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少しの間と少しの思いやり

2021年8月25日、ブルックリン、ニューヨーク州

コロナは世界中で全く鎮まってはいないですが、人が対応する力がついてきたというか慣れてきているという感じもみられます。アメリカの身近な人たちから感染の知らせはこなくなってきましたが、何件か日本の友人、知り合いから、感染の知らせが届いていて、しかも症状で苦しでいる状態の知らせを聞く頻度が増えてきました。これ以上ひどくならないことを願います。

僕の姉は幼稚園にて乳幼児の世話を長年しています。自身の子育てが落ち着くまではフルタイムで仕事に戻る気持ちはなかったようですが、一旦パートで現場に戻ったら、ニーズの高さから一気にフルタイムに仕事に戻されたようでしかも責任のあるポジションで。このパンデミックの中でもどうも抜けれないと仕事に振り回されている感じでした。当然、アメリカですと彼女の仕事はエッセンシャルワーカーという位置付けになるので、初めにワクチンを打っているもんだと思っていたら、つい先日ようやく1回目のワクチンを打ったとのこと、これには本当に驚きました。姉に少し話を聞くともう少し前には打てたようでしたが、副作用の事、世論、陰謀論などが接種するタイミングを遅らせていたようです。

日本の感染者数、重病者数、死者数をみると納得できますが、根本的に危機感が僕らと違うのだなあと感じました。解決策がないため全く状況が変わらず今に至っていますが、圧倒的に危機感は少ないんです。

だって様子をみる時間があるのですから。

現在、ようやく日本でもワクチン接種が急速に進んで、(現在世界で4番目に接種が進んでいるようです。それでも成人人口の30%ほど。)ようやく先が見えるのでは?という状況にまでいきそうですね。こうなってくると接種する方としない方と二分化していきそうですね。

ぐんぐん伸びている感染者数とワクチン接種数、感染者はもう伸びなくてよい。

夏休みの終盤になってきているアメリカ。去年どこへもいけなかったNYの人々は解き放たれたかの如く旅をしているようです。僕ら家族もトレンドにのってというか、家族で家に閉じこもっていたくないと思い。夏中盤の仕事の山を終えたすきに、アメリカ中西部へ車でロードトリップへ向かった。ウエスコンシン州の僕の友人と、妻の大学の頃の友人を訪問する旅。

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ニュージャージー、ペンシルバニア、オハイオ、インディアナ、イリノイ、ミシガン、ウエスコンシンと州を多く跨ぐ2週間弱の旅でしたが色々考えさせられました。NYを出た瞬間から、マスクを皆しなくなり、以前は改善されていたと思っていた手洗いもやはり皆忘れてしまっているようでした。結構、どこへ行っても室内は他人との距離などを気にしてしまいましたが、

NYから離れれば離れるほど、人、一人のパーソナルスペースの広さはどんどん広くなっていき、しまいには誰にも会わない場所、トウモロコシ畑と大豆畑、たくさんの虫達。

こうなってくるとコロナのことは忘れてしまいますね。

実際にあるのか実感できなくなる。

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ただやはり現地で話をすると感染で近しい人を失っていたりするのは、事実として皆実感していた。

2500マイルの旅の終わりにNYCに戻ってきたら、市民のコロナに対する振る舞いに心の中で拍手してみた。NYCはコロナに関していえば、個々の市民がしっかりケアしている街だということが本当によくわかりました。人が多い分、他者に対するリスペクトもある人々と街とも。

現状、NYCの感染者、重傷者数、死者数は東京よりも少ない状況です。そんな中、9月から始まる学校はインパーソン授業に対し、12歳以上のすべての生徒と職員に対しワクチン接種を義務付けました。今月からすべてのインドアダイニング、レストラン、ジム、室内施設に入る際にワクチン証明書(アプリ)を提示する義務が発動します。こうすることで少しづつリラックスできる場が増えていくと完全に以前のようにとはいかないにしても、不安から少し解消されていくのかな。

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先日、とうとうファイザー社のワクチンにはFDAから緊急時の許可ではなく、正式に認可がおりました。これは薬局で売っている薬と同じということです。



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