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#どちらもいいしどちらでもいい
農薬不使用の栽培/食材普及を政策に嵌め込むのは無理筋【八百屋から見た“食”no.51】
農薬を使わない栽培の最もプラスな点は【味が素直(≒品種・農地の特性・肥培管理に対して正直)】なこと。これ以外ないと言っていいです。
慣行農法との比較を各種記事で見かけますが、環境負荷面で優位かと言われると微妙です。病害虫を物理的に避ける際に使う農業資材は(トンネル・マルチ・ビニールハウスetc.)一緒。燃料も石油資材も使います。農薬に頼れない分、農業資材を慣行農法より多く使う場面もあり、大差ない
美味しいくだものは生産者から直接買おう【八百屋からみた“食”no.38】
果樹(≒樹木で実るくだもの)の今後は本当に厳しいです。
◆異常気象(暖冬の開花異常・遅霜の枝花凍結・台風の風水塩害・夏秋の高温多湿&病害)
◆流行病・ウイルスによる伐採。高温耐性&耐病品種への植え替え
◆カメムシの越冬と大量繁殖(全項目中、最も地味で最もキツイ)
◆生産者高齢化による労働力不足&廃業(継いでも未来が見込めない)
◆大幅な需要減(贈答文化の消滅+今まで食べていたご年配層が噛めなく剥
買い物と多様性【八百屋から見た“食”no.1】
いつからか出てきた多様性というワード。
「多様性こそ大切」と言われてしばらく経ついっぽう、
興味の細分化(分散)と情報化社会が相まって
【共通認識(基礎知識≒一般常識)の低下】を招いている
「多様性は大切」と朧気には皆思いつつ「分断」が進んでいて、
極論の両岸から主張し合っている・相容れない状況が進んでいるように思えるのです。
日本史・戦国史・幕末に詳しい・詳しくない
海外居住・現地事情・外交に
八百屋からみた“食” ー序章ー
こんにちは。noteで出会えたこと、嬉しいです。
対面販売・小売り、学生時代からずっとやってます。
いつのまにか八百屋になってそろそろ20年。独立して10年以上経ちます。
「食」の対象は広いです。とてもとても広いです。
職業柄、青果・農産物に限定しても「原料生産・食品製造全体・世界の政治経済情勢・気候変動・農法(生産技術)・流通(輸送貯蔵技術)・市場出荷/非市場出荷・法律・栄養・ブーム・外食産業
都合のよいSDGs【八百屋から見た“食”no.4】
こんにちは。
タイトルがまたアレですが、SDGsでもスローフードでもフードロスでもなんでもいいです。
あくまで個人の見解ですが、数年に1度新たなワードが出て、賑やかで盛り上がっていて、さぞ世の全員が知っている…ように見えるだけです。
商業上(商売上)都合よく使われて、消費の一部になり、消耗して、また新たなワードが出て。
都内の八百屋の店頭で、ずっとそんな状況を見聞きしてきました。
今話題のS
画面の中に「解」はない【八百屋から見た“食”no.9】
動画・雑誌記事・ワイドショー・健康番組。
すべて“話半分”、もしくは“すべてエンタメ”と思って接してください。
特に動画配信関連。
注目を浴びたいがために『キケン』だ『危機』だと大層な見出しを付ける。過激な物言いをする。皆、フォロワーを増やし、動画再生回数を上げて収入にしたい。要は胴元が囲い込みと換金に必死なだけです。
前回投稿でいうところの
“コダワリが強い・多い”人ほど、囲い込みに弱いです
安全に食べる=農薬&肥料の使用不使用“ではない”話。【八百屋から見た“食”no.13】
栽培期間に起こり得るあらゆる病害・虫害・天候不順を経験されながらも、いわゆる栽培時農薬不使用(≒オーガニック・無農薬)の生産者皆さんのポリシー。敬意しかありません。美味しい状態にまで仕上げ、当店に出荷される農薬/化肥不使用の生産者も多数いらっしゃいます。お世話になってます。
しかし“病気治す効果”とか
“栄養価高い”とか
“安全に生で食べれる”とか
栽培時農薬不使用という事実に関係しない『変なユ
not full_organic, but delicious.【八百屋から見た“食”no.15】
なにげなく並ぶ小松菜を買う。食べる。美味しい。
つぎはトマトを買ってみた。食べた。美味しい。
じゃ、りんごを買ってみた。美味しい!
