見出し画像

スーパーユニコーンAirbnbでさえピボットする時代の中、創業3ヶ月のスタートアップはどう戦うべきか

この記事に結論はないです。正確に言えば、結論のようなものはあるけど、それが正しいかはわかりません。

まだ結果を出していない人間が書いてますので、実体験に基づく話ではありませんし、網羅的に結論づけているわけでもありません。

新型コロナウイルスが直撃した”今”と、会社を立ち上げた時期(+資金調達の時期)が丸かぶりした、創業3ヶ月のスタートアップを経営する人間が頭の中で考えたことです。メモです。

という前提のもと、お読みください。



---------------ここから本文---------------


大変な時代になりました。

あえて外的要因のせいにすると「大変な瞬間に起業してしまったなー」って気持ちです。

今は前を向いています。嘆いても現実は変わらないし、「成功する起業家はどの時代でも成功する」と思っているし、むしろ「コロナで人々のニーズが見えやすくなった!(”好景気だから”使われていた不必要なものを作る心配がなくなった)」と府に落ちています。

とは言え、冷静にこの時代を見つめて、未来を見据えた準備をしておかなければ、体力の乏しいスタートアップはあっという間に死亡します。

2020年に華々しくIPO予定だった、スーパーウルトラハイパーユニコーン(こんな言葉はないです..)である”Airbnb”が、まさかピボットを余儀なくされるなんて、誰が想像したか、、、。他のユニコーンと一線を画し、健全な財務体質で経営体制でクリーンな会社でした。


というわけで、真剣に考えました。



結論、戦い方は変わらないのではないか。

僕らのフェーズ(プロダクト検証中、メンバー3人、シード期)では、少なくともこの半年から1年は、「戦い方は変わらない」と思っています。

日本は今、感染者数が減り、街に人が少しずつ戻ってきています(まだ緊急事態宣言中ですが、、)。この先どうなるのかわかりませんが、5月末で緊急事態宣言が解けたとしたら、多くの日常が戻ってくると思っています。

"戻ってくる"にはマイナスもあり、変わろうとしていた"デジタル化"や"テレワーク"の流れは鈍化すると思います。「喉元過ぎれば暑さを忘れる」じゃないですが、今まで何十年(下手したら何百年)と続けてきた習慣や思考が、コロナの数ヶ月で変わるほど、人は単純ではありません。

そう考えると、僕らの戦い方も大きく変わることはない(変える必要はない)と思いました。



よく言われてること、そして考えたこと

<<考えたこと①>>
「オフィスなんていらん!完全リモートで進める大作戦」

スタートアップが固定費削減のためにオフィスを解約するニュース”が飛び交っています。そして、”オフィス実は要らなかった説”が流行しています。なんなら、”これからは全ての会社が完全リモートワークの時代になる予想”が巷を賑わせています。

事実だと思います。

がしかし、僕の中では「そんなにすぐに社会は変わらないだろうな」+「その事実は会社のフェーズによるんじゃね」という結論に落ち着きました。

僕には、一気に全ての会社が完全リモートワークになり、全ての飲み会がリモート飲み会になる未来は見えませんでした。となると、東京にいないことは途轍もなくデメリットが大きく、人との繋がりや各種手続きのスピードが致命的に遅くなってしまいます。

そして、「その事実は会社のフェーズによる」と思いました。

GoogleやFacebookが年末までリモートワークを延長したことを見て、「オフィス実はいらないんじゃね?説」が力を増していますが、「それはGoogleやFacebookだからできるんだ!」と、、、。

GoogleやFacebook"だから"(=しかできない)は、流石に言い過ぎですが、会社や創業者にリソースが溜まっている場合を除いて、スタートアップは、今すぐ完全リモートワークは難しい気がしてます。

PMFを終えて、事業が軌道に乗っている状態や、経営チーム(特にCEO)が経験豊富で、事業の進め方がわかっている人であれば、オフィス無し&完全リモートでもいける気がします。

