい人生でした。 肯定されたい人生でした。自分…

わたしの「普通」と他人の「普通」

わたしたちはどれだけ他人の「普通」に苦しめられれば気が済むんだろう。 幸せでいなきゃいけない理由なんてない。それと同じように不幸でいなきゃいけない理由もない。今…

生まれてから一度もセックスをしたことがない

生まれてから一度もセックスをしたことがない

30歳、独身。一度もセックスをしたことがない。現在、彼氏もいなければもちろん結婚の予定もない。三十路を迎えた独身女がこの世を生きにくいと思うのは、他人のせいではなくて自分のせいです。皆が超えてきた境界線を、またげずに今日まで来てしまった。今日まで生かせて頂きまして、誠にありがとうございます。大きな病気も今のところないので、それは心底感謝しているのです。

一応彼氏と呼べる人は今まで居たことがあった

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果てのない道

果てのない道

32歳。最後の月が始まった。
ひとりぼっちだ。
休日も誰かと出掛けるわけじゃない。気軽に会える友達も恋人もいない。ひとりぼっちだ。
生きてても死んでても同じだな、と思う。人生簡単に終われないから困るんだけど。病気になったら怖いし、わたしがいなくなったあとの親や兄弟のことを思うと、なんとか親が生きてるうちは笑っていなくてはと思う。

どこもかしこも幸せそうに見える。あの子の笑顔は本物で、わたしの笑顔

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まだ死なないでほしい

まだ死なないでほしい

夜ベッドに潜ってからとめどなく泣いてしまう現象に名前をつけてほしい。「いつか」なんてあるものか。「そのうち」なんてあるものか。絶対になくなるものは若さで、あの時呟いた「いつか」が今日だったとしたら、わたしはなんにも手にしていない自分に絶望するんだろうか。

「一緒に厄払いに行こうよ」と言ってくれた友達からの返事は止まったまま。わたしには時間がない。なんとなくそう思っている。

わたしがもう少し周り

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32歳に向かっていく

32歳に向かっていく

年が明けた。良くも悪くもドラマは起きない。同じ朝、同じ夜、同じ季節の同じ匂いを繰り返す。昔よりもっともっと忘れてしまって、昔よりもっともっと思い出せない。
鮮明であって欲しいものほどちゃんと色褪せていく。歳をとるってこういうことなんだろうか?わたしだけが抱える寂しさがある。あなたには分からないね。
そんな気持ちばかりがここにある。

どうでもいい会話。どうでもいい相槌。旧友のSNSをこっそり覗いて

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わたしにとってのスピッツの正夢は恋でも愛でもなく自分をただひたすら肯定してくれる曲。まともじゃないことを許してくれる。どうにもならない世界をどうにか生きていけるようにしてくれる。一度は見たことがあるような、一度は手にしたことがあるような「あのキラキラの方へ登っていく」

初めて会った日にもらった婚姻届

初めて会った日にもらった婚姻届

初めて会った日、あなたはわたしに婚姻届を渡してくれた。初めて会う人間に婚姻届を渡すような人は後にも先にもこの人だけだろう。

付き合っていた人と別れた。知り合ってからちょうど一年くらい。

気持ちに嘘がないこと。ずっと好きでいるという証明としてその紙切れをわたしにくれたのだ。結婚なんてものとはあまりに無縁なわたしは婚姻届というものを初めて見た。あなたが仕事帰りにコンビニで買ってくれたゼクシィ。あな

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二度目はない

二度目はない

どれだけ彷徨ってもここに帰ってくる。もしも新しい人生をやり直したとしても、なんでだろう、絶対ここに戻ってくる気がする。新しい自分が想像出来ない。忙しなく生きてる自分が想像出来ない。今ここにないものを手にしてる自分が想像出来ない。何度も生きられる人生だったら、わたしはここにいないんだろうか。

どこかに向かっていきたい。ゴールを自分で作りたい。きっと本当は目標が欲しい。まるで学生みたいなことを何歳に

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『もうすぐ産まれます』

『もうすぐ産まれます』

学生時代の友人からなんの前触れもなくたった一言「もうすぐ産まれます」とLINEが来た。わたしは返事が出来なかった。そしてそのまま彼女とのトークルームを非表示にした。

