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Yes Sir 《詩》
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「Yes Sir」
目の前にある現実を離れ夢想に耽る
其れは僕にとっても君にとっても
別の世界に通じる秘密の扉だった
その扉を開くのは自分自身の想像力
上手く強く想像する事が出来れば
その扉は開き
現実から遠ざかる事が出来る
其れが生きて行く為に
欠かせない必要な事なの
そう彼女は僕に微笑みながら囁いた
僕は彼女の瞳に
自分自身の反映を見る事が出来た
時には傲慢で身勝手で
攻撃的な言動と行動
僕は彼女の表面的に見える装いと
相対する対極にある顔
その違和感と落差に
どうしようもない程の
愛しさを抱いた
狂信的な宗教家の様に
強く惹かれていた
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129806437/picture_pc_4671b25b4875a6995dee076fe4b74444.png)
一般的な
価値基準の欠落さえも僕には
芸術的な資質の一部だと感じられた
想像する事は生きる事と同義である
僕は時々
ふざけた調子で君に話しかけた
Yes Sir そう戯けた声で君が答える
僕は今でも意識を集中して
鮮明に記憶を辿る事が出来る
また彼女の声が聞こえた
Yes Sir
僕が開いた意識の扉の中で
君は
あの日と同じ様に微笑んでいた
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