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David Byrne's American Utopia

パンデミック後初めて、ブロードウエイショーを観に行ってきた。最高のショーだったので是非紹介したくて書かせていただきます。

バンド Taking heads みなさん知っていますか?

70年代のNYで生まれたアメリカのロックバンドです。バンド自体は90年代の頭に解散しました。僕はNYにきてから彼らの音楽に出会ったのですが、それ以降ずっと聴き続けているNY音楽の一つです。僕が10年以上使っていたローアーイーストサイドのスタジオがあったビルは、彼らが70年台に音楽スタジオを持っていたビルで、他にもローリーアンダーソン、パティースミスなどもオフィス、スタジオ兼荷物置き場に使っていました。
2005年に閉まってしまったライブハウスCBGBからも、歩いてこれる立地的にも彼らには良い場所だったはずです。

話はそれましたが、そんな彼らの音楽と映像が垣間見れるのが、1984年ライブドキュメント映画、Stop maiking Sense Talking Headsで音楽的にもビジュアル的にも完成度の高いドキュメントなので是非お時間がある際にでも観ていただきたいです。

Talking Headのフロントマンで、ボーカル、ギターリストのDavid Byrne さんが初めはコンサート形式で始めた、American Utopiaがワールドツアーを終えて、コロナ禍が少しずつ緩和されてきたNYのBroadwayミュージカルにやってきたのです。始まった当初はなかなかチケットが手に入らなかったのですが、ここ最近は少しづつチケットが手に入るようになってきています。

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つい先日、お友達と一緒にダウンタウンでお仕事をしていた際に、ひょんなことでこのショーにてドラムとベースをしている方々と出会うことがあり、とんとん拍子にショーを観にいくことになりました。

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初めにいろいろ頭に入れることはなく、純粋に初見でショーを観にいくことにしました。どんなショーなのかワクワクしながら幕が開けるの待つ。

ショーが始まった瞬間から最後まで、デイビットさんはノンストップで全く息も切れず、歌、ダンス、演奏をこなしていく姿に感動してしまいました。共に演奏、パフォームする方たちは、以前のバンドメンバーではなく、このショーのために集まった方々だと思いますが、完全に息がぴったりで皆が満面の笑みでパフォームする姿は本当に最高。皆が歌、演奏とダンスまでしてしまうところにひとりひとりのエンターテーメント性の高さを感じた。コロナ、BLM、アメリカの選挙などなど、現在アメリカが抱えている問題をパフォーマンスで表現していく、45年のキャリアを持っていながらこんなフレッシュなアプローチができるなんて最高です。

パンデミック前、デイビッドさんがブルックリンのユースコーラスと歌った、

One Fine Day が歌われた時、パフォーマンスと歌の力で涙が出てきました。古くからの彼のファン、初めて聞く方達、パフォーマー、全てが最後に一体となるようなとても良いショーでした。最後はスタンディングオーベーションで皆踊っていましたよ。

まだ日本へいっていないようですが、いつか日本へは行きたいとのことを話しているようです。そして今のNYへ来ていただければこんな最高なショーが目の前で観ることができますよ。

週6日、週末はマチネもあるので、2回公演、すごい精力的な講演です。僕が観に行った土曜日夜9時の公演後、誘っていただいたドラマーとベーシストの方々と挨拶した後、大人数のセキュリティーに囲まれたDavid Byrneさんは、自転車で道路の流れに出ていくまで警護され、颯爽と自転車で帰っていかれました。あんなハードな演奏を2回した後に、サラッと自転車で帰る姿はリアルニューヨーカーだなあ、と嬉しかったです。

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映画は日本でも鑑賞できるようですので、体感してみていただきたいです。

https://youtu.be/lg4hcgtjDPc

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