どいつもこいつも敵だ。どこもかしこも敵ばかりだ。わたしが勝手に思っているんだろう。わたしの歪んだ思考がわたしを不幸にしている。大人になるにつれて考えが柔軟になるかと思えばどんどん凝り固まっていった。

子供の頃に感じた「楽しい」「面

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いい加減疲れた

いい加減疲れた

何かを得ようと思うと今までの自分をひとつ失うような気がする。誰かのために生きようとすると本当は心に小さな空洞があることを思い出す。気付いて欲しいとか分かって欲しいとか、そんな傲慢な気持ちばかりが膨らんでいく。

自分の感情と向き合い自分自身と生きていくことしか出来ないことを分かっているのに、キラキラ光る外の世界がわたしを苦しめる。

数字は記号かもしれない。時間の流れるスピードは平等なんだろうけれ

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本当のさよなら。

本当のさよなら。

専門学校時代の同級生がいなくなって初めて迎えた春から10年。その時、あなたがいなくても桜なんかが咲いて季節が変わってしまうことがこんなに寂しいことだとは思わなかった。今も桜が咲く度にそう思ったことを思い出すよ。



わたしはよく頑張りました。わたしはよく闘いました。見えない敵と。過去から繋がってきた自分と。すべてを他人や周りの環境のせいにしたかったけれど、その度に「自分はまだ恵まれてるほうだ」

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31歳は今日も弱いままだった

31歳は今日も弱いままだった

強くなりたい。しがらみなんか全部捨てて。世間が作った常識も誰かが口にした言葉も鵜呑みにしすぎないで生きていきたい。もう戻れない時間を追いかけることはやめたい。思い出のシーンはどんどん後ろに遠ざかっていく。時間が進んでいってくれることだけが生きることの希望であり、未来のいいところなんだと思う。

誰が期待しろと言ったんだろう。誰が夢を持てと言ったんだろう。この時間を駆け抜けていくだけで、生きてること

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春に傷付く

春に傷付く

春の陽気に過去を懐かしむ日もあった。忘れそうな温度はいつでも思い出せそうな温度だった。掴めそうだと思っていたけれど、どれもわたしの指にはかすらなかった。それはわたしの人生そのものだった。

生きるってことは永遠はどこにもないんだと知ることだった。生きるってことは自分を見失っては探し出して、手を引っ張ってすくい上げてあげることだった。心に深い切り込みを入れて「知らない。気のせい」の繰り返し。どれだけ

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リルラリルハ

リルラリルハ

専門学校を卒業して11年、いまだに送られてくる卒業・進級制作展のフライヤー。届くたびに思う。私たちの代のフライヤーが一番かっこよかった。

わたしはなかなかやる気のない学生で、やる気がないといえばわたしみたいな雰囲気があったかもしれない。高校生くらいまではいろんなことに一生懸命だったけどプツリと糸が切れたわたしは学校に通学しただけ偉いし、課題を出しただけ偉いし、なんなら日々の課題と卒業制作に追われ

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平野歩夢くんの滑り、金メダルを見て今日生きててよかったなって思えました。ありがとう🥇

自分のことが嫌いな人生でした。

自分のことが嫌いな人生でした。

答えが欲しい人生でした。正解が欲しい人生でした。間違いは赤ペンで印をつけて欲しい人生でした。1から10まで説明して欲しい人生でした。

肯定されたい人生でした。自分ではなく赤の他人に。

わたしの「普通」と他人の「普通」

わたしの「普通」と他人の「普通」

わたしたちはどれだけ他人の「普通」に苦しめられれば気が済むんだろう。

幸せでいなきゃいけない理由なんてない。それと同じように不幸でいなきゃいけない理由もない。今まで何度も理由のないものに理由をつけては疲れることを繰り返してきた。目に見えるものに傷付けられて他人から発せられる言葉に傷付けられて、わたしが生きてる界隈って生きにくい界隈なのかもしれない。その扉を開けるのは簡単だった。むしろ自然に流れ着

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