フォローしませんか?
シェア
卯野有希路
2024年6月25日 22:17
落ちていく 僕等はゆっくり落ちていく。 それは安らぎか それとも悲しみか。 月夜の水面に写る顔 ゆらゆらと揺らめく反射は消えた。 それは笑っているか 悲しんでいるか。 永遠かと思える刻は重なり 僕等はそこに生きている。 いずれ来る終わりは 何も言わずに忍び近づく。 そこに遺った骨だけは 世界の隅に置いといてくれ。 月夜は迷いを示す 僕等はずっと落ちてい
2024年6月19日 17:42
自分が生まれた時 自分の国が生まれた 君が生まれた時 君の国が生まれた 195では収まらない 80億の国々 日々協定を結ばれては 戦争が起こる日常 言語も 文化も 思想も 希望も バラバラに散らばって パズルの様に収まらない だけど それが常識であって 慌てふためく範疇にさえ 存在しない だから僕達は 笑顔で手を繋ごうと願う バラバラならば くっ
2024年6月12日 19:25
「夜」という字を勢い良く書けば 「死」という字に似てくる。 「澄み切った夜」「澄み切った死」 僕は素敵だと思った。 後腐れ無く そして、悔い無く この世界から去れたなら どれほど気持ちの良い事なのであろう。 死生観を語る口に 偽りはあるか分からない。 だけど、筆は語る。 無意識の表れなのか。 それとも…… 澄み切った夜の下 僕は今夜も 独り 詩を書いている。
2024年6月7日 17:44
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 数は限られている。 それは 確かな数列の中で 何も言わずに拘束されている。 呼吸する事も 自由を願う事も出来ず、 ただ彼らは 一つのオブジェクトと化した。 有機ELでも表現
2024年6月4日 17:44
バシャ バシャ 穏やかな川で 鵜は魚を捕る バシャ バシャ 何羽も群れて 鵜は魚を捕る 穏やかだった川に 波紋が広がる 魚は死ぬ 飲み込まれたからだ 生命のサイクルの中 抵抗出来ないモノは淘汰される 波紋上の思考内に 弱者を悼む心は無い 弱肉強食 水面に写る バシャ バシャ 次は 誰が喰われる?
2024年6月1日 07:19
こちらは、Xにて投稿した詩のまとめです。タイトルは後付になります。「太陽を食べる」 水分を含んだ 太陽を食べたら 食道に 苦しい痛みが走った。 グツグツ 煮えたぎる太陽は 怒りの感情に似ていた。(2024年5月7日投稿/修正済み)「文学の研究」 一つの作品に 数多な論文が重なる。 けど多ければ多いほど 良いって事じゃない。 どれほど読まれ どれほど愛され
2024年5月31日 16:04
(^^) 笑っている。 (*´∀`*) 笑っている。 ( ´-ω-` ) あれ? 悩んでいる。 (*`ω´*) あれ? こっちは怒っている。 (T_T) あれ? こっちは悲しんでいる。 (・∀・) おっと。 また笑っている。 これ等はただ 記号で構成されただけ。 そして 記号に感情は無い。 だけど ブロックやパズルの様に 組み上
2024年5月27日 15:20
つまらない授業を真面目に受けて 嫌いなアイツを避ける日々。 教室の隅で願う逆襲は 叶う時が来る事は無い。 着慣れたカーディガン 見慣れた窓際 母が作った弁当 放課後に聞こえるトランペット。 そのどれもが 綺麗に収まったパズルの様に 律儀に型にはまって 青春の名で構成されていた。 だけど、彼女はひねくれていた。 何処か指で触れたら 一瞬で崩れるポイントがあるはず。
2024年5月23日 17:35
・・・人人人人人人人人人人人人人人人・・・ 列の先に何がある? 並ぶ先に何がある? 先が見えないなら 並ぶ必要無いんじゃない? けど人は並びたがる 僕らも並びたがる 何か得られると 錯覚しているから だから今日も並ぶ 哀れだけど並ぶ・・・人人人人人人 人 そう 彼もまた並ぶ
2024年5月19日 09:03
君と体を重ねたら そこに愛を添えて着飾った。 朝日差す寝室で 乱れた毛布が証拠さ。 山岳の様に 高々と脈打つ毛布は 風さえも攫えない 堂々とした影を作るんだ。 キッチンには コーヒーと煙草の匂い。 控えなきゃと思いつつ 日々ストレスと比例し増える。 メラメラと燃える炎に 命の輝きを投影すると 何とも皮肉めいた 実情に呆れた。 現代社会の辛苦に 劇薬の様な愛を
2024年5月14日 17:38
線を引いて書き直す 増えて 増えて よく見たら 黒くなる。 大した事ない間違いが 増えて 増えて よく見たら 汚くなる。 ボールペンは大嫌い 炭素の様に消せないから。 インクが 粘度高く 紙に付着して ずっと離れない。 上書きではない。 修正でもない。 空いている隙間に 正しく書いて 誤魔化す。 ごちゃごちゃとした インクの海。 書き損じだら
2024年5月10日 17:42
死骸に虫はたかるか? 死骸に花は咲くか? いや その死骸から 新たな季節が産まれる。 季節は不死だ。 それは燃え尽きた灰から 雛が産まれる フェニックスの様に。 かつての死骸を 内臓から喰らい這い出る。 血を拭えば そこは新たな景色だ。 季節は巡る。 若気と老いを繰り返す。 終わりのない生命に 僕等は歓喜するんだ。 季節よ。 季節の死骸から 産ま
2024年5月6日 19:04
冷蔵庫にポツンと居座る、 カニカマを見て思う。 カニカマほど、 己に自信を持つ者はいない。 カニはカニ、 カニカマはカニカマ。 カニの偽物だとしても、 彼は個として存在する。 カニカマだけを求めてしまう。 偽物を本物としてしまう。 それ程までに魅力的で、 視認できない力を持っている。 不思議。何とも不思議。 カニカマに尊敬を懐きながら、 冷蔵庫の中のそれをつ
2024年5月3日 08:25
何気ない日常。 日々の気づき。 やるせない思い。 くだらない話。 音声だけで 満足させる パーソナリティーたちの 技術が光る。 日が昇る朝。 昼の高速道路。 帰路に就く夕方。 深夜の部屋で一人。 寂しがり屋の 僕たちは 今日もラジオに お世話になる。 テレビでは味わえない プライベート感が 僕たちに寄り添う 笑い声が聴こえたら 合図さ。 僕た