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【5000字】究極型パラダイム 究極の経営を実現する:ティール型パラダイムのその先へ【抜粋版】

本記事は過去記事のメイン部分の掘り出しです。

1・存在目的ではなく、組織の存在そのものに焦点をあてたBeing経営。

成功するか分からない目標に委ねず、今ある自らの存在を重視する。存在目的を持つ場合、何々をすればクリアといった条件以上にも、探求者の姿そのものに重きを置く。必ずしも登山に成功するわけではない以上、山頂に登頂することよりも、登山家である自分自身を価値として重視する考え方だ。人生を自己実現とその目標ではなく、今死のうが永久に生きようが変わらない存在そのものに重きを置く。そして、これだけは変えない、変えたくないという究極的な立場を明確にする。もし自己実現に置くとするならば、それほどの究極的な動機、エゴがあるかどうかで判断する。

Being経営はパーパス経営の中心にある。

2・自らのエゴ、偏見、思い込み、確信の尊重

究極的に考えると、人間は、エゴと執着心、偏見と生きがいから完全に逃れることはできない。人類は無色型パラダイムの時代をあまりにも長く過ごしており、それに合わせた生物学的構造をしているからだ。だからエゴをもち、執着し、思い込み、そして自らの狭い世界の確信へと突き進む。
そこで、究極的に考えた時、自分にとって究極的なエゴと、そのエゴが叶えられたかが重要になる。そして、バイアスや思い込みによる無謀な突進が時には必要な時があること、それが世界を進めてきた事実を認める。その上で、究極的な意味を考えるようになる。発達段階を上げるだけでなく、思考を止め、子供に戻る方法についても模索する。

自らのエゴに気付き、これを重視するのはヴァイオレットパラダイムから。

3・真のウォーターフォール思考

一度で究極にたどり着けるば、一直線で目指す。本来あったであろう過程は後付けできるという考えを持つ。

お金が手に入れば、結婚でき幸せになると考えるなら、まず先に幸せになる。そうすることが、最もお金を手に入れ、結婚する可能性を上げる手段になると常に考える。このように概念の順序のうち、一番欲求していたものを思い込んででも、先に貰ってしまう。どうしてもできない時、影を潜める時には、アジャイル思考や進化型思考に自らをダウンサイジングすることでエゴからの脱却を図るなど代案を練る。

アジャイル思考と真のウォーターフォール思考を状況次第で使い分ける。

4・協力主義

より古いパラダイムが新しいパラダイムを超えるとき、そこには必ず協力が存在する。信頼関係の元話し合いを逐一聞くのさえせず、無理やり素早く協力するほうが目的達成をできる場合を認める。

しかしながら、同じ協力を得られるならば、外発的であるよりも内発的であるほうが、より目的達成に近いことを認めるという価値観である。つまり、全員が内発的に協力することのポテンシャルを受け止める。

組織の究極的な存在を考え、これに合わせた協力を考える。

協力主義はウルトラバイオレット組織からの習慣になる。

5・CAIサイクル

Cはコラボレーション、Aは知の集約・統合思考・究極思考、Iは生きがい・存在・存在目的である。これがPDCAサイクルのようにサイクルとなっており、経営や組織を究極的に考える時に使うことができる。

これらの、人生のスパイスになる究極的なエゴや、存在そのもの、協力主義、究極思考の間にはサイクルの関係がある。CAIサイクルは、組織の究極的な存在目的、人生の存在目的を合わせて作られている。ほとんどの経営学と自己啓発をこの概念は置き換え可能で、これが究極的な組織の意味を説明している。

協力のための生きがい、知の集約・統合のための協力、生きがいのための知の集約という順序になっている。コラボレーションは、どれだけ生きがいのために知を究極化させ、そのための協力が上手く回っているかを示す値となる。

CAIサイクルは、クリアライトパラダイムからの習慣になる。

6・IDロジック

組織の究極的な目的は、組織に所属する人の人生の存在目的、つまり生きがいを達成するために必要な知恵を集めて統合するべく、協力することにある。そして、人々がどうしてもエゴや思い込みから逃れることができなかった究極的な根源が、それこそ人々の人生の存在目的にあり、生きがいに依存していることを知る。これが生きがいdependent logicであり、IDロジックと呼ぶ。

