マガジンのカバー画像

お気に入り

142
大切に何度でも読みたい宝物♡
運営しているクリエイター

#詩

GしてI'veして。

GしてI'veして。

平和な世界を望みながら
刺激を求めて。
長生きを望みながら
身体に悪いものを好んで
摂取していく。

矛盾だらけの私達。

不安定に安定しながら
彷徨うフリ。

今日も何処かで禁断とか云う言葉に
燃えながら傷つけ合っていたり。

今日も何処かで禁忌とか云う言葉を
持ち出して思わせ振りな物言い。

明日もきっと何処かの誰かと比較して
上がったり下がったりの心電図。

明日もそっと何処かの暗い飲み屋で

もっとみる
【詩】TOMORROW

【詩】TOMORROW

 暗闇の世界が広がっても、
 ランプをつければ明るくなる。
 それと同じ様に、
 願えばその様になるんだ。

 今の君に明日は無い?
 ずっと過去に囚われたまま?
 ほら、頭を上げてごらん。
 朝日はすぐそばまで来ている。

 君は自由だ。
 朝日に向かって飛べるんだ。
 風は君を後押しする。
 塞ぎ込んでちゃ駄目だぜ。

 例え困難が道を塞いでも、
 心のランプを信じろ。
 明るく照らす光は、

もっとみる
【詩】斜陽に生きて

【詩】斜陽に生きて

 向かいのピザ屋の店員、
 疲れを隠さずに働いている。
 トマトソースで汚れた両手に、
 覇気なんて微塵無いな。

 隣りの塾に通っている、
 中学生たちも苦しそうだ。
 夕陽と共に遊んだ、
 あの日の思い出なんて忘れたんだ。

 独りぼっち、
 自転車に跨り走っている。

 靴紐解けた、
 くたびれたシューズは無言のままで。

 甘えたがる、
 自分の欠点押し付けた。

 太陽傾き、
 孤独を倍

もっとみる
かまち 《詩》

かまち 《詩》

「かまち」

ただ書きたいから書いている

書く事自体には何の効力も無く

それに付随した
何かの救いがある訳でも無い

文章を書く事で

心の安定を図るだとか

自己表現をする事で

精神を解放するだとか

誰かの心 
精神の安定や解放に寄与するだとか

馬鹿げてる 

事柄を細分化して

文字に置き換えているだけだ

単なる吐き出しの様な文字の羅列

意味のわからない文脈

何の結論も生まない

もっとみる
Yes Sir 《詩》

Yes Sir 《詩》

「Yes Sir」

目の前にある現実を離れ夢想に耽る

其れは僕にとっても君にとっても

別の世界に通じる秘密の扉だった

その扉を開くのは自分自身の想像力

上手く強く想像する事が出来れば

その扉は開き

現実から遠ざかる事が出来る

其れが生きて行く為に
欠かせない必要な事なの

そう彼女は僕に微笑みながら囁いた

僕は彼女の瞳に

自分自身の反映を見る事が出来た

時には傲慢で身勝手で

もっとみる
短編小説 | 眠らない

短編小説 | 眠らない

 雨。
 三人がけのソファをベッド代わりにしている。薄い毛布にくるまって目を閉じる。
 足を伸ばしてもソファの端から端にすっぽりと収まる僕のからだは、同じ年頃の同性と比べて大きいのか小さいのか、よくわからない。
 人に会わなくなって、人と自分を比べることもなくなったら、自分のことがよくわからなくなった。

 目を瞑り、ソファに収まって、耳だけは知らない誰かが発することばを聞いている。
 誰かは恋愛

もっとみる
想い歌 《詩》

想い歌 《詩》

「想い歌」

きっと単純な事なんだ

空に雪が降る様に

君の嫌いなところと 
好きなところ数えてみた 

風を待つ花と月を呼ぶ夜と

君の声を待っている僕と
溢れ出した熱

僕の中の君と 君の中の僕と 

触れた指先 

毎年 
冬になると必ず同じ匂いがする

涙は暖かい事を知った

何処かで聴いた想い歌

もう直ぐクリスマスがやって来る

灰色の雲 《詩》

灰色の雲 《詩》

「灰色の雲」

僕等に吹き付ける冬の風は

強い力と価値基準を持っていた

それは僕等の記憶の裏側に隠した

混乱を巧妙に曝け出させる

価値基準を
満たした人の波が押し寄せて来る

僕等は溺れる様に彷徨っていた

曇り空に浮かぶ灰色の雲を
外部からの強い力が引きちぎる

奴等が求める完璧を否定した

僕等は奴等の言う完璧に

何の意味も見出せなかったからだ

勝ち負けに拘って来たのは

負ける事

もっとみる
長い夜 《詩》

長い夜 《詩》

「長い夜」

秘めた聖なる山は
幾度となく燃え上がり消える

いつか見た長い夜

あの時もそうだった 

僕は星や月を探していた

窓の外を風が通り過ぎて行った

僕はその風の温度も匂いも

感じる事が出来なかった

ただ 触れたいそう思っていた

目に見えているものは 

己が
仮説の上に創りあげた世界である事

一種の概念の上に
成立した架空の物語

恐怖を掻き消す為に

僕は彼女の身体に

もっとみる
【詩】狼男の悲歌

【詩】狼男の悲歌

何も隠さなくていい
恥ずかしがらなくていい
ありのままで良いんだよと
みんなが優しく言ってくれたから
勇気を出して
ありのままの自分を見せたら
みんな悲鳴を上げて
一目散に逃げていった

みんなの優しさは
嘘ではなかったんだろうけど
きっと想定を超えたんだね
驚かせてごめんよ
怖がらせてしまってごめんよ
そしてさようなら

満月の夜は
今までのように
遠く離れたところで
独りで吠えることにするよ

もっとみる
【詩】心の鍵

【詩】心の鍵

彼女の心のドアを開けるカギ
大冒険の末に
やっと見つけ
ドアを開け
中に入って
喜んでいたら
カギをかけ忘れたみたいで
ドアから他の男が
ひょっこり顔を出すと
ぐいぐい入ってきて
カギを奪っては
俺の胸ぐらをつかんで
外に締め出し
カギをかけた
彼女のことが心配で
大丈夫かと叫んでも
無反応
ドアに耳を近づけると
中から二人の笑い声が聞こえる

詩について

詩について

人生は顔に出る
健康状態は声に出る
清潔感は爪に出る
感受性は眼に出る
感情は仕草に出る
性格は服に出る
経済力は靴に出る
美意識は手書きの文字に出る
価値観は金遣いに出る
詩にはそのすべてが出る

空の色 《詩》

空の色 《詩》

「空の色」

「雑草」

「時計」

「意味」

「神様が降りて来た夜」

Photo : Seiji Arita