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教育評論

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僕が教育についた本気で考えて書いた記事です。
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#大学受験

新卒採用における学歴信仰は案外的を射ているんだなと

新卒採用における学歴信仰は案外的を射ているんだなと

先に断っておくが、僕は学歴厨でもなんでもない。

前職では多様な経歴をもつ人と仕事をしてきたが、その中には学歴のない優秀な人もいた。

専門学校卒の人の中にもいわゆるFラン大卒の人の中にも、仕事ができて尊敬できる人はいた。

一方でいわゆる高学歴の人の中にも、仕事ができない人や考えが稚拙な人はいた。

ということで、学歴が高い人の方が絶対的に優秀だとは全く思っていない。

ただ、学歴が高い人の方が

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「世間的な成功≠自分の幸せ」だと気づける人を育てよう

「世間的な成功≠自分の幸せ」だと気づける人を育てよう

『成功者』だとか『勝ち組』という言葉が世に蔓延っている。

年収1000万円越えの商社マン
港区のタワマン住みのIT社長
有名女優と結婚した外資系金融勤めの社員

世間はこうした人たちに羨望の眼差しを向ける。

こうなることが幸福なんだと思わせてくる。

これは極端な例なので、共感できない方が多かったかもしれない。

しかし、有名大学に入って有名企業に入社し、美男美女と結婚することが成功だと考えて

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答えを教えるだけの行為を僕は教育と呼びたくない

答えを教えるだけの行為を僕は教育と呼びたくない

受験生の頃、僕はさまざまな参考書や問題集を活用して勉強に臨んでいた。

その中には、志望校合格に大きく貢献してくれた恩師のようなものがたくさんあった。

しかし一方で、使いづらくて途中で使うのをやめてしまったものもあった。

今振り返ってみると、この後者にはある一つの共通する特徴があったなと思う。

それは、解答だけが掲載されていて、解法が記されていないということ。

これによって、数学の問題で、

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京大現役合格者が考える受験において最も重要な時期

京大現役合格者が考える受験において最も重要な時期

2017年3月10日、当時高校3年生だった僕は、京都大学に現役合格することができました。

もう5年以上経ち社会人になった今受験のことを語るのは少し気が引けますが、久しぶりに受験について話したいと思います。

高校生のお子さんを持つ保護者の方が、子どもに勉強を促す際に参考にしていただければと思います。

先に断っておきますが、僕は決して天才的な頭脳を持ち合わせていたわけではありません。

適切な時

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地方の進学校の気をつけるべきとある風潮

地方の進学校の気をつけるべきとある風潮

僕は6年前まで、とある地方の公立進学校(自称)に通っていました。

そこで勉強を頑張り、最終的に京都大学に入学できました。

これは学校の先生たちのサポートがあって実現できたことなので、先生たちと学校にはすごく感謝しています。

しかし今当時を振り返ってみると、母校のある風潮がすごくよくなかったよなと思うんです。

それは、『都会の私立大ではなく地方の国公立大へ行け』というものです。

大学の友達

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京大に入りたいなら塾なんて行くな

京大に入りたいなら塾なんて行くな

僕は6年前まで、地方の公立高校に通っていました。

そこでは部活に力を入れており、3年生の6月までほぼ毎日練習をしていました。

しかし、その後全力で受験勉強に臨んだ結果、京都大学に現役合格することができました。

ちなみにこの3年間、塾を用いることは決してありませんでした。

僕は何も、塾へ行かずして受験に成功したという自慢をしたいわけではありません。

むしろその逆で、塾へ行かなかったからこそ

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現代文が大好きで大嫌いだ

現代文が大好きで大嫌いだ

僕は少し前まで、本を読むことが嫌いだった。

どうしてと聞かれると明確に答えることができないが、なぜか敬遠していた。

そんな僕は大学4年生の就活が上手くいってなかった頃、友人にビジネス書を読むよう勧められた。

せっかくのアドバイスを無碍にもできなかったので、本屋でかの有名な「嫌われる勇気」を手に取り、家に帰ってしぶしぶ読んでみた。

少し読み進めて感じた。

「あれ、もしかして面白い?」

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