またIDロジックでは、真のウォーターフォール思考に基づいて人生に自らを突き動かしてもらうことで力を得る、最高の幸せをBeingとすることで本来それにたどり着くのに必要であった目的を後から回収するといった、内側の方が究極的に変えやすいという価値観を支持する。

協力主義も、協力できる内側を変える方が、協力できない外側を変えるよりも目的達成において遥かに簡単であるという価値観に基づいている。

生きがいの四要素と、インテグラル理論の四事象は一致している。
生きがいの四要素は好き、得意、価値、貢献である。

7・タイムリーダーシップとゼロマネジメント

その上で、これだけは変えないBeingを究極的思考によって決定しC→I、しないことを決めるゼロ・マネジメントも行う。このゼロ・マネジメントによってリスクの最小化や、Beingに反する行動・時間の最小化を行う。

これは、広く考えるだけでなく、小さく小さく考えることに基づく。これを通じて、コラボレーションの最大化を狙う。しかし、これもルールに過ぎないため、多ければそれはそれで狭くなる。

その関係を完全に見抜いた上で、「究極的に何をしないか?」を考えることがゼロ・マネジメントの本質と言えるだろう。

またコラボレーションの最大化には、時間を重視するタイムリーダーシップも重要となる。

8・分からない時は統合する

究極的に考えれば、特に目ぼしい生きがいを持たない人、思いつかない人や、生きがいを持たないことを生きがいとする人もいる。こうした場合は、統合的思考にダウンサイジングし、まずは目の前のことに挑戦してみて、アジャイルに品行方正を繰り返すことで、意味が後付けされる。こうすることで、CAIサイクルのうち、A→Iを回すことができる。

究極型では、究極的な全体性を追求するため、広ければ広いほどかえって狭くなるという、統合のジレンマにも対応することとした。
言葉で例えるならば、「限界まで広く、あるは狭く見れば、宇宙は一つの点だ。しかし、それでは宇宙の見分けはつかない」と言える。

また、根源的に考えることにもいずれ歯止めを掛けなければならない。

9・パラダイムコントロール

ーお金が稼ぎたい。なぜ?
ー海外旅行に行きたいから。なぜ?
ー新しい経験をしたいから。なぜ?
ー新しい経験をすると幸せだから。なぜ?
ー人間がそういう生き物だから。なぜ?
ーその時幸せを感じた人の祖先が生き残り、そうでないものは淘汰されたから(利己的な遺伝子)。なぜ?
ー遺伝子がエントロピー増大の法則を上手く使いこなすことによって(生命、エネルギー、進化)……

どこかで、それが自分の人生の目的だから。と答えなければ、第一原則まで遡ることとなってしまう。だからこそ、究極型パラダイムでは、なぜ?を繰り返し切った時にたどり着く第一原則まで世界を見つつも、自らのエゴによってどこかの広さで位置取りをする。

究極型パラダイムでは、この位置取りがティール型に対する明快なブレイクスルーとなるだろう。

そして、この時に自分の人生の目的だから。と答えるか、あるいはそれに相当するような究極的な答えを出すことが必要になることが、IDロジックだと言える。

10・究極思考

究極のパラダイム、発達段階である、ということはそこには究極の思考があるという点だ。これを究極思考と呼ぶ。これは単に「究極だから究極、1=1、A=A」だと言っているに過ぎない。

問題はこの究極思考が何に対して究極的な思考なのか、ということに尽きる。そこで出てくるのが、限界まで広く考えるという視点だ。インテグラル理論では、「自分中心的→自己集団中心的→世界中心的→宇宙中心的」と考え方のパラダイムが推移する。

ということは、宇宙の中で一番広いのはオムニバースのため、オムニバース思考をすることができる、とは言える。

オムニバース (Omniverse) は、概念上可能なすべての宇宙(ユニバース)の集合である。この集合に含まれるそれぞれの宇宙は個別の物理法則を持ち、オムニバースには概念上可能なすべての物理法則が含まれる。