表示やストーリーに特色が無くてもいい。
採れたてもぎたて、味が乗った野菜の美味しさ。
私が心がけているのは、普段遣いの美味しいお店です。
情報化社会の果て【八百屋から見た“食”no.16】
伝えなくても知っていたであろう食の知識(一般的な経験則や常識といわれる情報)の範疇が年々狭まっています。
知りたい情報を画面上で見て済ませてしまい、体験経験として蓄積されないのも一因と推察します。
大昔より、昔より、今の方が
【商品紹介・理由説明が必要で、会話の時間がかかる】事実。
自炊する。料理する。素材食材を買う。
都市部では「家でご飯を食べる」生活が、すでに非日常です。
家庭内調理がある
こだわりより大切なのは【八百屋から見た食no.18】
有機JASとか
○○不使用とか
〇〇栽培とか
自然○○とか
無とか減とか。
何を志向してもこだわっても構わないけど
出荷側の冷蔵庫で
店の売場で
通販のセンター内で
自宅の冷蔵庫で
時間経つと劣化する。
外見も栄養価も食味も食感もダメにして
付加価値とか手間暇とか丁寧とか
安全とか安心とか〇〇治すとか
カネかけた意味が
あなたのコダワリ自体が消滅して元も子もなくなる。
生産者も販売者も通
お子さんに安全な野菜を食べさせたい。【八百屋から見た“食”no.21】
というご要望を慣用句レベルでいただくのですが、
仮に生育時の農薬使用があったとして、散布終了→生育→収穫→袋詰め箱詰めor貯蔵(商品化)→出荷→陳列購入と相応の時を経ます。「お子さんが安全に食べる」という観点からは【買う時点での農薬使用不使用は関与が極端に低い】ことをお知らせいたします。
農薬使った使わないを気に掛け、無農薬と言われる野菜を揃えたとして、
土埃に付着する雑菌とウイルスの問題、固形
オーガニック⇔慣行農業は対立しない。比較・優劣・区別する人達は時代遅れ【八百屋から見た“食”no.35】
いわゆる“オーガニック農業/農産物”を10項目にまとめます
(慣行農業と比べ)
①石油資材&動力使用は減らない。地球環境に優しいとはいえない。
②生態系に優しいが、生育中の植物に対して悪さもする。
③栽培条件(生育適期/地域/地質/水/温度/日照≒旬)に合う品目品種がメイン。
④栽培条件に合わない品目品種の栽培は困難。技術力と天候と運。
⑤栽培条件&品種特性&技術投入に対し、出来&味が素直。良く
「いただきます」と「ごちそうさま」をもういちど【八百屋から見た“食”no.27】
気になる情報が安易に入手できるようになった昨今。
逆に画面から得られる情報が多すぎて何が正しいのかわからなくなっていませんか?
店頭に立つ感覚としては、作り手・売り手・買い手がそれぞれ好き勝手に、主張ばかりの発信を繰り返すだけで相互理解のギャップは年々拡がるばかり。断絶に近い距離感にも思えてしまいます。
農や食の分野に限ったことではありませんが、賛同者を囲い込むだけのコミュニティは外敵(仮想敵)
オーガニック給食推進。農業や給食製造現場を1回でも体験してから言いましょうよ。【八百屋から見た“食”no.30】
こんな記事が上がっていました。
議員さん、暇なんですかね。
それとも画面の見過ぎなのか煽られ過ぎなのか。
国は「国民が飢えないこと」が食料安全保障の第一義のはず。
農薬や肥料は、植物が健康に育つための処置。どんな天候/環境下でも作れるよう、栽培品目ごとに人間の処方箋以上に細かく細かく細かく厳格にルール設定されているのが現在の栽培環境における農薬使用です。
給食(食事)で回避すべき“要素”はア