山田 陽 Akira Yamada

Photographer. 1998年より渡米、2023年より東京へ。日々感じる事を言…

山田 陽 Akira Yamada

Photographer. 1998年より渡米、2023年より東京へ。日々感じる事を言葉と写真で伝えていきます。趣味は山を走る事。http://akirayamada.com  https://www.instagram.com/akirayamada/?hl=ja

記事一覧

Rio Del Lago 100 Mile Endurance Race (前半)

2021年9月の頭にアメリカ、ユタ州で2回目の挑戦をした、Wasatch front 100 (100 mile endurance run race) での77mile地点(時間切れ2度目の)DNF(Do Not Finish)にて浮…

Rio Del Lago 100 Mile Endurance Race (後半)

前半からの続き 初めの21マイルは聞いていた通り、ほぼロードを走る。 一緒にスタートしたチームジャパンの皆さんは初めからペースが早く、アドバイス通りスピードを抑…

David Byrne's American Utopia

パンデミック後初めて、ブロードウエイショーを観に行ってきた。最高のショーだったので是非紹介したくて書かせていただきます。 バンド Taking heads みなさん知ってい…

Wasatch Front 100_2021_まだ終わっていない 3/3

2/3からの続き〜 このエイドBrighton Lodge AS(69.3mile)が一番寒い。 そして、僕にとって鬼門である。 暖かい誘惑が多いのはもちろん、最後の3000M強の山を超える前、時…

Wasatch 100_2021_Not Finish yet

From Start to Pole line pass AS(77mile). I have not finished the race yet. I need to go back and finish up. https://note.com/akirayamada_ny/n/nc96d0006516b

Wasatch Front 100_2021_まだ終わっていない 2/3

Wasatch 100コース全容 レース前日、当日: 毎年、大会前日にゼッケンの引き渡しとドロップバックを預けることと、レースの説明会があるのですが、人が密集するのを避…

Wasatch Front 100_2021_まだ終わっていない 1/3

この文章は、永く書かせていただいているネペンテス公式サイトのコラムに書かせて頂いております。 https://nepenthes.co.jp/column/akira_yamada/wasatch100_2021_not-fi

少しの間と少しの思いやり

2021年8月25日、ブルックリン、ニューヨーク州 コロナは世界中で全く鎮まってはいないですが、人が対応する力がついてきたというか慣れてきているという感じもみられ…

夏を迎える休日が終わって

アメリカは5月終わりのメモリアルデイ(戦没者追悼の日)の週末を機に気持ちが夏モードに切り替わる。子供達も年度末になるので、テストや発表会、プレゼンテーションと学…

朝起きたての豆ひき

この時期の朝は、季節の変わり目のアレルギーで寝起きの体が重い、ついでに言うと瞼も重い。そんな状態でもやかんにフィルターウォーターを入れて火にかける。お湯が沸くま…

気づいたら殴られていた

21年前の年末、マンハッタンのミッドタウンを夜遅く1人で歩いていた。前から10代後半から20代前半の黒人男子グループが来るのは見えていた。すれ違いざま突然顔を殴られた…

Polar H10に変えてみて。

この2年間、マフェトン理論というメソッドでランニングをしている。特にパンデミックの間は動ける範囲も山に行ける機会も減ったので、できるだけ忠実にこと心拍数に関して…

NYで制限がかかってから1年間が過ぎた

去年の3月3日に出張からNYへ戻って一年が経つ。あれからまだ飛行機には乗れていない。このままだと旅が日常的にできていたのを忘れてしまいそう。 なんとか生き延びた2…

男女の話から、 話が完全にすり替えられていますね。

森さんの女性蔑視発言は大きな波紋を起こした。国内からの抗議は多く出ていたにもかかわらず、すぐ委員会側は動かなかったし本人も全く動じていないようにみえた。 しかし…

寒い日に鼓動を身体に

去年の今頃はまだ旅をしていた気がする。ちょうどその時、旅をしていたのは日本だった。滞在中、北海道十勝へ撮影に向かった際、日本国内のコロナ感染状況がひどくなってき…

半径1マイルに誰もいない静寂

コロナ禍のため、友達ともこの1年ほぼ会えていないのですが、すぐ近所にいる唯一の友達が転職までの期間中休みが取れたと言うので、PCRテストを受け、お互いの家族を置いて…

