卯野有希路

短い文章で世界を創り出す実験を行う詩人気取り。不定期で投稿します。雑記等、詩以外も投稿…

卯野有希路

短い文章で世界を創り出す実験を行う詩人気取り。不定期で投稿します。雑記等、詩以外も投稿予定。 共感して下さると有り難いです。 ご連絡は各SNSのDM、またはメール(inbunsouko.10000@gmail.com)にて。

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  • 自作の詩篇をまとめています。 お気に入りを見つけてみて下さい。

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    エッセイとも呟きとも違う、短い文章をまとめています。 内容は雑多です。

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【ご報告】「卯野有希路」として自己紹介

 どうも皆さん。  いつも私のnoteを読んでいただきまして、誠にありがとうございます。  「韻文倉庫」、改め「卯野有希路(うのゆきじ)」と申します。  去年の11月末に「韻文倉庫」という、botっぽい無個性な名で活動を開始した私ですが、1月から「卯野有希路」というペンネームで、本格的な詩生活に身を置く事にしました。  この記事では私の自己紹介、「ペンネームの由来」や「今後の展望(野望)」について書いていこうと思います。 自己紹介  まず最初は自己紹介から。私の詳しいプ

    • 【X投稿詩】2024年6月

       こちらは、Xにて投稿した詩のまとめです。タイトルは後付になります。 「名も無い感情」  フツフツと  フツフツと湧き出る  名も無い感情を  一滴の水だけで  冷ますことが出来たなら  この世に犯罪も  戦争も差別も  そして悲しみも  理屈だらけの辞書に  載っていないはず (2024年6月5日投稿) 「夏の願望」  夏になったら  遠くの海街に行って  釣り竿を垂らしながら  ラムネを飲むんだ  お供はラジオ  適当に周波数を合わせて  流れる曲を聴きながら

      • 毎月恒例のX投稿詩まとめですが、投稿が少し遅れます。今日の夜、または明日以降投稿します。 申し訳ございません。

        • 【詩】スローリーダウン

           落ちていく  僕等はゆっくり落ちていく。  それは安らぎか  それとも悲しみか。  月夜の水面に写る顔  ゆらゆらと揺らめく反射は消えた。  それは笑っているか  悲しんでいるか。  永遠かと思える刻は重なり  僕等はそこに生きている。  いずれ来る終わりは  何も言わずに忍び近づく。  そこに遺った骨だけは  世界の隅に置いといてくれ。  月夜は迷いを示す  僕等はずっと落ちていく。  終わりのない終わりに。

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        【ご報告】「卯野有希路」として自己紹介

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          【詩】自分共和国と世界

           自分が生まれた時  自分の国が生まれた  君が生まれた時  君の国が生まれた  195では収まらない  80億の国々  日々協定を結ばれては  戦争が起こる日常  言語も  文化も  思想も  希望も  バラバラに散らばって  パズルの様に収まらない  だけど  それが常識であって  慌てふためく範疇にさえ  存在しない  だから僕達は  笑顔で手を繋ごうと願う  バラバラならば  くっつけるだけなのだから  接合点を国境としたら  大きな世界になる  上から見上

          【詩】自分共和国と世界

          【詩】澄み切った死

           「夜」という字を勢い良く書けば  「死」という字に似てくる。  「澄み切った夜」「澄み切った死」  僕は素敵だと思った。  後腐れ無く  そして、悔い無く  この世界から去れたなら  どれほど気持ちの良い事なのであろう。  死生観を語る口に  偽りはあるか分からない。  だけど、筆は語る。  無意識の表れなのか。  それとも……  澄み切った夜の下  僕は今夜も  独り  詩を書いている。

          【詩】澄み切った死

          【詩】点描

          ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・  数は限られている。  それは  確かな数列の中で  何も言わずに拘束されている。  呼吸する事も  自由を願う事も出来ず、  ただ彼らは  一つのオブジェクトと化した。  有機ELでも表現されない  億劫な色彩をまとって。  彼らは生きているのか。  死んでいるのか

          【詩】点描

          【詩】鵜

           バシャ  バシャ  穏やかな川で  鵜は魚を捕る  バシャ  バシャ  何羽も群れて  鵜は魚を捕る  穏やかだった川に  波紋が広がる  魚は死ぬ  飲み込まれたからだ  生命のサイクルの中  抵抗出来ないモノは淘汰される  波紋上の思考内に  弱者を悼む心は無い  弱肉強食  水面に写る  バシャ  バシャ  次は  誰が喰われる?

