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プロダクトマネジメント

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#スタートアップ

LP投資家が重視するVCの評価指標とは?

LP投資家が重視するVCの評価指標とは?

VCのメディア露出や発信も増えたことで、VCがスタートアップを評価する際の指標は広く知られるようになってきました。

一方、VCファンドへ投資するLP投資家が、どんな指標でVCを評価しているかは、まだまだ情報が足りていないように思います。ベンチャーキャピタリストの情報発信も「どのようにスタートアップを評価するか」についてが多く、「自分たちVCがLP投資家からどのように評価されているか」については、

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【考察】Vertical SaaSの成長戦略について

【考察】Vertical SaaSの成長戦略について

2021年は北米にて、Toast(レストラン)、Samsara(IoT)などの業界に特化したVertical SaaS(※1)がIPOを果たしました。未上場ながら設備保守・メンテナンス事業者向けにSaaSを提供する、ServiceTitanも約9000億円という高い評価額をつけており、今後も成長が期待される領域です。

今回の記事では、バーティカルSaaSの成長戦略について特に海外の事例記事やS-

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もう一度0からARR一億円を目指すなら

メディカルフォースCTOの畠中です。

『medicalforce』という美容クリニック向けのVertical SaaSを昨年の三月にリリースし、約一年が経とうとしています。

現在、『medicalforce』は下図のように、昨年10月から今年2月までの月次平均成長率は75%という強烈な伸びを見せており、来月末(2022年4月末)にはARR一億円に達しようとしています。

SaaSとしてはまだま

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「いきなり売上5000万円」のスタートアップをバンバン立ち上げる僕らのやり方

「いきなり売上5000万円」のスタートアップをバンバン立ち上げる僕らのやり方

僕らの会社は「スタートアップを量産する会社」だ。

かつてヘンリーフォードは「T型フォード」によって自動車を大量生産できるようにしたが、僕らはそれを「スタートアップ」でやりたい。

僕らはこの1年ちょっとで10以上の事業を生みだし、いくつかを法人化した。今年に入って立ち上げた建材の会社は初月からいきなり6000万円ほどの売上が見えていた。

スタートアップを次々に生み出す「スタートアップスタジオ」

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事業のネタ帳 #24 B2B取引プラットフォームからSaaS & Fintechへの参入

事業のネタ帳 #24 B2B取引プラットフォームからSaaS & Fintechへの参入

皆さま、お元気ですか。初めましての方も宜しくお願い致します。
ジェネシア・ベンチャーズ鈴木です。
またもや久々のnoteとなってしまいました。

ジェネシア・ベンチャーズのキャピタリストで継続的に発信をしている【事業のネタ帳】シリーズですが

引き続き、個人的に考えを深め続けたいテーマとしての「Verticalの未来」に関して、「Verticalサービスの進化と深化」として僕が主戦場としている新興

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初めて書くPRD(プロダクト要求仕様書)

初めて書くPRD(プロダクト要求仕様書)

※ Product Manager Advent Calendar 2018 の1日目の記事となります。

はじめにプロダクト・マネージャーの皆さん、PRD(Product Requirements Document)に何を書いていますか?

ここでは”初めて”書くPRDとして、一体どういう内容を書けばいいのかを述べたいと思います。具体的な粒度については、Product Huntの例(本文参照)を

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BtoBではPMFの前段階にOperation Market Fitが存在する、という話。

BtoBではPMFの前段階にOperation Market Fitが存在する、という話。

こんにちは、プロダクトマネージャーのたけまさです。

今回はPMFの前段階に、PMFの質を決める「Operation Market Fit (OMF)」が存在する、という話です。プロダクトの開発タイミングがOMFを達成前後かで、プロダクトの投資対効果は大きく変わります。

PMF達成のための3段階VPとPMFはセットで説明されますが、個人的にはその間に飛躍があるなと感じていたため、Operatio

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リクルートのリボン図が通用しなくなる理由

リクルートのリボン図が通用しなくなる理由

現在起きている潮流から非連続な未来を予測していくことは、いつの時代も重要なわけですが、ことさら今起きつつある新しいトレンドは、これからのビジネスのルールや有り様を大きく変えていくような気がしています。

これまでのパラダイムとこれからのパラダイムの間を、どう乗り越えていくのか?

