【詩】季節の死骸
死骸に虫はたかるか?
死骸に花は咲くか?
いや
その死骸から
新たな季節が産まれる。
季節は不死だ。
それは燃え尽きた灰から
雛が産まれる
フェニックスの様に。
かつての死骸を
内臓から喰らい這い出る。
血を拭えば
そこは新たな景色だ。
季節は巡る。
若気と老いを繰り返す。
終わりのない生命に
僕等は歓喜するんだ。
季節よ。
季節の死骸から
産まれてきてくれて
ありがとう。
そして
今季の生を謳歌せよ。
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