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【すてき旅】

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#わたしの旅行記

【参考にならない神戸観光】常宿に別れを告げ、さみしいふりをして結局ただ食べる一人旅

【参考にならない神戸観光】常宿に別れを告げ、さみしいふりをして結局ただ食べる一人旅

旅がはじまる。ライトな旅。

今は兵庫県の田舎でひっそり暮らしているが、2年前は神戸で働いていた。その神戸に繰り出すだけだ。とはいえ、電車で2時間ほどかかるんだし、これはまごうことなき旅だ。

慣れ親しんだ街とはいえ、仕事人ではなく旅人だという面持ちで訪れると、違う街のように旅先めいた表情を見せてくれる。天気も良好。風にブレンドされた花粉量もまだそれなりだ。いつも家でつけている箱入りのマスクではな

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金門島と福建省

金門島と福建省

(55番)  2019年   11月

金門島(台湾)と福建省(中国)へ行ってきました。
台湾は5回目で中国は18回目の訪問です。
金門島へ行ってみたかったのです。今回は台湾から入るのではなく、中国から入るコースです。
福建省のアモイ、客家土楼、コロンス島等は9年前に行った事があり、再訪になりますが、その間に変化がいろいろとありました。
参加者は全員で7名でした。

1日目 11月7日
✈ アモ

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【紀行文】星降る中部高地にて大地の力に圧倒された~山梨県立考古博物館 その2

【紀行文】星降る中部高地にて大地の力に圧倒された~山梨県立考古博物館 その2

四県合同企画でヒスイに興味を持つ

 一通り常設展を見終わった後で、四県合同企画のほうを見に行った。
常設展の記事はこちら。

 入り口に無料のパンフレットが置いてあるが、家に帰ってみると無料とは思えないボリュームと内容であった。

 さて、静岡、山梨、長野、新潟の各県がこれぞ、と思う発掘遺物がその理由と共に展示されていた。
 静岡:富士石遺跡の石製装飾品
 山梨:上野原遺跡のパネル文土器
 長野

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もみじ川温泉(もみじ川♨️)投宿

もみじ川温泉(もみじ川♨️)投宿

今年の6月頃に全国旅行支援が一旦終了しましたが、全旅再開も含めまして様々な支援が日々タケノコのように登場しています。

エコノミカルライフの実現の為、こういった情報をなるべく仕入れるようにしていますが、ふと助成には経済面以外にもポジティブな様相があることに気付きました。

それは、助成の行先決定性です。

例えば、7月末の吉野温泉元湯さんへは奈良県の全国旅行支援の延長があったので行くことになりまし

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【紀行文】八ヶ岳の縄文文化を訪ねたら想像以上に凄かった~尖石縄文考古館編~

【紀行文】八ヶ岳の縄文文化を訪ねたら想像以上に凄かった~尖石縄文考古館編~

いざWビーナスの元へ

 八ヶ岳山麓にあった芳醇な縄文の世界。その象徴ともいうべき遺物が「縄文のビーナス」と「仮面の女神」だ。
 それぞれ製作年代は異なるが、出土した場所はわずか数キロの範囲しか離れていない。ビーナスとはいえ紀元前2世紀のミロのビーナスとは全くイメージの異なる豊満な体形の土偶だ。写真を見る限り、そこには現代感覚からすれば美というよりも呪術的な泥臭さを感じる。
 だが、実際見てみたら

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十日町市でアートを見に行く(縄文巡り外伝)

十日町市でアートを見に行く(縄文巡り外伝)

旅に出ればいつも忙しなく考古館を巡ってしまう僕ですが、先日のお馴染みの十日町市の旅はちゃんとアートを見てきました。実は十日町市とそのエリアは2000年に始まった世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」の舞台。今までほとんど行ってなかったけど、十日町市のアートはすごい!

越後妻有里山現代美術館 MonET
まずは街中にある「越後妻有里山現代美術館 MonET」へ、駐車場から見える外壁には勝坂式の土器

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【紀行文】八ヶ岳の縄文文化を訪ねたら想像以上に凄かった~井戸尻考古館編~

【紀行文】八ヶ岳の縄文文化を訪ねたら想像以上に凄かった~井戸尻考古館編~

八ヶ岳の麓には縄文時代の遺跡がいっぱい

 八ヶ岳の麓には、年に一回は来ている。
 自分の住んでいる静岡から車で日帰りができる範囲であり、自然や博物館や美術館、ウインタースポーツ、登山、そして蕎麦など、多くのレジャーやグルメがそろっている。
 ここ数年、遺跡を訪ねるという目的が新たに加わった。もともと神社仏閣が好きなので名跡を訪ねることはあったが、古墳や縄文・旧石器の遺跡を見る楽しみも友人に教えて

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“やまと“の秋🍁【山の辺の道】大和神社から大神神社へ

“やまと“の秋🍁【山の辺の道】大和神社から大神神社へ

奈良天理市・桜井市にある『山の辺の道』は、伊勢神宮へ続く旅の始まりの地(元伊勢)、天皇・皇后の古墳、空海さん創建の神宮寺など、古代日本の歴史がつまっている地域です。

「トレッキング」ルートなので、自然を感じながら歩ける人気の古道。

健脚な人は天理駅から大神神社まで歩くようなのですが、神社仏閣でゆっくりしたいので、中間地点の駅近にある大和神社からスタートしてみることにしました。

そして楽しみに

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求めていた京都は古寺とパン屋にありました

求めていた京都は古寺とパン屋にありました

先日、失踪記か旅行記かも分からぬnoteを書いた夜、京都に住む前職の後輩をランチに誘ったら運良く翌日会うことができた。

おすすめの京料理を味わいながら「ぽつねんとできる場所」をいくつか教えてもらった。

その一つが、蓮華寺というお寺だった。

あぁ、そうそう、この感じ。
伊右衛門のCMに出てきそうなこの静謐感。

友人曰く、決して有名ではないらしいが、知る人ぞ知る、通好みのお寺らしい。僕は寺社仏

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世界遺産になった縄文遺跡群を廻る旅 /土色の世界になにがある? キウス周堤墓群

世界遺産になった縄文遺跡群を廻る旅 /土色の世界になにがある? キウス周堤墓群

北の玄関口 千歳空港、
まるでレジャーランドのように
多くの笑顔や会話が飛び交っています。
そこから僅か約10㎞の落葉広葉樹林の中に、
ひっそりと9つの「土の窪み」があることを、
どのくらいの人が知っているでしょうか?

北海道縄文旅の続き…
訪れたのは、世界遺産 史跡 『キウス周堤墓群』。

千歳市のその遺跡までは公共通機関がなく、最寄りのJR千歳駅からタクシーで向かうことに。駅からは15分程度

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煉瓦・タイル・土偶 … みんな土から出来ている | 弘前街歩き

煉瓦・タイル・土偶 … みんな土から出来ている | 弘前街歩き

弥生時代の田んぼ跡を体感した後は、
再び「田んぼアート」駅からワンマン電車に揺られ弘前へと向かいます。

弘前駅前のホテルで一泊し、
翌朝は縄文時代の『イノシシ』に会うために、3㎞ほど離れた弘前市博物館へと歩き始めます。

歩き始めてすぐ、
ドーンと大きな石のオブジェが目に入ります。
何だか随分無骨で重そうな石の屋根、なにかしら?

題名は 白神「津軽の箱」
― 白神山地には「津軽の箱」と呼ばれ、

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