cool な kumano

熊野での感動を伝えたくてnoteを始めました。自然崇拝が起源の聖地。そのとびっきりの自…

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熊野での感動を伝えたくてnoteを始めました。自然崇拝が起源の聖地。そのとびっきりの自然、かっこいい熊野、私だけが知る熊野を随時紹介します。山西毅治といいます。よろしくお願いします。

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     自然崇拝の聖地である熊野のとびっきりの自然、カッコいい熊野、私だけが知る熊野を紹介します。

  • 熊野とは

    熊野とは①~⑥。coolなkumanoのプロローグ!熊野のことをわかりやすく。 こんな遠いところに神社があって世界遺産にもなっている。なぜ?熊野のことを何も知らずに熊野に来る。それはそれで面白いと思いますが、熊野のことを理解してから来るともっと面白い。海外で人気があるのは、熊野のことをある程度理解をして訪れてくれているから。先ず、熊野のことを知っていただきたく、熊野のストーリーと奥深さを紹介します。「熊野とは」①〜⑥(完結です)のマガジンです。

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奥深い熊野の姿を発信していきます!!

 山西毅治(やまにしたけはる)と申します。私は、和歌山県の観光に携わって9年、現場の世界遺産センターで4年、熊野に関わってきました。そのときの熊野での感動を伝えたくnoteを始めました。 おかげさまで熊野は、今や世界的な評価をいただく人気スポットになっています。 熊野の旅は、  ・熊野三山(*1)に参拝  ・熊野古道を歩く  ・極上の温泉 が定番となっています。  実は、熊野にはその起源となった「すごい」「ダイナミック」「圧倒的」な自然があります。「自然崇拝」。それが熊野が

    • 熊野の表情 橋杭岩とその周辺-coolなkumano17-

      神々が棲まう熊野の自然。 季節や時間によって違う表情を見せてくれます。 その熊野の中でも心が揺さぶられる 瞬間をシリーズで紹介します。 第1弾は橋杭岩。 橋杭岩 橋杭岩は、熊野カルデラを中心とする1400万年前の火山活動でできた岩体が波に浸食されてできあがりました。 40を超える岩が約850mにわたり一列にそそり立ち、橋の杭のように見えることから橋杭岩と呼ばれています。 真ん中の弁天島には鳥居と祠があり干潮時には参拝することも可能。 夜明け前 いい雲があれば、夜明け

      • 熊野古道のアイドルと女王様が待つ道-coolなkumano16-

        熊野古道のなかでも、私的NO.1ルートを紹介します。(16.9km) 熊野古道は、熊野とは④で紹介したように都と熊野を結ぶ道だけでなく 紀伊半島にある4つの聖地を結ぶ道でもあります。 ■都(京都)から熊野を目指す道  都⇔熊野 熊野古道 紀伊路、中辺路、大辺路 ■紀伊半島にある4つの聖地を結ぶ道 ・仏教の聖地「高野山」  高野山⇔熊野 熊野古道小辺路 ・修験道の聖地「吉野・大峯」  吉野、大峯⇔熊野 大峯奥駈道 ・神道の聖地 「伊勢神宮」  伊勢神宮⇔熊野 熊野古道伊勢路

        • 神々座す絶景・・「熊野の川」② 熊野川-coolなkumano15-

          熊野の信仰を生み、育み。 人、モノ、文化を運び。 住む人々、訪れる人々を支え続けた。 神の地を悠然と流れる大河。 熊野川の風景は、 今も人々を圧倒し、魅了する。 熊野川の川幅は上流が広く 下流が狭い不思議な川。 しかも雨量は、日本有数。 いにしえから災害も多く、 多くの人々が涙を流してきた。 恐れ畏るべし川でもある。 自然を畏敬する 熊野の信仰を物語る川。 熊野川は、いくつかの大曲り(大蛇行)があります。 大居の大曲りは、熊野の山並みが 背景にあって 熊野らしい、熊野川ら

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        • 熊野とは
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          神々座す絶景・・「熊野の川」① 古座川ーcoolなkumano14-

          古座川は、岩と清流と森の殿堂。 水の絶景の宝庫。 熊野カルデラにより形成された古座川弧状岩脈に沿って流れる いわば、熊野カルデラの申し子。 熊野カルデラは、熊野の自然信仰の起因となる大地の営み。(熊野とは①) 熊野の自然信仰を表現するには欠かせない川。 古座川の源流は大塔山(1122m)。 大塔山には、本州南限のブナ林があり自然林も多く植生が豊か。 豊かな山々から流れる川は、 東麓へ熊野川水系赤木川。 西麓へ日置川水系安川、百間山渓谷。 北麓へ熊野川水系大塔川。 南麓は古座

