レッド、謝礼はいいものだよ
専門学校で講演をした。
僕は写真家なので専門は写真撮影になるのだがその学校は写真とは一切関係無くて毎回なぜ僕なのだろうと訝しみながらも謝礼につられて依頼を受けている。
年若い学生たちにとって華も知名度も無く専門分野も違う僕はまったくもって興味の対象外のはずである。まずは学生達に「こいつの話を聞いてやろう」と思ってもらわないことには互いの時間が無駄になるだけなので、話を聞く価値がある何者かのふりをしなければならない。ラップトップと連動した教室前方のスクリーンに自己紹介兼ねて僕