北極

なぜ日本人はマスクに違和感がないのか?

インターネットが登場し、電子メールから始まった文字でのコミュニケーション。それ以前からの「手紙」では使われることがなかったが、ネットで登場したのが「顔文字」ではないだろうか。ネット前からあったのかもしれないけど。

前から疑問に思っていたことがあった。それは、アメリカ始め欧米の友人とメールやSNSなどでやり取りしている時の、顔文字の日本との違いだ。

海外では、なぜか顔が90度横倒しになっている。

もっとみる
ありがとうございます^^ 何かコメントもぜひ
36

「正しさ」って何だろう?

「正しさ」は常に「別の正しさ」と衝突する。

人間関係も利害関係も、ウチ(世間)とソト(社会)で分ける性質のある日本的思考では、内外相互の衝突可能性が常に潜んでいる。

行列の一部で「仲間の為に場所取り」をする一団は、仲間ウチの理論では「仲間思い」という優しさを正しさの根拠にするが、仲間ウチのソトである行列に並ぶ他の人々(一団から見たソト、社会)からは、他人に対する思いやりがない一団だと映る。

もっとみる
ありがとうございます^^ 何かコメントもぜひ
35

人生に彩りを。北極を歩いた20年のグラデーション

今日は冒険研究所でオンラインでの打ち合わせを行った。初めてお会いする(オンラインなので画面越しだが)方なのだが、このご時世なので、本来なら直接会いたいところをネット経由で話をした。

ネット経由でも、そんなに違和感はない。直接会うべき場面も多々あるが、そうでもない時にはこれで充分だ。

さて、今日も先方から色々と私に対してご質問をいただいたりして、何で北極歩いてるのか?とか、ざっくばらんに話をさせ

もっとみる
ありがとうございます^^ 何かコメントもぜひ
26

子供受け入れの1ヶ月が過ぎて、言いたいこと

激動の3月がそろそろ終わり、熾烈な4月に突入しようとしている。

2月27日の安部首相による「小中高全校休業要請」の影響もあり、私の冒険研究所では翌2月28日から行き場のない子供たちが過ごせるように、場所の開放を呼びかけた。

それから1ヶ月が過ぎ、世間的には通常の春休み期間にそろそろ入り、冒険研究所での子供の受け入れも一応ひと段落したところだ。まだ来ている子はいるが、だいぶ減っている。リクエスト

もっとみる
ありがとうございます^^ 何かコメントもぜひ
60

説明可能性と、捉える実感

昨年出版した拙書「考える脚」が、第9回 梅棹忠夫 山と探検文学賞に選ばれて受賞することが決まった。授賞式は6月の予定。

読んでない方は、是非読んでくださいねー!北極点無補給単独徒歩、カナダ〜グリーンランド単独行、南極点無補給単独徒歩、3つの遠征を収録しています。

今日、その受賞の絡みで雑誌の取材があった。これまでもたくさんインタビューは受けてきたが、人から質問を受けるというのは、普段自分の頭で

もっとみる
ありがとうございます^^ 何かコメントもぜひ
102

私は私ではない、だから私である

鈴木大拙「日本的霊性」を、この半年くらい読み返している。

鈴木大拙は、1870年に石川県に生まれた仏教学者。堪能な英語を駆使して、多くの英語著作も残し、欧米に広く「禅」「仏教」を紹介した。1963年にはノーベル平和賞の候補にもなっている、日本を代表する文化人と言える。

「日本的霊性」は、1944年(昭和19年)に出版された。日本が戦争で負けることを予期していた鈴木大拙は、当時盛んに叫ばれていた

もっとみる
ありがとうございます^^ 何かコメントもぜひ
31

判断の下し方。希望的観測について

近年、自然災害が発生した時などに「正常性バイアス」という言葉をよく聞く。

これは客観的な情報を見ずに、事態を過小評価したり都合の悪い情報を無視して「自分だけは大丈夫だろう」という無根拠な偏見を拠り所にしてしまう心理作用のことだ。

これと似た言葉として「希望的観測」がある。自分にとって都合の良い、期待感を込めた結果を想定して、その結果になるのではないかという無根拠を妄信して判断を下してしまう行動

もっとみる
ありがとうございます^^ 何かコメントもぜひ
143

菊池寛「恩讐の彼方に」を読む

菊池寛の短編小説「恩讐の彼方に」を読んだ。

200ページ余の一冊に10編が収められている短編集であるため、ひとつひとつが短く、気軽に読むことができる。最も短い作品は3ページ。

表題の「恩讐の彼方に」は、大分県耶馬渓にある「青の洞門」がモデルとなっている。

「青の洞門」は、江戸時代に岩盤に掘られた隧道だ。多くの人馬が崖に作られた通路から谷に転落し、命を落としていることに心を痛めた旅の禅僧が、岩

もっとみる
ありがとうございます^^ 何かコメントもぜひ
26

非常時と身体性の回復

震災の記憶

9年前の今日、私はカナダの北極圏にいた。友人と二人で、1600kmにわたる北極の徒歩冒険行を控え、現地の村でトレーニングをしている最中だった。

数日の海氷上での訓練を終え、村に戻った我々はネット経由で一つのニュースを見た。それは「宮城県沖で地震」という速報だった。

宮城県沖の地震なんてしょっちゅう起きるものなので、最初はあまり意識をしていなかった。しかし、直後から飛び込んでくる続

もっとみる
ありがとうございます^^ 何かコメントもぜひ
129

ショウペンハウエル「読書について」を読む

ショウペンハウエルは、今から200年ほど前のドイツの哲学者。

それにしても、なぜドイツには優秀な哲学者が多いのだろう。最近著名なドイツ人哲学者マルクス・ガブリエルは「哲学はドイツの見えざる皇帝だ」と言うし、カント、ヘーゲル、ハイデガー、アーレントなど枚挙にいとまがない。ショウペンハウエルはヘーゲルのことが大嫌いらしく、本書の中で「あれはロクでもない」とかなりディスっているが。

これは、書名が「

もっとみる
ありがとうございます^^ 何かコメントもぜひ
40