![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124520564/rectangle_large_type_2_720c87f11e0dc3c8ea5ff0b3b440749d.png?width=800)
灰色の雲 《詩》
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124520588/picture_pc_a3517d34057f53fcffd375fe4c91e5eb.png?width=800)
「灰色の雲」
僕等に吹き付ける冬の風は
強い力と価値基準を持っていた
それは僕等の記憶の裏側に隠した
混乱を巧妙に曝け出させる
価値基準を
満たした人の波が押し寄せて来る
僕等は溺れる様に彷徨っていた
曇り空に浮かぶ灰色の雲を
外部からの強い力が引きちぎる
奴等が求める完璧を否定した
僕等は奴等の言う完璧に
何の意味も見出せなかったからだ
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124520704/picture_pc_0cef5ada380b97abb98bd78020bc5b1a.png)
勝ち負けに拘って来たのは
負ける事すなわち
存在価値を失う事だったからだ
僕等はそうやって戦い続けて来た
機密情報保護の為
複雑な
解析不能なデータを
垂れ流してやった
奴等の完璧と言うものが
慌てふためく様を見たかった
独創的な発想の転換を認めない組織
その水面下で
僕等はニ種類の思考システムを
創り出しコントロールを始めた
そうお前だよ
上っ面だけの お前だよ
そうやって僕等は
汚れの無い大人になった
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124520836/picture_pc_ab507d069955b8be9951751291cc0aea.png)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?