若葉都

好きなものも苦手なものもそこそこあります

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マガジン

  • 《 みんなの本棚 》一般書コーナー

    • 35本

    【こちらは一般書コーナーです】 noteで見つけた、読んでみたい素敵な本の紹介記事をこちらのマガジンでシェアさせていただきます。【共同運営マガジン】

  • 出会うことができた大事なnote

    きっとこの先も何十回も何百回も読み返すであろう、ここで出会うことができた大事なnote

  • 漫画も本もスキだ!

    漫画も本もスキ。読むことは幸せ。

  • ミュージアムが好きだ!

    アートはよくわかりません、でも美術館や博物館が好きです。

  • 野球がスキだ!

    なんでかわからないけど、できないけど、野球がスキなんです。 自分が書いた中で、野球スキーが漏れてるnote。

最近の記事

【読書録】『横道世之介』『おかえり横道世之介』吉田 修一 ・著

毎春、桜の季節には四ツ谷、市ヶ谷、飯田橋沿いの外堀公園を散歩する。ここの桜に、また今年も綺麗に咲いたねって挨拶をしないとなんだか落ち着かない。 あいにくの雨で寒かったけれど市ヶ谷界隈では吉田修一さんの出身校である法政大学がこの日、入学式だったようだ。立派な高層ビルが建つ校舎の入り口にはスーツを着た新入生達の姿があった。 横道世之介もきっと法政の学生だった。世之介の居た時代はこんなスタイリッシュな高層ビルはまだなく、暗く古めかしい校舎が密集していた。私も数年遅れて受験しに行

    • 【VOCA展2024@上野の森美術館】色々あっていいじゃなイカ

      上野の森美術館で開催中の「VOCA展」はじめて行きました。 とくに現代美術目当てに展覧会に行こうと決めてはいなかったのですが、上野公園の桜はまだほとんどつぼみにもかかわらず大勢の人で賑わっていて、きっと東博も西洋美術館も混んでいるだろうと思ったので、気楽に(?)入れそうなこちらにしました。 全部で30作くらい展示されていたのかな、「いいー」も「うーん」も「おお」も「??」も色々ありますね。 その中で印象に残ったものいくつか。 VOCA賞 大東 忍 「風景の拍子」 VOC

      • お金の切れ目はまだまだまだ

        球春到来。本日は愛する神宮球場でのオープン戦初戦。負けても勝っても「ま、オープン戦だし」と余裕かませるので、この季節の観戦は空も心も晴朗だ。 2月末に息子がどうにかこうにか第一志望の大学に合格し、高校の卒業試験も3月上旬にギリギリでクリア出来て、4月から大学生になる。 高校進学から3年間、数々の苦難がありました。とくにこの半年は親子で泣きながら色々なことをぶつけ合って、それはしんどい場面もあったけれど、おかげで私は子供から目を離す覚悟ができた気がする。あと離さず残しておけ

        • なんでもいいけど返信はよろしく

          おばさん構文やらマルハラスメント(マルハラ)やら 知ってるか息子にきくと前者はわかるけどマルハラは初耳と 文末に句点がついてると若い子は怖いんだそうなと説明したら ああ中学のころとか遊び行って帰り遅くなった時とか ——何時に帰るのかな。 みたいなのお母さんからLINEに来ると怒ってみえてちょっと怖かったのそうかあれがマルハラか と言うのでなるほどやはりマルは怖いのかと思ったけど いや待てそれは圧掛けたんだよとっとと帰ってこい こちらにしてみれば (ブルッ) ——

        【読書録】『横道世之介』『おかえり横道世之介』吉田 修一 ・著

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        記事

          株式会社アイリス様【公式】Xで( https://twitter.com/IRIS_kouhou )先日書いたボタンの博物館の記事( https://note.com/miyakonomi/n/n268997e0b8e7 )とりあげてくださってびっくり嬉しい〜ありがとうございます!

