立花実咲|Misaki Tachibana

何につけても「そもそも」を考えがちな編集者。いまはラトビア大学の文化人類学の大学院生。…

立花実咲|Misaki Tachibana

何につけても「そもそも」を考えがちな編集者。いまはラトビア大学の文化人類学の大学院生。月額購読マガジンで社会人大学院生の日記を(ときどき小説も)毎週月曜日に更新中。

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「どうにかなる」と「どうしよう」の乱高下/ラトビア日記 #1

◎ 2023年8月からラトビア大学の大学院に留学を始めました。毎日つけたひとりごとみたいな日記を、毎週1本更新したいと思います。なるべくそのとき感じた言葉や感覚をとらえておきたいため、ネガティブな発言もあります。そのため、一部有料にしています。 まえがきみたいなnote 2023年8月25日 電車に揺られ心も揺れ どうかしている、という気持ちと、なんとかなる、という気持ちを行ったり来たりしている。泣きそうになったり、ウキウキしたり。  いくつか、事前に準備しておかなければ

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      • 変わらないものと変わってゆくもの

         何度も、下川町には帰っているけれど、なぜか今回「久々の下川は、なにか変わった?」という質問を、何度も受けた。  いままでは、こんなこと、無かった気がする。  「最近どう?」とか「インスタで〇〇を見たよ」とか、そういう入り口からお互いの近況報告や、最近考えていることを分かち合うのは自然な流れ。  帰るたびに「下川、なにか変わった?」と聞かれてもおかしくない。  けれど今回は、その質問が、特に目立っていた気がする。  町の変化に関する質問の頻度と関連するかどうかは分か

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        • 恋しいのは寿司や天ぷらではなく余ったおかず

           日本に戻ってきて、約二週間経った。  高い湿度で、気温は低いのになぜか汗ばむ空気も、梅雨の曇天も、寝てばかりで人懐こい実家のゴールデンレトリバーも、先月もそこに存在したかのように、なんの違和感もない。  ラトビアに約一年住んで、すっかり髪がギシギシになってしまった。実家のシャワーで髪を洗ったら、ラトビアにいた時のギシギシ感が半減した。  特に何かケアをしたわけでもないのに、水が変わるだけで、髪質が変わって、やっぱりお腹の中にいたときから摂取していたものの馴染みには勝て

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        「どうにかなる」と「どうしよう」の乱高下/ラトビア日記 #1

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        • 平成生まれの自由帳
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        • 2023/01〜/日記、記憶、メモ
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        • 2022/01〜/日記、記憶、メモ
          68本
        • 2021/01〜/日記、記憶、メモ
          89本
        • たるメモ
          36本
        • 一見さんお断りの秘密の地下室
          91本
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          社会人になって海外へ飛び出す意味 #ラトビア日記 44週目

          2024年6月24日 遠足、のちHUNTER×HUNTER 友人と、おやつを買ってMežaparkという公園へ遠足へ。  いつか行きたいなと思っていて、けれどなんとなく機会を逃して行けなかった公園。トラムで一本で行ける。  彼女は子どもの頃、何度も来た思い出の公園らしい。  いろんな話をして、公園の近くのカフェでお茶して帰宅。20,000歩近く歩いた。  帰ってきてからはパッキングの続き。荷造りをしていると不安で荷物を出し入れしていた渡航前を思い出した。  最近改

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          社会人になって海外へ飛び出す意味 #ラトビア日記 44週目

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          本格的な夏至祭に参加! #ラトビア日記 43週目

          2024年6月17日 長い髪 朝起きたら、なんとなく気分が重い。  どうしてかは、分かっている。  朝ごはんを食べて、もう一回ふて寝してしまおうか、とベットの上に座る。  いやいや、書かなきゃいけない原稿もあるし、明日は修士論文のテーマのショートプレゼンだ。  外は晴れているし、なんとなくゆううつな時こそ外に行かなくちゃ。  と、街中をまた散歩。  店員さんや店内の雰囲気が明るい「Rocket Bean」というカフェへ。リガ市内で店舗数を増やしているカフェだ。こ

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          本格的な夏至祭に参加! #ラトビア日記 43週目

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          心の安定の保ち方 ラトビア日記 42週目

          2024年6月10日 移民局の塩飴対応 半年前に見た光景、再び。  新しい居住許可を取る手続きのため、移民局へ。月曜日は10時から開くため、開館前にはやはり長蛇の列。  ただ、ウクライナとロシアの戦争が始まったばかりの頃は、ウクライナから避難してきた人が移民局に殺到したため、日本人や他の国の人の居住許可は後回しになり、なかなか手続きが進まなくて大変だったらしい。  当時のことを思えば、窓口対応まで1時間半待つなんて、お安いご用である。  居住許可が取れるか確証を得られ

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          心の安定の保ち方 ラトビア日記 42週目

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          一時帰国まであと2週間! #ラトビア日記 41週目

