【詩】海は書き損じで出来上がる
線を引いて書き直す
増えて
増えて
よく見たら
黒くなる。
大した事ない間違いが
増えて
増えて
よく見たら
汚くなる。
ボールペンは大嫌い
炭素の様に消せないから。
インクが
粘度高く
紙に付着して
ずっと離れない。
上書きではない。
修正でもない。
空いている隙間に
正しく書いて
誤魔化す。
ごちゃごちゃとした
インクの海。
書き損じだらけの
紙の海。
僕はそこに本音を書いた。
こんなの自分みたい。
また、海が広がった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?