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【すてき旅】

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2024年1月の記事一覧

誰も隣に居てはならぬ?「無鄰菴」

誰も隣に居てはならぬ?「無鄰菴」

京都の南禅寺の近くに「無鄰菴」という建物があります。
こちらは歴史の教科書にも登場する山縣有朋の別荘だった建物です!

「山縣有朋って誰?」と言うそこのあなた!
大丈夫です!私も知りませんでした😅
歴史の授業中何してたんだろう?私・・・

さて、今回はこの無鄰菴をご紹介するのですが
「名は体を表す」という言葉があるように
この建物の無鄰菴という名は山縣有朋の人生を表しているんじゃないか?
と私は

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「これが地球のエメラルドグリーン」

「これが地球のエメラルドグリーン」

昨年9月下旬、長野県木曽郡大桑村の阿寺渓谷を歩いてきました。全ての道は次なる物語へと続く――はずだけれども、いざ足を踏み入れると、もう、なんだっていい。今、ここに居る自分。それだけが全て。

さあ、呑み込まれに行こうか

最寄り駅に着いたのが午前8時半くらい。昨日の雨模様が嘘のような晴天。朝から暑い、夏の名残りどころか太陽が眩しい。嫌いじゃない。

駅から渓谷の入口まで歩いて20分ほど。道は民家の

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金門島と福建省

金門島と福建省

(55番)  2019年   11月

金門島(台湾)と福建省(中国)へ行ってきました。
台湾は5回目で中国は18回目の訪問です。
金門島へ行ってみたかったのです。今回は台湾から入るのではなく、中国から入るコースです。
福建省のアモイ、客家土楼、コロンス島等は9年前に行った事があり、再訪になりますが、その間に変化がいろいろとありました。
参加者は全員で7名でした。

1日目 11月7日
✈ アモ

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京都で有名な橋

京都で有名な橋

青ブラ文学部さんのお題「橋」に参加させていただくつもりでしたが、ひとり1作品ということを失念しておりました。ですから普通の書き物としてご覧ください。

金曜日 3時間目 社会の授業

今日は橋についてお勉強します。まずは教科書片付けましょう。

それでは先生から質問。京都市内でみんなが知ってる橋はどこ?

はい、三条大橋です。

それはどうしてかな?

東海道五十三次の終着点だからです。

そうだ

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【紀行文】星降る中部高地にて大地の力に圧倒された~山梨県立考古博物館 その2

【紀行文】星降る中部高地にて大地の力に圧倒された~山梨県立考古博物館 その2

四県合同企画でヒスイに興味を持つ

 一通り常設展を見終わった後で、四県合同企画のほうを見に行った。
常設展の記事はこちら。

 入り口に無料のパンフレットが置いてあるが、家に帰ってみると無料とは思えないボリュームと内容であった。

 さて、静岡、山梨、長野、新潟の各県がこれぞ、と思う発掘遺物がその理由と共に展示されていた。
 静岡:富士石遺跡の石製装飾品
 山梨:上野原遺跡のパネル文土器
 長野

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ガイドブックにない熊野・・ハンパないポテンシャルを持つ那智勝浦③-coolなkumano22

ガイドブックにない熊野・・ハンパないポテンシャルを持つ那智勝浦③-coolなkumano22

那智勝浦①では、山。

那智勝浦②では、海。

那智勝浦が持っているハンパないポテンシャルを紹介していますが、
今回は、私がおすすめする温泉と美味しいものです。
熊野とは①で紹介したように、熊野信仰は自然崇拝が起源。
それは大いなる大地の営みへの畏敬。
大地の営みは、世界最大級の「熊野カルデラ」が大きな要因。
その熊野カルデラに沿って泉質抜群の多くの温泉が湧き出ています。

ハンパない湯量と泉質の

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【ボタンの博物館@日本橋浜町】小さなボタンに世界の歴史

【ボタンの博物館@日本橋浜町】小さなボタンに世界の歴史

ボタンの博物館東京都中央区日本橋浜町1-11-8

1946年創業のボタンを中心とする服飾付属品メーカー、アイリスが運営している「ボタン」だけの博物館です。

完全予約制で、webサイトのフォームから予約できます。学芸員さんがガイドしてくださるガイドツアーが不定期に開催されていて、入館料にプラス500円になりますが、ガイド付きにして大正解でした。とっても気さくな学芸員さんがつきっきりで解説してくだ

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「出水のツル」と日本の心

「出水のツル」と日本の心

先日、鹿児島県北西部に位置する出水市でツル(鶴)を見て来ました。30余年ぶりの再訪でしたが、広大な干拓地にツルたちが群れを成す風景に、日本の心を見た気がしました。
 
1 ツルの生態について
ツル(注1) は、ツル目ツル科に分類される鳥の総称で、北米、欧州、豪州、アジア、アフリカなど、広く世界各地に生息しています。

(注1) 英語では ”crane" といい、クレーンの語源にもなっている
 
(

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天香具山の神秘:歴史と伝説の旅

天香具山の神秘:歴史と伝説の旅


天香具山:神聖なる山の歴史と神秘1. 大和三山の中で輝く「天香具山」古くから日本の歴史や文学に詠まれ、皇室にも深く関わる大和三山の一つ、「天香具山」。その神秘的な魅力と歴史を訪ねる旅に出かけましょう。

2. 大和三山の神秘的な存在香具山は、大和三山の仲間である「畝傍山」と「耳成山」の中で唯一、「天」を冠した存在として知られています。これは、万葉集でも「天」がつけられる山が香具山だけであったこと

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鳥取砂丘と砂の美術館

鳥取砂丘と砂の美術館

1月1日は、午前中に出雲大社へ初詣して、その足で夫の単身赴任先の鳥取県へ家族で出掛けました。
鳥取県と言えば鳥取砂丘でしょ、ということになって、観光客でいっぱいかもよとか言いながら立ち寄ってみました。

こうして写真で見ると、どうということのない感じがしますが、高さは40mほどあり、そこまでも結構距離があります。そして息子たちと夫は馬の背を登ると言い出して、風はあるし寒し、私ったらまたもやタイトス

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なぜ縄文人はフォッサマグナ沿いに集まったのか?

なぜ縄文人はフォッサマグナ沿いに集まったのか?

結論:良質なヒスイ、黒曜石が採れたため、それらを求めて多くの人々が集まった1月4日は石の日。語呂合わせから誕生しました。2024年の石の日は、縄文時代、人々を魅了した石について取り上げます。

縄文人日本列島の先住民の一部で主に東日本に住んでいました。現在の日本人の多くは、朝鮮半島から西日本を中心にやってきた弥生人と東日本を中心に日本列島に住んでいた縄文人が交雑して誕生したと考えられています。

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