法の上の親と子、法の外の親と子
夫と義父母と外食してるという設定の夢をみた。
設定はそうでも、私の向かいに座った”夫”は元夫じゃなかった気がするし、斜め向かいの”義父”も元義父ではなかったように思う。誰なのかはっきりわからない。けど、少し遅れて隣に座った”義母”は紛れもなく現実の元義母だった。
14年前に私の母が他界した時、葬儀の喪主側にいた私達のところに、義父母が挨拶にきてくれたのだけれど、その時私は、何故だかわからないがこの義母の顔をみた途端号泣してしまった。義母は混乱したのだと思う、涙を流しながら、自分の息子に、しっかり家族を支えるのよというようなことを言ったあと、私の妹の手を握って「お姉さんのことお願いしますね」と訴えていた。
妹も同様に自分の母を亡くした遺族なのだから、考えればおかしな言いようで、多分普段は非常に冷静で常識的な義母はあとで妹への自分の言葉は不適切だったと反省したに違いない。でも、私はそんなふうに取り乱した義母がとても近しいひとに思えた。
夢の中、私の右隣に座っている”義母”はあいかわらずぶ厚い眼鏡の奥の目は三日月みたいで、もう注文した?とか言う声は華奢な体に似つかわしくないほど大きくて、嬉しかった。目が覚めて、ああ、私はこのひとのこと、とても好きだったんだなあと思った。そして寂しかった。
離婚後の「共同親権」を選択できるという内容も含めた民法などの見直しに向けて審議が進められていて、親とか子とか夫婦とか親族とか、それを定める法の意味とか在り方とか…ずっと考えてる。
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