Rio Del Lago 100 Mile Endurance Race (前半)

Rio Del Lago 100 Mile Endurance Race (前半)

2021年9月の頭にアメリカ、ユタ州で2回目の挑戦をした、Wasatch front 100 (100 mile endurance run race) での77mile地点(時間切れ2度目の)DNF(Do Not Finish)にて浮き彫りになった疑問、『果たして自分は100マイルを走り切れるのだろうか?』 

実際に2度続けて失敗すると不安で頭の中が一杯になり、今まで一人で独自にやっていたトレ

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Rio Del Lago 100 Mile Endurance Race (後半)

Rio Del Lago 100 Mile Endurance Race (後半)

前半からの続き

初めの21マイルは聞いていた通り、ほぼロードを走る。
一緒にスタートしたチームジャパンの皆さんは初めからペースが早く、アドバイス通りスピードを抑えて走っていたのは僕ぐらいだったかな。
その話をしていた張本人クニさんを見かけたのでゆっくりいくのかと思い、
話しかけようかと近づいていったらぐんぐん先にスピードアップ。
すぐに見えなくなりました。
僕はこの21マイル区間はマイペースをキ

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David Byrne's American Utopia

David Byrne's American Utopia

パンデミック後初めて、ブロードウエイショーを観に行ってきた。最高のショーだったので是非紹介したくて書かせていただきます。

バンド Taking heads みなさん知っていますか?

70年代のNYで生まれたアメリカのロックバンドです。バンド自体は90年代の頭に解散しました。僕はNYにきてから彼らの音楽に出会ったのですが、それ以降ずっと聴き続けているNY音楽の一つです。僕が10年以上使っていたロ

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Wasatch Front 100_2021_まだ終わっていない 3/3

Wasatch Front 100_2021_まだ終わっていない 3/3

2/3からの続き〜

このエイドBrighton Lodge AS(69.3mile)が一番寒い。
そして、僕にとって鬼門である。

暖かい誘惑が多いのはもちろん、最後の3000M強の山を超える前、時間のコントロールをとても有する重要なエイド区間である。
少しゆっくりしていたのがまずダメだった。
ここはすぐに出るべきエイドである。

前回はこのエイドで時間をとってしまい筋肉が固くなり、序盤の怪我も

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Wasatch Front 100_2021_まだ終わっていない 2/3

Wasatch Front 100_2021_まだ終わっていない 2/3



Wasatch 100コース全容

レース前日、当日:

毎年、大会前日にゼッケンの引き渡しとドロップバックを預けることと、レースの説明会があるのですが、人が密集するのを避けるため、今回は説明会はビデオにてレースディレクターが事前に説明するという方式でした。

大会当日は朝4時にソルトレイクシティーのダウンタウンに大型バス2台がランナーをピックアップしてくれます。そのバスに乗り約30分かけてス

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Wasatch Front 100_2021_まだ終わっていない 1/3

Wasatch Front 100_2021_まだ終わっていない 1/3

この文章は、永く書かせていただいているネペンテス公式サイトのコラムに書かせて頂いております。

https://nepenthes.co.jp/column/akira_yamada/wasatch100_2021_not-finish-yet/

2019年9月に初挑戦をしたユタ州ワサッチ山脈にて行われる山岳100マイルトレイルランニングレース ワサッチフロント100へ、2021年9月10日に2

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少しの間と少しの思いやり

少しの間と少しの思いやり

2021年8月25日、ブルックリン、ニューヨーク州

コロナは世界中で全く鎮まってはいないですが、人が対応する力がついてきたというか慣れてきているという感じもみられます。アメリカの身近な人たちから感染の知らせはこなくなってきましたが、何件か日本の友人、知り合いから、感染の知らせが届いていて、しかも症状で苦しでいる状態の知らせを聞く頻度が増えてきました。これ以上ひどくならないことを願います。

僕の

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夏を迎える休日が終わって

夏を迎える休日が終わって

アメリカは5月終わりのメモリアルデイ(戦没者追悼の日)の週末を機に気持ちが夏モードに切り替わる。子供達も年度末になるので、テストや発表会、プレゼンテーションと学年度末最後の追い込みになる。アメリカの子供達の夏休みは非常に長いしもちろん宿題もない。

