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いい加減疲れた

何かを得ようと思うと今までの自分をひとつ失うような気がする。誰かのために生きようとすると本当は心に小さな空洞があることを思い出す。気付いて欲しいとか分かって欲しいとか、そんな傲慢な気持ちばかりが膨らんでいく。

自分の感情と向き合い自分自身と生きていくことしか出来ないことを分かっているのに、キラキラ光る外の世界がわたしを苦しめる。

数字は記号かもしれない。時間の流れるスピードは平等なんだろうけれど、わたしより10年遅く生まれたあの子にも人生を追い越されてるような気がする。それが気のせいじゃないことくらい知っている。「もういいよ」ため息をひとつ置いていきたい。

「こんなはずじゃなかった」「こうなる運命だった」その言葉を何度も行ったり来たりして、落っこちていってしまうような夜に葛藤した。

いい加減疲れた。声を大にして言いたい。親も、兄弟も、友達と呼んでいいのかも分からない友達も。暗いニュースも幸せなニュースも。過去も。とりまくものすべてに。もう疲れてしまった。疲れてしまったのに明日が来ればまたてきとうに笑うんだろう。

こんなはずだったよ。何もかも。


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