#絵本
絵のない絵本【青いココロ】(全話)
ココロは、まっさおな雪の朝に生まれました。
空みたいに深くて、太陽みたいに透き通った目をした女の子。でも、祝福にやってきた人たちは、「こんな赤ん坊は見たことがない」と顔をしかめました。
ココロは、少し歩けるようになると野原に飛び出しました。
本当に飛んでいたのです。
ココロの背中には翼が生えていました。
光の加減で灰色のようにも桃色のようにも見えました。
町の子ども達は、気味悪がって、ココロ
昔、ピーターラビットに会いにいったお話②
1991年の夏、イギリス湖水地方のニア・ソーリー村を訪れた時の旅行記です。
はじまりのお話は、こちら。
いよいよ、ニア・ソーリーにやって来ました。
村は、もうすぐです。
後ろにいた小さな女の子は、何度も「ファンタスティック!」と叫んでいました。
本当に、その通りの場所です。
「牛に注意」なんて、こんなのどかな標識がたっています。
フェリー乗り場から、テクテク歩いて40分。ついに、ニア・ソ
【忘れられない手紙】ショートストーリー@uminootoさん
ルカは、海を見ていました。
仕事帰りに、いつも道路から眺めているだけの海に寄ったのです。
昨日吹いた春の風で、海は荒々しく波しぶきを立てています。
仕事で責任者という名のスケープゴートになったルカ。社会人になって三年目、ようやく仕事を覚えたばかりのルカには重荷でした。
波をみていると、思い出が寄せたり、引いたりを繰り返していました。
どっどう どっどう
幼いルカは、母親とショッピングモ
絵本【ココロ】#全話完結・絵×文の絵本づくり
ココロは、まっさおな雪の朝に生まれました。
ある時、ココロは、お母さんの笑顔を映した赤ちゃんの瞳でした。お母さんが抱きしめると、ココロはきらきらと輝きました。
ある時、ココロは、子犬を失った母犬を映した泉でした。母犬が悲鳴のように叫ぶと、ココロはふるえて、びりびりとさざなみが立ちました。
ある時、ぼくは思った。
ぼくはぼく。
ぼくのままで世界を感じたい。
ぼくはどこからきたんだろう?
何かを
敬愛するブライアン・ワイルドスミスさんの絵
買ってよかったものといったら、ブライアン・ワイルドスミスのリトグラフ!!
我が家のリビングの壁を、彩ってくれています。
朝起きると、彼の絵がある。帰ってくると、彼の絵がある。
暮らしの中にいつも彼の絵があることは、私の小さな誇りです。
ブライアン・ワイルドスミスはイギリスの絵本作家です。しかもとても有名な。
絵本の土台を築いた人と言われた方で、その作品は日本でも愛されています。
なにしろ専門