          株式会社アイリス様【公式】Xで( https://twitter.com/IRIS_kouhou )先日書いたボタンの博物館の記事( https://note.com/miyakonomi/n/n268997e0b8e7 )とりあげてくださってびっくり嬉しい〜ありがとうございます!

          法の上の親と子、法の外の親と子

          夫と義父母と外食してるという設定の夢をみた。 設定はそうでも、私の向かいに座った”夫”は元夫じゃなかった気がするし、斜め向かいの”義父”も元義父ではなかったように思う。誰なのかはっきりわからない。けど、少し遅れて隣に座った”義母”は紛れもなく現実の元義母だった。 14年前に私の母が他界した時、葬儀の喪主側にいた私達のところに、義父母が挨拶にきてくれたのだけれど、その時私は、何故だかわからないがこの義母の顔をみた途端号泣してしまった。義母は混乱したのだと思う、涙を流しながら

          法の上の親と子、法の外の親と子

          『光る君へ』を見つつ平安時代が舞台の小説とか漫画とか読んでアレコレ

          NHK大河ドラマを2004年の『新選組!』以来20年ぶりに初回からみています。 年齢を重ねるにつれ、ますますバトルやバイオレンス描写が苦手になりましたが、雅な平安お貴族のお話でおじゃりますればゆるりと鑑賞できるのではとドラマ『光る君へ』に挑戦。 とは言えやんごとなき人々も裏では権謀術数渦巻どろんどろんですし、初回のラストで背後からまひろママぶっ刺されてて、あわわわわ(゚A゚;) でも、今のとこ普段まったくドラマを見ない私でも毎週楽しめているので、モチベーションが上がりつ

          『光る君へ』を見つつ平安時代が舞台の小説とか漫画とか読んでアレコレ

          ブロンズの猫も、出会った物語も、お守りになる

          もう一度読んでみたい本があります。 子供の頃に読んだ児童書。 題名も、作者も、物語の結末も思い出せません。もしかしたらいくつかの別の物語が少しずつ混ざっているのかもしれないけれど、でもなにかとても印象的な部分があったような気がします。 絵はほとんどなく、全体的に緑色のイメージです。装丁の色だったのか、それともストーリーが緑あふれる季節だったのか、おばあさんの家が林の中だったか、屋根か窓枠がグリーンだったのか…。 ブロンズが何か知らなかったし、猫を撫でたこともなかったけれど

          ブロンズの猫も、出会った物語も、お守りになる

          【読書録】『ヒトコブラクダ層ぜっと』万城目学・著

          久しぶりに本を読んだ気がした。 いや違う、本はずうっと読んでいた。小説だけだって最近も『正欲』(朝井リョウ)は2回読んだし『推し、燃ゆ』『かか』(宇佐見りん)も読んだ。『空白を満たしなさい』『ある男』(平野啓一郎)も読んで感想を書いて書けなくてnoteに下書きが埋もれている。 けれど、せめて上巻を読み終わるまで...と気づけば夜中の3時だとか、読み終わって無邪気に楽しかった!と言える自由な「物語」を、暫く読んでいなかったのかなあとは思う。 元々、万城目学さんの著作のファ

          【読書録】『ヒトコブラクダ層ぜっと』万城目学・著

          【ボタンの博物館@日本橋浜町】小さなボタンに世界の歴史

          ボタンの博物館東京都中央区日本橋浜町1-11-8 1946年創業のボタンを中心とする服飾付属品メーカー、アイリスが運営している「ボタン」だけの博物館です。 完全予約制で、webサイトのフォームから予約できます。学芸員さんがガイドしてくださるガイドツアーが不定期に開催されていて、入館料にプラス500円になりますが、ガイド付きにして大正解でした。とっても気さくな学芸員さんがつきっきりで解説してくださいます。 館内は外からの印象よりずっとエレガントな雰囲気で、まるで高級テーラ