Wikipediaより引用

これが示すのは、この宇宙だけでなく、別の宇宙のことも考えるような視点を持つということ。

これはつまり、別の時代や、パラレルワールドや、フィクションの世界のことも考えることができる、ということに繋がる。

これは、SFプロトタイピングや別の世界のストーリーで考えることに繋がる。パラレルワールドのことも考えるので、確率論的思考を持つとも言えそうだ。

11・飽和的思考、オムニバースエントリー、Being経営

ここから導き出されるものが、飽和的思考、オムニバースエントリー、being経営である。

この世界の自分では上手くいかないかも知れないが、他のパラレルワールド全てを考えると良い選択をするというのが、飽和的思考である。

特にコストは掛からないが宝くじに当たるような確率で達成できるものにエントリー試しておくというのがオムニバースエントリーである。

そして、最後がどれだけ最悪のユニバースに鉢合わせたとしても、これだけは変えないことを決めるbeing経営だ。一番分かりやすい例で言うと、明日死ぬにしても、数十年後に死ぬにしても変わらない選択肢を選ぶ、という意味になる。

しかし、これらのアイデアは究極思考やオムニバース思考とは違い自由選択式だ。それを究極型パラダイムだと使うというわけではなく、究極型パラダイムの者はそれが使えるであろうという予測になる。

他に確実にあるだろうと考えているものは、価値順序の変更だ。

オレンジ型パラダイムの思考では、
自己投資をする→出世する→お金を稼ぐ→旅行に行けるようになる→旅行先での体験を得る→幸せになる
という順序で思考するが、究極型パラダイムでは、
先に幸せになってしまうことで、それこそが本来それを得るために必要だった順序をこなす最短ルートになると思考する。それができない場合は、よほどそこに理由があることを知る。むしろそう考えることで、なぜその順序で物事を進めるのかの理由づけをする。と言う考え方だ。

最低でも、オレンジ型パラダイムではこの順序は確定的なものであるが、その順序が変幻自在となること自体は、どうやら究極的なもののようだ。

12・究極のアイデアを生み出す方法

不思議なことに、究極的なアイデアを出すには、

究極的なアイデアとは何だろう?と考えるのではなく(リニア思考・ウォーターフォール思考)、実際やってみて現場で修正(アジャイル思考・リーンスタートアップ)でもなく、

究極のアイデアは自分に何を望んでいるのか?と考えるのだ。
(エクスポネンシャル思考・真のウォーターフォール思考)

つまり、究極のアイデア(世界側)が主語であり、自分は目的語になる。

人生は自分に何を望んでいるのか?
生きがいは自分に何を望んでいるのか?

と順序の変更を行う。全体性が高いほうを主語する
こう問いかけることによって、不思議とアイデアや生きがいは降ってくる

これは、何故かというと

「人→究極的のアイデア」であれば、世界を探さなければならない。
これを無限の海を泳ぐという。

それでも泳いでいないよりは、遥かに何かを得られる可能性がある。
そして、その出会いのことをセレンディピティと呼ぶ。

しかし、無限の海を泳ぐことも時には必要である。そうすれば、新たな発見や人生を得ることができるからだ。

しかし、やはりそれではたどり着けない場合も多い。そこで重要になるのが、世界の方を主語にして考えるということだ。

こうすれば、それを考えた時点で思いついたことになる。
これこそが、究極のアイデアを出す方法である。

究極のアイデアは自分に何を望んでいるか?

こう問い掛け、全体性が大きい方を主語にすることが究極型パラダイムにおける価値順序の変更となる。

おわりに

以上から、究極型パラダイムで確定していることは、
究極思考、価値順序の変更、オムニバース思考である。

以上から、ティール組織の突破口が、
セルフ・マネジメント、全体性、存在目的だとすれば、

究極型の突破口は、
究極思考、パラダイムそのものの位置取り、CAIサイクル、Being経営となる。

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