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2020年6月の記事一覧
差別はなんでなくならないのか
大量失業は、個人化という条件の下では、個人的運命として人間に負わされる。人間は、もはや社会的に公然とした形でではなく、しかも集団的にでもなく、個々人のある人生の局面において、失業という運命に見舞われる。失業という運命に見舞われた者は、自分一人でそれに耐え忍ばなくてはならない。(「リスク社会」、ウルリヒ・ベック)
ウルリッヒ・ベック「リスク社会」によれば、個人化が進んだ社会ではあらゆるリスクが集団
「国家安全法」と香港のいま|周庭
香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常──香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。香港の民主主義を大きく揺るがす「国家安全法」はなにが問題なのか。現地からアグネスさんが語ります。(翻訳:伯川星矢)
周庭 御宅女生的政治日常──香港で民主化運動をしている女子大生の日記
第35回「国家安全法」と香港のいま私はここ数年のメディアインタビューでいつもこう言っています
攻撃的な人は強い人ではない
先日、ジャーナリストの伊藤詩織さんに対する名誉毀損で計3人が提訴されたのを受けて、うちの一人である漫画家のはすみとしこさんがSNS上で反応を示した。内容は伊藤さんに向けて、あなたの提訴の影響で私のところにも誹謗中傷が集まっているとか、自死した木村花さんを引き合いに出して「私がそうならないように注意すべきだ」というようなもので、端的に言えば自分を被害者の立場に置いて提訴してきている相手に甘えるような
もっとみる小2男子の学校に呼び出された我々は仰天した。 <ゆたかな社会とは>
我が息子、慶太朗が小学校2年生の時に、我々夫婦は学校に呼び出された。
目鼻立ちが整った、担任の優しそうな30代の女性の先生は「ニコニコ」しながら言うのだ。
「慶太朗さんは、可愛いんですよ。教室にある丸い小さな椅子がありますでしょ、授業中その椅子を押しながら教室中を廻って、「コーヒーいかがですか~、カフェオレいかがですか~」とするんですよね」
僕は目を見開いた。あまり物事に動じない妻も、返す言葉
今いる場所で呼吸、できていますか
朝起きてすぐ、窓をあける。
それから大きく3秒ぐらいですう―っと息を吸ったあと、10秒ぐらいかけてゆっくりゆっくり息をふう―っと全部出し切る。
数回これを繰り返すと、だんだん周りがスローモーションのように、ゆっくり動いているのを感じる。それは寝そべって雲をじいーっと眺めると、ゆっくりゆっくり動いているのがわかるのと、何か似ている。
自分のなかに空気を送りこむと、新しい1日が始まった、と思う。そ
この割れ切った世界の片隅で
コロナウイルスが社会に与えた最も大きな影響は、見えづらかった社会の分断を可視化したことではないでしょうか。
ステイホームできない、明日を生きるのすら精一杯な人。パソコンを持っておらず、家では完全に社会から隔離されてしまう人。勉強ができるような家庭環境でない人。外で遊ぶ自分を自慢げにSNSに載せる人。「クラスターフェス」と称し、コロナに積極的にかかろうとする人。感染者を引っ越しにまで追い込む地方の