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男女の話から、 話が完全にすり替えられていますね。

森さんの女性蔑視発言は大きな波紋を起こした。国内からの抗議は多く出ていたにもかかわらず、すぐ委員会側は動かなかったし本人も全く動じていないようにみえた。

しかし外国からの抗議を潰すことはできなかった。僕はNYTimesの記事で内容を知りましたが、日本語全文を改めて読み直して唖然とした。こんなことを平然と言えてしまうこと、そして途中で彼を誰も止めれないという事実に。まだ読んでいない方はここでもう一度読んでください! 飲み屋の隣で知らないおじさんが話していても、僕的には『それはちょっと』と話しかけてしまいそうな内容を、東京オリンピックパラリンピック委員会のトップ、以前は内閣総理大臣まで務めた方が、公然と発言している。

政府も黙認。

そこでもあそこでも『Mr Mori』はいるから黙認してしまったのか、それともパワーゲームがおこなわれて誰も動けなかったのか?

しかし国内の著名人から始まった署名活動には15万人の方が参加をした。

外国のメディアもその日のうちに大きく疑問を投げかけた。

その後は皆さんがご存知の辞任劇になっていくのですが、もう『謝って』やめれば済む問題ではなくなってしまっている、一度言ってしまった事は撤回はできない。しかも世界に発信してしまっているこの発言は日本の恥となり、女性たちを傷つけるものとなっている。

これは議論の始まりなはずなのに、メディアはどうやら話をそらしはじめているように感じる。僕には後任問題はそれほど重要ではない(かといってやめさせられた人が後任を選ぶ権利は普通はない)しかしメディアの話題はそちらに移っている。

これを機に男女差差別(ジェンダーギャップ)についてしっかり議論してもらいたい。日本はジェンダギャップの順位で、世界で121位という酷い順位となっている。日本の順位は上がっているのではなく年々下がっている。この順位は国の文化や経済レベルを考慮せず、純粋に『男女差』ということにスポットを当ててつけられている。

記録の中でも非常に状態が悪いのが、政治分野における男女平等は世界でも最低レベルである。この状況は今回の問題にも大きく関わっているように僕は感じる。

今朝のニュースで、後任候補に橋本聖子議員はとなっていました。女性を選べば良いと言うものではないはずですが、、。


森さんの女性差別発言問題の前にちょうど一冊の本を読んでいました。妻に読んでおいた方が良いよとさっと渡された本。中身を全く知らないままに読みはじめていました。

82年生まれのキム ジヨンさんをとりまく世界を彼女の担当医が綴っていくストーリーなのですが、話の中でなんでそうなるの?とか、なんでこうしないの?と思う場面がいっぱい出てくるのですが、それはそのように育てられ、皆がそのように生きてきていたから他にすべがなかったというように進んでいきます。これは日本にも当てはまる点が多くあり自分の育ってきた環境にも類似していることが多くあった。興味深く一気に吸い込まれて読める本ですので、もし興味があるようでしたらぜひ読んでみて下さい。

現在、女性を取り巻く環境は変わりつつあります。数年前からアメリカを中心に起こっているMe too運動は、性犯罪を犯した多くの著名人たちを追い出しはじめています。僕の身近なところでは、僕が10年以上通っていたNYのイタリアンレストランの有名オーナーシェフも以前起こしたセクシャルハラスメントにより事実上引退させられている。僕はそれ以来その系列のレストランにはいっていないし、僕と同じように行かないようにしている人は多くいるはず。ちょっとした行動ではあるけど、個々がしていくことで大きな力になるはず。

僕は両親が離婚していましたので、母と姉と女性だけの中で育ってきました。現在も子供達も女の子ですし、周りを見渡すと女性の多い環境で生活をしています。女性を敬い、生活することが普通のようにと自分では思っていますが、ふと僕が放つ言葉や行動に妻や子供が反応して、それは差別だということがあり、よくハッとさせられる。

小さな言葉に耳を傾けて、小さな行動でも良いから動いていきたいが、

この小さな行動が非常に大きい。




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