          神々座す絶景・・「熊野の川」① 古座川ーcoolなkumano14-

          熊野の真髄・・これを観ずして熊野を語るなかれ!!-coolなkumano13-

          熊野は自然崇拝を起源とします。(熊野とは①) 岩、水、川、森、山など自然と自然の営みを畏敬し、感謝するという日本人誰もが持っている心がここ熊野にあります。 (トップフォトの真ん中に見える小さい一筋が那智の滝。 そう那智の滝は海から見えるのです。最強パワーの写真です。) 熊野に多くの外国人が来る理由 熊野は、世界的評価をいただき海外から多くのお客さまにお越しいただくようになりました。 その理由は、日本列島を形作る大地の営みから始まり、 その自然を信仰し神道、仏教、修験道と習

          熊野の真髄・・これを観ずして熊野を語るなかれ!!-coolなkumano13-

          熊野の象徴・・「八咫烏と牛王神符」-coolなkumano12-

          牛王神符(ごおうしんぷ)(牛王符、牛王宝印ともいう)って知ってます? 八咫烏(ヤタガラス)は聞いたことありますよね? この二つは熊野(熊野三山)の象徴なのです。 八咫烏(ヤタガラス) 八咫烏は伝説の鳥。神のつかい。導きの鳥。熊野のシンボル。 八咫烏が登場し熊野と関わるのは日本神話のことなので、 長くて複雑でいろんな解釈があります。 私なりに簡単にすればこんな感じです。 ・日本を統一するには、中央に位置する大和を押さえる必要がある。 ・それをするのは天照大神の直系。 ・その

          熊野の象徴・・「八咫烏と牛王神符」-coolなkumano12-

          ガイドブックにない熊野・・熊野本宮編②ーcoolなkumano11ー

          トップフォトは、「熊野に鳳凰現る」です。鳳凰に見えません? 熊野本宮編①では、サクラ、スポット、祭事・イベントを紹介しました。 最高のアクセス数をいただきありがとうございます。 今回は、続編で熊野本宮のガイドブックに載っていない熊野古道のルート、絶景などを紹介します。 古の熊野詣は、下記がスタンダード。 都 ↓  熊野古道紀伊路、中辺路 熊野本宮大社 ↓  熊野川(川の熊野古道) 熊野速玉大社(前世の罪を浄める) ↓  熊野古道中辺路 熊野那智大社・那智山青岸渡寺(現世の縁

          ガイドブックにない熊野・・熊野本宮編②ーcoolなkumano11ー

          ガイドブックにない熊野・・熊野本宮編①ーcoolなkumano10-

          熊野本宮のことは、熊野とはで詳しく紹介していますが、簡単に復習を。。 ・熊野三山の社である熊野本宮大社が鎮座。 ・熊野の三社は、過去、現在、未来を安寧を得ることができるが、 熊野本宮大社は、来世(未来)を救済するところ。 ・熊野詣で最初の目的地で、帰路に向かう出発地でもある。 ・大斎原は最強のパワースポット。日本一の大鳥居があり熊野本宮大社の旧社地(明治22年の大洪水で現社地に遷宮) ・熊野本宮は熊野古道中辺路、小辺路など熊野を目指す道が集まるところ。  ・最高品質の温

          ガイドブックにない熊野・・熊野本宮編①ーcoolなkumano10-

          神々座す絶景・・「熊野の山」ーcoolなkumano9-

          熊野のイメージはやはり山ですよね。 熊野は自然崇拝が起源。 その軸となるのは山岳信仰です。 山、岩、森、川などを神として信仰してきました。 熊野の山々は神々が棲まうところ。 修験の舞台となり、仏教と習合し、熊野は聖地となっていきます。 神々座す熊野の山の風景は、 いつも私に何か 得体の知れないものをくれました。 自然と向き合うひととき。 圧倒的な大きさ。 大地と空から感じるエネルギー。 音がない時間。 神々が棲まう空気感。 熊野で人々が得るものを探す自分。 ・・・ 神