私自身の見立てをまとめ、これからのビジネスの未来戦略の材料となるようなノートを幾つか実験的に書いていこうと考えています

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スーパーユニコーンAirbnbでさえピボットする時代の中、創業3ヶ月のスタートアップはどう戦うべきか

スーパーユニコーンAirbnbでさえピボットする時代の中、創業3ヶ月のスタートアップはどう戦うべきか

この記事に結論はないです。正確に言えば、結論のようなものはあるけど、それが正しいかはわかりません。

まだ結果を出していない人間が書いてますので、実体験に基づく話ではありませんし、網羅的に結論づけているわけでもありません。

新型コロナウイルスが直撃した”今”と、会社を立ち上げた時期(+資金調達の時期)が丸かぶりした、創業3ヶ月のスタートアップを経営する人間が頭の中で考えたことです。メモです。

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スタートアップ冬の時代におけるコスト優位戦略 ("スタートアップだから大手より安い"という神話の終焉)

スタートアップ冬の時代におけるコスト優位戦略 ("スタートアップだから大手より安い"という神話の終焉)

DCMベンチャーズの原です。この記事は別記事の一つのカテゴリとして書いていましたが、昨今の経済環境の変化から、これまで多くのスタートアップが行ってきたアグレッシブな経営手法に変化が求められているので、しっかり書くことにしました。具体的には"とりあえず競合より安く製品やサービスを提供"、"利益率は度外視で成長"という姿勢から、本質的なコスト優位性が求められてくると思っています。

スタートアップのプ

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16のスタートアップ分析指標 | Andreessen Horowitz

16のスタートアップ分析指標 | Andreessen Horowitz

16のスタートアップ分析指標 | Andreessen Horowitz

WITH JEFF JORDAN, ANU HARIHARAN, FRANK CHEN, AND PREETHI KASIREDDY   翻訳 : 玉井和佐

私たちは光栄なことに毎年何千人もの起業家たちと出会う。彼らとの会話やプレゼンテーションの中には会社の健全性、将来性を記すための様々な数字や基準、指標が出てくる。しか

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プロダクトマネージャー1年目の教科書

プロダクトマネージャー1年目の教科書

こんにちは!

dely, Inc.でVPoP (Vice President of Product) として、新規事業開発をしている奥原 (@okutaku0507) といいます。役割としては、プロダクトマネージャー (PdM) 兼エンジニアと言った方がわかりやすいかも知れません。VPoPとはどのような役割なのか、後ほど書かせていただければと思います。

この記事はdely Advent Cal

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リーンスタートアップの罠

去年の5月に『ズボラ旅 by こころから』という、LINEで相談しながら旅行を予約できるサービスをリリースした。
あれから1年半くらいが経ち、まもなく新しいプロダクトをリリースしようとしている(ありがたいことにズボラ旅も引き続きご好評いただいております!)。

ズボラ旅は、チャットというメソッドによってオンラインにおける旅行の予約という体験を刷新するためのプロダクトだったが、今回リリースするものは

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開発チームで回すプロダクト数値改善の走り始め方

開発チームで回すプロダクト数値改善の走り始め方

初めましてshotaです。ここ数年、複数のプロダクトで数値改善を行う自律的な開発チームを立ち上げてきました。最近「開発組織の中で数値改善をはじめたいけど、何から始めればいいかわからない」的な質問をよく受けるようになって記事を書いてみました。本記事は数値分析の切り口や目的についての記事になっています。

先ず数値改善というと色々な解釈ができてしまうので、プロダクトゴールを元に既存のユーザー向けにプロ

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