#エッセイ
出来事は遠ざかり、感情は醗酵する。
時々、ありがたいことに「noteに書いていたあれ、よかったね」なんて言ってもらえることがあります。それから、自分でも「うん。これはなかなかうまく書けたかも」なんて思うこともあります。
どういうわけか、それって、過去のことについて書いたものが多いのです。最近の出来事や感情ではなくて、10代や20代の頃の物事について書いたもの。
若い時代の物事の方が、ポップでカラフルだからかなあと、最初は思ったり
それでも、分かり合えないあなたと生きていく
ここ数年、ずっとずっと。
わたしのなかで繰り返し、声にも出すし、言葉として書き留めていることがある。
それは「人と人とは分かり合えない」という、現実。
初めて、こう思い知ったのは、一人で海外をふらふら旅していた、5年前。
動物的な分類で言えば同じ生き物だとしても、もう人間の力ではどうしようもできない、湿度や雨の頻度や日照時間、植物の種類や空の広さで以って、
何億年もかけて培われた細胞の影
「死ぬのが楽しみ」と言えるその日まで
夏休みの宿題をやり始めるのは、だいたい始業式のあと。
貯金0円で会社を辞め、リボ払いに手を出したこともある。
頑張れば金曜日に終わる仕事を、つい土日に持ち越してしまう。
そんな計画性ゼロの私が、将来のプランとして一つだけ決めていることがある。
両親や兄妹はもちろん、仲のいい友達、夫。特別に大切な人よりも、後に死にたい。
RADWIMPSの「25個目の染色体」という歌の中で、
あなたが死
見えすぎないくらいがいいのかも
先週、眼科に行った。ひどい眼精疲労がずっと続くので、眼精疲労外来へ。
サクッと終わるだろうと思っていたけれど、裸眼でもメガネでもあれこれ検査を重ね、数時間かかってしまいヘトヘトになった。その上、肝心の原因が「メガネの過矯正」だったのだ。
お医者さんは「そのメガネは”見えればいい”という値の5〜6段階くらい強く矯正されてるから、しばらく使わないでね」と言っていた。そして、目の緊張をほぐす目薬が処
美容院の予約をしたくない
予約をすることが苦手だ。誰かとの約束のためにする予約ならいいのだけれど、自分自身のためにする予約は、昔からとても苦手だった。
ネット予約ならまだしも、電話だとなおさら億劫になる。とっとと掛けてしまえばいいのに、のろのろ無駄に時間をあけてしまうことが、わたしにはよくある。
行動的だと言われることもあるのだけれど、わたしは出不精だ。予定がなければ、平気で引きこもり続けられる。趣味がインドアも
その人が、そこにいない。
ぼくは、しあわせ者だと思う。
「うーん、なんて安直な…」という気分が拭えないが、いまの気持ちにいちばんピッタリだと感じるので書くことにした。あ、そういえば・・・
「最高でーす!」
プロ野球チームジャイアンツの阿部慎之助選手が試合中に活躍したとき、お立ち台に立ってヒーローインタビューで発するお決まりの第一声を思い出した。(たぶん学生時代だったと思うが)最初にあの姿を見たとき、素直に感情を表現す
コンセプトが可変する場
とあるお仕事で物件開発のプロジェクトが進んでいる。まだ時期は早いが今までにない開発プロセスを持ち込みたいと悶々と考えていた。
従来の施設は名前も用途も空気すらも設計された状態でテナントや居住者を集める。それに少し違和感を感じていた。「この感じ好きならどうぞ」っていう距離を感じたりしていた。
このあらかじめ設計されたものを選ぶのって本当に入居者にとって楽しいことなのか。なんなら人が入る前に作られ
本当に欲しいものは渦潮の中にはない
これまで手に入れたものの中で、一番うれしかったものは何ですか? 一番思い出に残っているものは何ですか? 自分の世界が変わるほどの出会いになったものは、ありますか?
溢れかえるモノの渦に飲み込まれそうなのが、現代の日本だと思う。飲み込もうとしているのは、モノではなくて、自分自身の物欲かもしれない。どちらにせよ、モノも情報も人の感情すらも、鳴門の渦潮のようにぐるぐるぐるぐる回りうねり、目まぐるし