          【ボタンの博物館@日本橋浜町】小さなボタンに世界の歴史

          共通テストしてみた

          大学入試共通テストの国語(現代文のみ)と日本史Bを解いてみました。古文漢文やその他教科は問題文を見る気にもならなかったのでパス。疲れたけどちょっとおもしろかった。疲れたけど。 結果、現代文86/100点、しかも大問2つのうち小説のほうは全問正解だったので、おおー自分いけるんじゃね?からの日本史55点で撃沈しました。←史学科でなにを勉強してたのでしょう、はは。 現代文出題の出典は下記だそうです 評論も小説も読みやすくわかり易い印象です。まあ、評論の設問は2つミスったけど(

          共通テストしてみた

          【豊嶋康子展@東京都現代美術館】隠しコマンドがありそうよ

          豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表 @東京都現代美術館 現代アーティスト豊嶋康子さんの初期から現在までの作品400点以上が一挙に展示されています。 入り口すぐ上の《ジグソーパズル》(1994)を観た瞬間、(すき…)となりました。そして、壁にずーっとつながりつづけている《エンドレス・ソロバン》(1990)でワクワクし、小さな《弾痕ステッカー》(1995)で小さくガッツポーズしました。 今回の展示は制作年代順にはなされていません。敢えてばらして横断的に見せるという意図なの

          【豊嶋康子展@東京都現代美術館】隠しコマンドがありそうよ

          写して書いて、すこし未来の自分へ

           年末にあげた伊勢・宮川堤の桜の記事の写真はOLYMPUS OM-D E-M10 Mark IVで撮った。伊勢に行った3月以降、一度もこのカメラを使ってなくて、それは暇がなかった以上に、実は2本あるズームレンズのうち使い勝手のいい広角寄りのズームレンズのキャップを伊勢で紛失してたからだった。記事にしたおかげで思い出した。  なので年始一発目のお買い物はレンズキャップ286円也。あとストラップも、デジタル一眼レフマイ初号機Nikon D70から2号機3号機…と18年使いまわし

          写して書いて、すこし未来の自分へ

          お伊勢参り、宮川堤の「一目千本桜」

           季節にそぐわない見出し写真は、今年3月に撮ったもの。  少し前の記事で、今年は怒涛の毎日だったけれど意外に心は凪いでいたと書いた。でもあれ、ちょっぴり嘘だったかもしれない。  年度末の忙しさに少し目処がたった頃、日帰りお伊勢参りに行こうと思い立ち3月末日の休暇と列車のチケットをとっていた。  けれどその少し前、WBC決勝で日本中が大盛りあがりだった日に息子が退学と転校を決めたので、結局当日まで4月付転入に間に合うかの瀬戸際の日々が続いてしまい、頭も心も嵐の真っ只中だっ

          お伊勢参り、宮川堤の「一目千本桜」

          本のしおりは

          10年以上開いていなかった本のあいだからこんなのが出てきて、不意打ちの幸福に泣いている。 一緒に息子手作りのしおりも挟まっていたから、きっと学童で作ったのだろうそのしおりと一緒にくれた手紙だ。 息子が幼い頃にたまに書いてくれた手紙の保管場所を、家中の大事だけど滅多に手にしない本の間にしたら、とてつもなくQOLが上がるんじゃないかしらと思ったりした年末。

          本のしおりは

          『世界のブックデザイン2022-23』@印刷博物館

          TOPPAN小石川本社ビルにある印刷博物館 P&Pギャラリーで開催中『世界のブックデザイン2022-23』 展示されている本すべて手にとって閲覧できるので気づけば2時間経ってて時間が足らなかった。 様々な国の本だから、文字を読めるわけではないのに、視覚と触覚で1冊1冊凄いなと思うし楽しめる。その中で素敵と思ったものをいくつか。 * まず、日本の本で、国立科学博物館で開催されていた特別展「毒」(毒展)の公式図録。見た目もなんか魔導書的な雰囲気だし、触った感じも手にぴとっ

          『世界のブックデザイン2022-23』@印刷博物館