          2024年6月3日 そういえば最近 眠くて眠くて、たまらず、久々に一日中家にいた。  思えば、あたたかくなってから、ずっと日中は外出していた。  なんとなく陽が出ていると「外に行かなきゃ」という気持ちになっていた。  それくらい、冬が暗かった。  寒さより、暗さが堪えた。  北欧に暮らすのは、わたしは向いていないかも、と思ってしまった。  寒さはいくらでも我慢できるけれど、暗いのは、どうにも自分で調整できないし、明らかに体調を崩す。  ラトビアに来てからしばらく

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          夏だから20時間くらい活動している気がする #ラトビア日記 40週目

          2024年5月27日 お疲れ エッセイを書くのにくたびれて、しばしSNSのタイムラインを眺めていたら、「あらしのよるに」という絵本をベースにした歌舞伎公演の宣伝が流れてきた。  歌舞伎っていろんな演目に挑戦していて、もちろん技術や舞台芸術としての型を極めたり継承したりするのも重要だけど、時代に合わせて新しいことに積極的に挑戦しようという心意気そのものを体現して継いでいこうという姿勢を感じるんだけど、それはわたしが無学なだけなのかな? 2024年5月28日 覚醒気味 朝4

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          夏だから20時間くらい活動している気がする #ラトビア日記 40週目

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          いろんな意見を聞きたい #ラトビア日記 39週目

          2024年5月20日 英語のブログを再開 はるか昔に作った、mediumのアカウントを、再開することにした。  毎日、noteでは、メモみたいに書いている日記だけれど、mediumでは日記というより、大学で扱う文献をもとに考えたことをまとめた、コラム中心になりそう。  noteは完全に日本人向けのプラットフォームだから、もう少しいろんな国のユーザーがいる媒体を使いたくて、mediumに挑戦。  英語ブログは、実は過去に何度もトライしては継続できずに挫折している。  け

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          知れば知るほど知らないことが増えていく #ラトビア日記 38週目

          2024年5月13日 ギリギリを攻めがち 先週の金曜日に連絡が来た移民局へ。  居住許可の更新(というか登録?)の相談をしに。  対応してくれたのは比較的若い女性。  まだ有効期間が半年以上残っているのにIDを更新するのは、ほぼ前列ないみたい。  必要な書類はほぼ揃っているが、追加で「なぜ有効期限前に新たな居住許可が必要なのか説明した文書を作って提出して」と言われた。  書類を送るのは、いま相談に来ている建物なのに、書類をそのまま手渡しできないのは、なんて融通がき

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          ポンコツウィーク #ラトビア日記 37週目

          2024年5月6日 ラトビアが雨だと日本も雨 雨。さむい。  こういう日は、無理にテンションを上げず、おとなしく家にいることにする。  日本のゴールデンウィークにあたる期間は、ラトビアも独立回復記念日とその振替休日が重なって連休になっている。  こういう偶然の一致を見ると、どんなに地理的に離れていても、地球はやっぱり一つの星なんだなと感じる。  天気も、ラトビアが寒くなると、日本の一部地域──特に緯度が近い北海道付近も寒くなったり。科学的根拠はぜんぜんないけれど、ラ

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          ラトビアに来てから興味が出たこと #ラトビア日記 36週目

          2024年4月29日 オスロ観光日記 朝、お世話になった友人の家を出発。オスロの市街地へ。  東京にもある「Fuglen」というカフェの本店がオスロにあり、朝からコーヒーを飲みたかったからFuglen目指して歩く。  土曜の朝と打って変わって、にぎやかな街。やっぱり首都なのだ。  朝のラッシュをまったく考えずに行動していることを思い知る瞬間、いつも「あ、わたし旅人なんだ」と自覚する。暮らしのルーティンから外れた、よそもの。   コペンハーゲンにいたときも思ったけれど

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          キレたりノルウェーでやさしさに包まれたり#ラトビア日記 35週目

          2024年4月22日 春の雪 4月。  なのに。  雪が降っているんだが?  まあまあな風と、まあまあな硬さの雪。  朝、外を見た瞬間に、家に一日引きこもることが決定。 2024年4月23日 終わらない書類の試練 オランダでの交換留学のための準備が始まった。  わたしがオランダ・ユトレヒトにいる期間は、だいたい8月末から来年の1月末まで。  わたしのラトビアでの居住許可の有効期限は、来年の1月3日。  ラトビアの移民局と大学に問い合わせたところ、ラトビアの滞在

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          「学び」は孤独だが孤立を遠ざける #ラトビア日記34週目

          2024年4月15日 春になると現れる民たち 4月、もう折り返し。  今月で必修コースが一つ、終わる。  5月中に、エッセイの締切や必修プレゼンが用意されており、先生たちも、早く夏休みに入りたいのだろうな、と感じる。  日本に帰国するチケットは、6月26日(水)出発。  ラトビアの夏至祭は、6月24日(月)。  夏になると、夜の11時くらいまで明るいままらしい。マジか。どうやって寝るの?  ラトビアって、そんなに北に位置していたのだね。  最近はあたたかくなっ

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