          【X投稿詩】2024年5月

           こちらは、Xにて投稿した詩のまとめです。タイトルは後付になります。 「太陽を食べる」  水分を含んだ  太陽を食べたら  食道に  苦しい痛みが走った。  グツグツ  煮えたぎる太陽は  怒りの感情に似ていた。 (2024年5月7日投稿/修正済み) 「文学の研究」  一つの作品に  数多な論文が重なる。  けど多ければ多いほど  良いって事じゃない。  どれほど読まれ  どれほど愛され  どれほど時間を注がれ  どれほど価値を  見出されたか。  視点を変えれば分

          【X投稿詩】2024年5月

          【詩】( ˙-˙ )

           (^^)  笑っている。  (*´∀`*)  笑っている。  ( ´-ω-` )  あれ?  悩んでいる。  (*`ω´*)  あれ?  こっちは怒っている。  (T_T)  あれ?  こっちは悲しんでいる。  (・∀・)  おっと。  また笑っている。  これ等はただ  記号で構成されただけ。  そして  記号に感情は無い。  だけど  ブロックやパズルの様に  組み上げると?  \(^o^)/  簡単な感情表現。  容易くて  尚且つ面白い。

          【詩】( ˙-˙ )

          【詩】或る学生の憂鬱

           つまらない授業を真面目に受けて  嫌いなアイツを避ける日々。  教室の隅で願う逆襲は  叶う時が来る事は無い。  着慣れたカーディガン  見慣れた窓際  母が作った弁当  放課後に聞こえるトランペット。  そのどれもが  綺麗に収まったパズルの様に  律儀に型にはまって  青春の名で構成されていた。  だけど、彼女はひねくれていた。  何処か指で触れたら  一瞬で崩れるポイントがあるはず。  生温い空気の世界に  一発の火花を放ちたいのだ。  虎視眈々と狙っている

          【詩】或る学生の憂鬱

          【詩】行列

          ・ ・ ・ 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 ・ ・ ・  列の先に何がある?  並ぶ先に何がある?  先が見えないなら  並ぶ必要無いんじゃない?  けど人は並びたがる  僕らも並びたがる  何か得られると  錯覚しているから  だから今日も並ぶ  哀れだけど並ぶ ・ ・ ・ 人 人 人 人 人 人     人  そう  彼もまた並ぶ

          【詩】行列

          一応注意。 これから「これは詩なのか?」って意見が出そうな詩を、時々ですが投稿する予定です。勿論、否定的な意見は受け止めるつもりではありますが、これらは「表現の実験」として作成されたものであります。どうか温かい目で見守って下さると有り難いです。

          一応注意。 これから「これは詩なのか?」って意見が出そうな詩を、時々ですが投稿する予定です。勿論、否定的な意見は受け止めるつもりではありますが、これらは「表現の実験」として作成されたものであります。どうか温かい目で見守って下さると有り難いです。

          【詩】同棲生活

           君と体を重ねたら  そこに愛を添えて着飾った。  朝日差す寝室で  乱れた毛布が証拠さ。  山岳の様に  高々と脈打つ毛布は  風さえも攫えない  堂々とした影を作るんだ。  キッチンには  コーヒーと煙草の匂い。  控えなきゃと思いつつ  日々ストレスと比例し増える。  メラメラと燃える炎に  命の輝きを投影すると  何とも皮肉めいた  実情に呆れた。  現代社会の辛苦に  劇薬の様な愛を織り交ぜた  このアパートの一室に  僕らだけの国旗を掲げる。  愛猫のジジに

          【詩】同棲生活

          【詩】海は書き損じで出来上がる

           線を引いて書き直す  増えて  増えて  よく見たら  黒くなる。  大した事ない間違いが  増えて  増えて  よく見たら  汚くなる。  ボールペンは大嫌い  炭素の様に消せないから。  インクが  粘度高く  紙に付着して  ずっと離れない。  上書きではない。  修正でもない。  空いている隙間に  正しく書いて  誤魔化す。  ごちゃごちゃとした  インクの海。  書き損じだらけの  紙の海。  僕はそこに本音を書いた。  こんなの自分みたい。   ま

          【詩】海は書き損じで出来上がる

          【詩】季節の死骸

           死骸に虫はたかるか?  死骸に花は咲くか?  いや  その死骸から  新たな季節が産まれる。  季節は不死だ。  それは燃え尽きた灰から  雛が産まれる  フェニックスの様に。  かつての死骸を  内臓から喰らい這い出る。  血を拭えば  そこは新たな景色だ。  季節は巡る。  若気と老いを繰り返す。  終わりのない生命に  僕等は歓喜するんだ。  季節よ。  季節の死骸から  産まれてきてくれて  ありがとう。  そして  今季の生を謳歌せよ。

          【詩】季節の死骸