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【詩】澄み切った死

 「夜」という字を勢い良く書けば
 「死」という字に似てくる。
 「澄み切った夜」「澄み切った死」
 僕は素敵だと思った。

 後腐れ無く
 そして、悔い無く
 この世界から去れたなら
 どれほど気持ちの良い事なのであろう。

 死生観を語る口に
 偽りはあるか分からない。
 だけど、筆は語る。
 無意識の表れなのか。
 それとも……

 澄み切った夜の下
 僕は今夜も
 独り
 詩を書いている。

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