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夏を迎える休日が終わって

アメリカは5月終わりのメモリアルデイ(戦没者追悼の日)の週末を機に気持ちが夏モードに切り替わる。子供達も年度末になるので、テストや発表会、プレゼンテーションと学年度末最後の追い込みになる。アメリカの子供達の夏休みは非常に長いしもちろん宿題もない。

そのため、親は子供たちの夏休みのプランを決めるのに大変になる。家にずっといられても困るが、外出がずっと続いても心配になる。宿題はないが何か勉強、スポーツなど打ち込むことがあるとよい。毎年夏のプランを考えるのに3月終わりくらいから、我が家でも妻と相談が始まり、子供達にも少しずつ要望を聞き始める。

本当に悩むし、なんでも高い!!

子供からすれば、夏だし休みだし勝手にダラダラ好きなことをやっていたいと言いたいが、それでは本当に時間が無駄になるし、次女に関しては保護者が何をするにも一緒にいないといけない年齢だ。

コロナ禍が2年目に入り、アメリカはワクチン接種率と並行して、街が一気に開き始めている。現時点で12歳以上の子供たちはワクチン接種が可能にもなっている。 長女のワクチン接種ももうすぐ終わる。

子供たちは、約2年間日本へはいけていない、大人の2年とは違い子供の2年間は大きい。特に次女は7歳から9歳になる。新緑の芽のように体も心もどんどん伸びている。

おじいちゃん、おばあちゃんも孫に会いてくて頻繁にテレビ電話をしてくる。そんな気持ちに応えるのが一番良い夏のプランだと妻と決定してからの子供への確認。

長女(14〜15歳にこの夏になる)は二つ返事で、今の日本へは行かないと答えた。全く興味がないようだ。友達と予定があるから今年の夏はそちらを優先したいそう。それとおそらく愛犬のことが気になるのだと思う。勉強面では彼女の興味のある学科の夏休みカリキュラムをリモートで受講する事ができることになった。

次女は、おじいちゃん、おばあちゃん、大叔母ちゃん、おばちゃんに会いたいと二つ返事、彼女はバタバタ動いている僕ら夫婦より、自分のことをしっかり相手してくれる親戚一同のもと、ゆっくり夏を過ごしたいと非常にまともな答えが返ってきた。実際、コロナ禍以前は毎年そうしていたし、それが今までの彼女の夏のプランで、普段ちゃんと喋れていない日本語を磨き直すには最適の時間になる。

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決まったら僕らはそれを現実に動かすために予定を決める。飛行機の手配、PCRテスト証明書、日本へついてからの動きなどなど、調べないといけない事がいろいろある。

日に日に変わるコロナ関連の制限や決まりは、はじめにチェックしないといけなかった。

飛行機のチケット代は、現状、非常に高い。東京〜NY間は本数も減っているし、用事のない人は、今は本当にあんまり行き来しない路線になっている。

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日本入国までの流れ

現時点では、出発72時間以内に厚生省が定めたPCRテストを受け陰性確認をして証明書にサインをしてもらう。その後搭乗。日本へ到着して長時間空港内を歩き回され書類検査を進めたのち、PCRテストを受け、陰性が確認できたら三日間の強制的な隔離(国の強制的なホテル隔離3日間は、国が指定している場所からきた人を対象に行っていて、NY州は現状まだ指定されています。)のため、何処かのホテルへ移動させられる。3日隔離後(収監後)、もう一度PCRテストを受けて陰性であれば空港に戻されてから、ようやく入国。その後強制的にダウンロードさせられる3種類のアップと電話で、状態と所在地確認を随時行いながら、11日間を自主隔離場所で過ごし、その後ようやく自由の身になれるようです。

僕ら夫婦は、ワクチンはもう4月の段階で終わっています。ですが現状の日本のシステムはワクチンを打っていようがいまいが全く関係ない状況で、それはあたかも自分たちが遅れをとったシステムを無視するかのように感じてしまうのと、

何よりも『現状、日本へは来るな』って伝えてきているように感じます。

妻は、両親と子供のためにと忙しい中、2週間を隔離に使い、残りの時間で日本で仕事を済ませてアメリカに戻ってきます。次女は夏休みを日本の田舎で過ごして、一人でアメリカに戻ってくることになります。

何かをするために何かを犠牲にすることはよくあることかもしれないですが、実際に被害にあった人たちへ本当にしっかりと国は向き合ってほしいです。

時間は戻ってこないので。

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