寒い日に鼓動を身体に

去年の今頃はまだ旅をしていた気がする。ちょうどその時、旅をしていたのは日本だった。滞在中、北海道十勝へ撮影に向かった際、日本国内のコロナ感染状況がひどくなってきていると帯広空港でニュースを観たのを思い出す。

十勝は雪に覆われて、キリッと冷え込み、ずしんと寒かった。

十勝晴れは寒さと裏腹に綺麗な光をカメラに運んでくれた。

日数も少なく寒さと雪が続く中、大きな鱒をテンカラで釣り上げる姿をレンズにおさめられた。South2West8クルーの底力を感じた。次回は自身でも５０センチ越えの鱒をテンカラで狙いたい。

ネペンテス、South2West8クルーの十勝テンカラ釣行撮影は、発売されている雑誌On your mark 13号にて読んでいただけます。

mark13 Facing The Climate Change 生きるためのアウトドア (講談社 Mook(J))

今年のNYの冬は寒くて雪が多い。年始から降っては溶けての繰り返し、今週は５日間、雪マーク。そろそろ雪景色に飽きてきた。

寒いと身体も縮こまってくるので身体を温めるためにも、長くデスクワークをした後や外出する仕事、撮影が終わるといつものように外へ走り出す。ランニングコースは大体１周にすると１２キロくらい。６０パーセントは公園のトレイルで他は舗装路になる。

走っている間は身体との対話もするのですが、耳からポッドキャスト、ラジオ、音楽などを気分に合わせて聴いている。その選択の中から音楽のおすすめを何個か紹介したい。

MixCloudと言われるサイトで、多くのDJやミュージシャンが自分のプレイしたものや他人のトラックをアップロードしており、長時間トラックもあるので長距離ランにも最適。自分のお気に入りがきっと見つかるはず。

去年の夏からハマっていたのは、Black CoffeeというDJでプレイが暖かくペースを一定に刻むロング走にちょうど良かった。寒い日にも暖かいアフリカンビートは心を弾ませられる。要所要所に入れてくる名曲のカバーに感動。

Black Coffee - Ibiza 17 Appreciation Mix [Black Coffee on Beats 1 Radio]

テクノのDJだと最近良かったのが、Boris Brejcha。　仮面をかぶりながらプレイする姿が特徴的なんですが、何千人もの人を相手にプレイする彼のトラックはやはり音に力があり、プレイの盛り上がりには走るペースが自然と上がっている気がする。我にかえってペースと心拍数を元に戻す。

Boris Brejcha @ Château de Fontainebleau for Cercle

ヒップホップもよく聴くのですが、９０年台のビートを綺麗にまとめているDJ、JimmyEdenMoonさんのセレクトがすごく良くていつも聴いている。自宅で作業している時も聴いているかも。たくさんミックスがあるのでごゆっくり。

Hip Hop 1994 II

Sound Cloudも同じように使っているのですが、掘り下げていくとこちらも音源がたくさんある。岩手のお友達Chokuさんが最近アップしたミックスが最高にカッコ良いのでぜひ。　ミックスが暖かい！

近所に住んでいた友人が数年前、東京へ家族と一緒に引っ越した。彼はジャマイカンミュージックのレコード専門店DeadlyDragonSoundをマンハッタンで長年経営していた人。ジェレミーは東京へ渡り、数年過ごして去年待望のアメリカンスタイルBBQのお店, フリーマン食堂を東京の幡ヶ谷にオープンさせた。

https://www.instagram.com/freemanshokudo/

NY、ブルックリンの香りと美味しいBBQ、クラフトビールとナチュラルワイン。そして大きなスピーカーでジャマイカンミュージックをかけているはず。美味しいですよ！（実は去年は日本へ行けていないので僕も、、行きたい。）

優しいこんな音で走っても心のリズムがウキウキする。

なんて便利な時代になったのだろうか、色々な分野のレアな音が手のひらに集まり耳に流れてる。