          神々座す絶景・・「熊野の山」ーcoolなkumano9-

          熊野のリフレクション・・coolなkumano8-

          リフレクションがある景色は、ハッとする瞬間。 なぜでしょうかね。 熊野で撮影するときにリフレクションの意識はなかったんです。 目覚めさせてくれたは下記の写真。 田んぼと大鳥居だったんです。 大斎原の前の田植えは、ゴールデンウィーク前後。 水入れはその1週間前。 この期間は、早朝、昼、夜にカメラを構えてました。 残念なのは、田んぼの水鏡に満天の☆と天の川が浮かぶリフレクションを撮影できなかったことです。この時期は撮影時間が夜中になるし(笑) この写真から、熊野でもリフレクシ

          熊野のリフレクション・・coolなkumano8-

          人々を魅了する熊野の滝ーcoolなkumano7-

           熊野は、自然崇拝が起源。  熊野とは①で紹介したように、熊野がそこにある理由は大地の営み。  1400万年前に噴火した熊野カルデラなどに起因する滝が全域に存在し、クリスタルな水を流し、なんとも言えない荘厳でかつ落ち着くサウンドを奏でています。  滝の水しぶきを浴び、滝の水音を聴くと癒やされたうえに力がみなぎります。  熊野は森、岩、滝、川、島などに神が宿り、それを信仰してきたところ。  その代表が那智の滝です。まさしく神の滝。  トップフォトは、大雨の翌日の那智の滝。こ

          人々を魅了する熊野の滝ーcoolなkumano7-

          ガイドブックにない熊野・・不思議の那智七石ーcoolなkumano6ー

           ごめんなさーい。今回紹介する那智七石は、由緒がよくわかりません。 陰陽道に関わるもの。って那智の重鎮に聞きましたが・・  熊野の神仏習合には、安倍晴明の陰陽道も大きく影響を与えました。 上皇貴族の熊野御幸(熊野詣)の日程も、陰陽師が決め随行もしていたようです。安倍晴明は花山法皇の時代に熊野を訪れ、熊野各地に伝説を残しています。特に那智では、那智の滝の元で千日修行をし、庵を結び滞在していたとのことです。  烏石(熊野那智大社の内庭にあります)を見たときに他の六石の存在を聞き

          ガイドブックにない熊野・・不思議の那智七石ーcoolなkumano6ー

          熊野は水の国?!-coolなkumano5-

           熊野信仰の起源である自然崇拝は、人々を圧倒する大地の営みを神として信仰してきました。その根源をなすのが水なのです。  熊野は、日本で最も雨が多いところ。雨が、大地に降り注ぎ、森を潤し、川になり、海に注ぎ、蒸発して、雲になって、また雨が降る。その繰り返しによって熊野の圧倒的な大地が形作られていきました。  熊野の川は、急流で澱むまもなく流れていきます。さらに土壌がほとんどが火成岩であるため粒子が大きく(沈殿しやすい)、表面積も大きい(浄化作用)ので水は清らかなのです。(私は

          熊野は水の国?!-coolなkumano5-

          無音の道・・熊野古道大雲取越、小雲取越 ーcoolなkumano4ー

          「音がない」って感じたことありますか。ほとんどの人は経験ないかな。 この道を歩くと音がない時間があるのです。長い時間です。何も聞こえない。何も聞こえない時は、何をしたらいいかわかりません。新鮮で恐怖で貴重な時間。  私は、最初は怖かったのでしょう。声を出して無音を消してました。(変な言い方ですが。)二回目以降は無音を楽しめたのです。自分の世界に入っているような気がしました。そんな道です。  いにしえの熊野詣(熊野とは③)や西国三十三所観音巡礼(熊野とは⑤)で、熊野那智大社・

          無音の道・・熊野古道大雲取越、小雲取越 ーcoolなkumano4ー

          神々座す絶景・・「熊野の海」③-coolなkumano3-

          「熊野とは①~⑥」で熊野が熊野にあることや聖地となった理由を紹介しました。「coolなkumano」では、自然崇拝の聖地であるとびっきりの自然、かっこいい熊野、私だけが知る熊野・・を紹介します。 熊野の海 今、熊野で最もダイナミックで熊野の起源となる大地の営みを感じられるのが海の風景。すさみから田辺は西側が海。このラインの夕陽は格別です。熊野古道大辺路が海に沿っています。 熊野の海③ すさみ~白浜~田辺  絶景が続きます。この地域は、度肝を抜く大地の造形が存在。西に海が

          神々座す絶景・・「熊野の海」③-coolなkumano3-