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リクルートのCVC部門にて欧米スタートアップへ投資、領域は「SMB向けSaaSやシェア…

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リクルートのCVC部門にて欧米スタートアップへ投資、領域は「SMB向けSaaSやシェアリングエコノミ」 → 日系メーカにてVC・スタートアップ投資 ※このnoteで発信することは所属組織とは関係ありません

マガジン

  • 今、注目を集める物流関連スタートアップを紹介!

    時価総額が10億ドルに達したユニコーンを中心に、注目を集める物流スタートアップを紹介します。

  • IPO分析) スタートアップの上場目論見書(S-1)を解説

    欧米のテック系スタートアップの上場目論見書を読み込んで、解説したいと思います。

最近の記事

注目の物流スタートアップ: 創業7年で時価総額5,000億円超え、デジタルブローカー「Convoy」

直近で資金調達及び話題のスタートアップの中から、物流業界に関連するものを厳選して、このブログで紹介します。 今回ご紹介するのは、荷主と運送会社をマッチングするマーケットプレイスを提供するデジタルブローカーの「Convoy」です。米国の著名VCであるGreylockのPodcast(↓)にて、Convoy創業者 Dan Lewisのインタビュー回答内容が面白かったので、その内容をなぞりながら、Convoyを紹介できたらと思います。 1.企業概要Amazonでユーザの購入体験

    • 注目の物流スタートアップ: データ型ハブ&スポークを提供する「Baton Trucking」

      直近で資金調達及び話題のスタートアップの中から、物流業界に関連するものを厳選して、このブログで紹介します。 なぜその事業を創業したのか? どんな課題を解決するのか? 何故その課題は今まで解決されてこなかったのか? 他のスタートアップと比べて何がすごいのか? 今後どうやって成長していくのか? など好奇心の赴くままに、サクッと書いてみたいと思います。 記念すべき第1弾は、Baton Truckingです。陸上競技のリレーのバトン(Baton)の様に、長距離ドライバーが遠方から

      • S-4分析:Transfix - 2022年秋SPAC上場予定の目論見書(S-4)を読んでみた

        前回UberFreightの記事の中で触れた、UberFreightの競合Transfixについて、2021年11月に提出されたSPAC上場目論見書(Form S-4)や投資家向け資料を読み解き、Transfixの概要を紹介できればと思います。 0.企業概要、創業背景ファーストマイルやミドルマイルのB2Bの運送マッチングを提供するプレイヤーは3社ある。Uber Freightは米中西部のシカゴ、Convoyは西部のシアトル、そして北東部のニューヨークに本社を構えるのがTra

        • S-1分析: Uber Freight - Uber第3の柱、貨物運送マッチングを提供する「Uber Freight」を調べてみた

          Personal MobilityやDelivery事業と並び、UberはFreight事業「B2Bの貨物運送マッチング "Uber Freight"」を展開している。米国では少なくともユニコーンは5社(Uber Freight、Transfix、Convoy、Loadsmart、Next)あり、日本でも2015年ラクスルが軽貨物マッチングに参入し注目を集めている。一方で、UberやUberEatsの様なC向けのサービスではないため、日本ではググってもニュース以外の情報はほと

        注目の物流スタートアップ: 創業7年で時価総額5,000億円超え、デジタルブローカー「Convoy」

        • 注目の物流スタートアップ: データ型ハブ&スポークを提供する「Baton Trucking」

        • S-4分析:Transfix - 2022年秋SPAC上場予定の目論見書(S-4)を読んでみた

        • S-1分析: Uber Freight - Uber第3の柱、貨物運送マッチングを提供する「Uber Freight」を調べてみた

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          4本
        • IPO分析) スタートアップの上場目論見書(S-1)を解説
          4本

        記事

          S-1分析:Amazon - 1997年上場時の目論見書(S-1)を読んでみた

          あの会社の上場時はどうやった?シリーズ、第1弾は「Google」でした。 第2弾は「Amazon.com」が1997年に上場した際の目論見書(S-1)を紹介したいと思います。 1. 30秒サマリー30秒で、上場目論見書をざっくり知りたい方は、こちらをどうぞ 👇 2. 上場当時の損益計算書創業から3年で上場に漕ぎつけたAmazon.com、当時の財務諸表を簡単におさらいしたいと思います。 年間売上 ・創業年は売上ゼロ、翌96年は$511K、97年は前年比 31倍の$15.

          S-1分析:Amazon - 1997年上場時の目論見書(S-1)を読んでみた

          S-1分析:Google - 2004年上場時の目論見書(S-1)を読んでみた

          あの会社の上場時はどうやったんや? と最近ふと気になることが多くなりました。今回は2004年に上場した「Google」の目論見書(S-1)を紹介したいと思います。 長いので、気になるところのみ、読んで頂けたら嬉しいです。 Googleとは上場当時の損益計算書売上と売上成長率 額:$0.2M(1999) → 19M(2000) → 86M(2001) → 348M(2002) →962M(2003) 倍率:87倍(99'>00') → 5倍(00'>01') → 4倍(01

          S-1分析:Google - 2004年上場時の目論見書(S-1)を読んでみた

          スタートアップCEOが、資金調達時に(忘れがちな)VCに確認すべき項目

          今回は「スタートアップCEOが資金調達する際に、(忘れがちな)VCサイドに確認すべき項目」について紹介したいと思います。ここで言うVCとは、主にラウンドをリードするVC投資家を指します。 これを書こうと思ったきっかけは、実際に米国スタートアップのCEOから出資交渉の際に「Why should I take your money?」と過去質問を受けたことがあるからです。私も、もし起業家だったらVCから資金調達する際に「何を確認するか」という観点も交えて書いてみようと思います。

          スタートアップCEOが、資金調達時に(忘れがちな)VCに確認すべき項目

          LP投資家が出資先VCの評価において、考慮すべき「3つ」のこと

          前回の記事では、投資先VCの評価指標である「TVPI・DPI・RVPI」について、紹介しました。今回は、投資先VCの評価に際して、事業会社であるLP投資家が定量評価する際にどんな点を考慮すべきか? 簡単に紹介したいと思います。 0. 満期近くにならないと、VCの評価は極めて難しい前提として、ファンドは通常10年満期の商品のため、VCの定量的な評価は、とても難しいという前提があります。 例えば、Softbank Vision Fund(SVF)も、コロナ前までは出資先が順調

          LP投資家が出資先VCの評価において、考慮すべき「3つ」のこと

          LP投資家が重視するVCの評価指標とは?

          VCのメディア露出や発信も増えたことで、VCがスタートアップを評価する際の指標は広く知られるようになってきました。 一方、VCファンドへ投資するLP投資家が、どんな指標でVCを評価しているかは、まだまだ情報が足りていないように思います。ベンチャーキャピタリストの情報発信も「どのようにスタートアップを評価するか」についてが多く、「自分たちVCがLP投資家からどのように評価されているか」については、ググってもあまり情報が出て来ません。 そこで、VCの評価が難しい点に触れた上で

          LP投資家が重視するVCの評価指標とは?