そのため、親は子供たちの夏休みのプランを決めるのに大変になる。家にずっといられても困るが、外出がずっと続いても心配になる。宿題はないが何か勉強、スポー

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朝起きたての豆ひき

朝起きたての豆ひき

この時期の朝は、季節の変わり目のアレルギーで寝起きの体が重い、ついでに言うと瞼も重い。そんな状態でもやかんにフィルターウォーターを入れて火にかける。お湯が沸くまでにコーヒー豆をグラインダーで自分好みのサイズに挽く。朝イチはマグカップに一気にたくさん飲めるフレンチプレストでざっくり淹れている。フレンチプレスの良いところは、豆の量と挽き方の好みを探り当てれば、大体同じ様にいつでも誰でも淹れれる気がする

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気づいたら殴られていた

気づいたら殴られていた

21年前の年末、マンハッタンのミッドタウンを夜遅く1人で歩いていた。前から10代後半から20代前半の黒人男子グループが来るのは見えていた。すれ違いざま突然顔を殴られた。あまりのとっさのことで動揺した僕は殴られた痛さより、なぜ?っていう気持ちでいっぱいになり、彼らになんで殴るのかを聞いていた気がする。彼らは真剣な顔でもなくただ笑っていた。1人が殴り、他の子達はそれを茶化して笑っていた。

愉快犯、と

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Polar H10に変えてみて。

Polar H10に変えてみて。

この2年間、マフェトン理論というメソッドでランニングをしている。特にパンデミックの間は動ける範囲も山に行ける機会も減ったので、できるだけ忠実にこと心拍数に関しては理論に基づいて走っていた。心拍数をしっかり揃えることが、メソッドにはだいぶ重要で、心拍が上がれば落ちるまで歩いたり止まったりして、下り坂で心拍が落ちたら指定の心拍まで上げるようにする。そのほかもっと細かな内容が本には書かれていますが、ここ

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NYで制限がかかってから1年間が過ぎた

NYで制限がかかってから1年間が過ぎた

去年の3月3日に出張からNYへ戻って一年が経つ。あれからまだ飛行機には乗れていない。このままだと旅が日常的にできていたのを忘れてしまいそう。

なんとか生き延びた2020年、予定していたことの半分は無くなったり引き延ばされた。今もなお同じように続いている状態もあるし悪化していることもある。アメリカでは感染率はまた上がり始めている。

先日、アメリカのCovid-19による死者が50万人を超えてしま

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男女の話から、 話が完全にすり替えられていますね。

男女の話から、 話が完全にすり替えられていますね。

森さんの女性蔑視発言は大きな波紋を起こした。国内からの抗議は多く出ていたにもかかわらず、すぐ委員会側は動かなかったし本人も全く動じていないようにみえた。

しかし外国からの抗議を潰すことはできなかった。僕はNYTimesの記事で内容を知りましたが、日本語全文を改めて読み直して唖然とした。こんなことを平然と言えてしまうこと、そして途中で彼を誰も止めれないという事実に。まだ読んでいない方はここでもう一

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寒い日に鼓動を身体に

寒い日に鼓動を身体に

去年の今頃はまだ旅をしていた気がする。ちょうどその時、旅をしていたのは日本だった。滞在中、北海道十勝へ撮影に向かった際、日本国内のコロナ感染状況がひどくなってきていると帯広空港でニュースを観たのを思い出す。

十勝は雪に覆われて、キリッと冷え込み、ずしんと寒かった。

十勝晴れは寒さと裏腹に綺麗な光をカメラに運んでくれた。

日数も少なく寒さと雪が続く中、大きな鱒をテンカラで釣り上げる姿をレンズに

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半径1マイルに誰もいない静寂

半径1マイルに誰もいない静寂

コロナ禍のため、友達ともこの1年ほぼ会えていないのですが、すぐ近所にいる唯一の友達が転職までの期間中休みが取れたと言うので、PCRテストを受け、お互いの家族を置いて、彼の友達の山小屋へ山籠りしに行ってきた。

山を走ったり、焚き火したり、お酒をゆっくり飲んだり何もせず頭をボーとさせにっと思っていたら行き道から大雪、吹雪いて前も見えず到着したらもう身動きがとれなくなり、外に出るのは断念。初日は二人で

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