京大に入りたいなら塾なんて行くな
僕は6年前まで、地方の公立高校に通っていました。
そこでは部活に力を入れており、3年生の6月までほぼ毎日練習をしていました。
しかし、その後全力で受験勉強に臨んだ結果、京都大学に現役合格することができました。
ちなみにこの3年間、塾を用いることは決してありませんでした。
僕は何も、塾へ行かずして受験に成功したという自慢をしたいわけではありません。
むしろその逆で、塾へ行かなかったからこそ合格できたんだと思っているのです。
今日は僕がそう考える理由について話したいと思います。
中高生の子どもを持つ親御さんにはぜひ読んでいただきたいです。
そもそも勉強ってどうやってするんだっけ?
僕らは6歳になると小学校に通い始めます。
そこでは授業が展開され、先生という教える側と生徒という教えられる側に分かれます。
これを続けるとどうなるか。
「勉強は先生に教えてもらうもの」という認識が備わっていきます。
しかしこの認識は誤っています。
そう、勉強は本来は自分自身が能動的にするものです。
小さな子供は自分での勉強の仕方がわからないため、先生に教わって学びを得るのが一番効果的です。
しかし、教育が適切になされていれば、子どもは徐々に自分で学ぶということを覚えていきます。
その状態に達した時、授業というものはもはや絶対に必要なものではなく、あくまで知識定着のサポート用のものになっていくのです。
高校生に塾は不要
さて、本題に戻りましょう。
近年は教育投資が活気盛んで、多くの高校生は塾へ通って授業を受けます。
そしてそこでは、学校の授業でも取り上げられたような内容を再度教えてもらいます。
その中で多くの学生は、「これは知ってる」とか「別の勉強をしたいな」と考える時間をいくらか過ごします。
はっきり言って、僕にはこれが時間とお金を無駄にしているようにしか思えません。
自分で勉強ができる子どもは、他の子どもが塾へ行く時間を使って自身に必要な学びだけを行います。
時間が限られている中での戦いになる大学受験。
こうした時間の積み重ねによって大きく差が開いてくるのです。
ここまでの話を聞いて、子どもが自分で勉強できないから塾へ行かせるんだと思われた方がいるかもしれません。
厳しいことを言わせてください。
高校生の時点で自分で学ぶ方法を身につけられていないというのは、それまでの教育が上手くなされなかったことを意味すると思います。
そのような勉強は教えてもらってするものという認識を持っている子どもであれば、いくら塾にお金と時間を投資したとしても、受験で成功するのは難しいのです。
それでも自分で勉強できないなら
ここまで少し厳しいことを言ってしまいました。
ひょっとすると、自分で勉強できない子供は落ちこぼれだというように捉えられた方がいらっしゃるかもしれません。
しかし現代においては、高校生のほとんどが、自分自身に必要な学びを見極め自分で勉強するということができないのです。
それまでの教育の成果が実っていない子供たちがマジョリティなのです。
これは何も高校生自身や保護者の方が悪いわけではありません。
そもそもの学校の仕組みに問題があるんだと思います。
授業を真面目に受けて、与えられた宿題をこなすのが絶対化される学校では、どうしても自分で学んでいくという姿勢が養われづらいからです。
しかし、ただ学校を批判したとてどうしようもありません。
こうした現状を受け入れた上で、子どもにとって最適な選択をしてやらないといけません。
僕は塾に否定的ですが、全ての塾をダメだと言っているわけではありません。
例えば、個別指導や家庭教師であれば、一斉授業の塾と比較すると、個人に必要な勉強をしやすいでしょう。
授業をしない塾なんかも増えていますが、すごく時代のニーズに合っていていいなと思います。
何度も繰り返しますが、受験において大切なことは、自分に必要な学びをすることです。
子どもが有限の時間内で最大の成果を発揮できる、そんな学び方ができる環境を吟味して選んであげてください。
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