僕自身「イベントやコミュニティー運営」という過去に経験がある事業をメインとする一般社団法人の経営に関しては、何も問題なく完全リモートで進められています。

一方、まだ未知の領域であるスタートアップに関しては、この先ずっと完全リモートでは、中々進めなさそう、、と正直思いました。


<<考えたこと②>>
「調達環境が厳しい!別事業でCFを作るべき!?」

“大企業からのお金の流れが止まり、スタートアップの春が終わった”とまことしやかに言われています。何人かのVCの方にお話を聞く限り、投資方針が変化したり、慎重になったことは事実そうです。(恒常的かは、わかりません。)

エクイティ調達が難しくなったならば、別軸で安定したキャッシュを稼げる事業を作るべきか、、、考えました。(この考えについては、そもそもコロナ前から意見が分かれるところだったと思います。自社にキャッシュあったほうがいい派と、エクイティ調達で赤字出してもガンガン行こう派です。)

僕らは一旦、キャッシュを稼ぐための事業(受託など)はやらないことにしました。(明日には考えが変わり、やっぱりやろう!となるかもしれませんが、、。一旦の結論です。)

これは、事業領域によると思ったんです。

例えば、観光や旅行などの当分需要の回復が見込めない領域であれば、エクイティで調達していたとしても、会社存続のために別事業をやるべきだと思います。

ただ、僕らは「EC領域」の事業なので、むしろ今は途轍もない追い風です。この時期をむしろチャンスと捉えて、サービスの改善に邁進する方がいいと考えました。

そして、「ちゃんと結果が出れば、この時期でも次の調達も可能である」とも考えました。



スタートアップの成功に不可欠で、リモートではできないこと

今はチームで集まることはできず、リモートで仕事を進めています。前には進めますし、会議もできますが、”このままでは、うまくいかない”という漠然とした直感もあります。

やはり「スタートアップの成功に不可欠で、リモートではできないこと」は存在しています。

僕の中でそれは、

①偶発的なコミュニケーション(雑談)
②熱量の伝播

です。

情報共有は、"徹底的なドキュメント化"や、"細かい会議(毎朝朝礼やるとか)"をすれば、リモートでもいけますが、”なんとなくの瞬間の会話”や”隣であいつが頑張ってるから俺も頑張るぞ!”という熱量の伝播は、リモートではやっぱり難しいです、、。

そしてこれは、スタートアップの成功に不可欠だと思うんです。

雑談から突破口が生まれることも多いし、泥沼の先が見えない中を走り切るエネルギー(創業期の熱狂的なパワー)は絶対に必要です。加えて、そのしんどい道を走り抜いた先にある”企業文化の醸成”もされづらいのではないかと思っています。

だからこそ、今このフェーズで、僕らの能力値であれば、どこかに毎日こもって、「あーでもない、こーでもない」と議論しながら、前に進めていくしかないと思います。

そして、この人数(今は3人、今年増えても7人くらい)であれば、消毒やマスクをしっかりすれば、集まってもリスクはほとんどないと思っています。(もちろん、緊急事態宣言があけ、もう少し落ち着いたらですが)

なので結論は、少なくともこの半年から1年は「戦い方はあまり変わらない」です。

僕らは変わらず、描いた未来に対して、日々進んで行こうと思います。

たとえ、エクイティ調達が難しくなっても、クラウドファンディングでも資金調達はできますし、「本当に価値あるものを創ってる会社にはどんな時代でもお金は集まる」と思うので!!




---------------本文おわり---------------


追記:見てる希望

コロナでどの企業も大打撃と言われてる中、GAFA見てみると、どの会社も伸びてますよね。結局、こういうことなんだろうなと心底思います。

GAFAが世界のトップにいるのは「人々の変わらないニーズを的確に捉えていて、リスクの少ない事業モデル」だからです。

新型コロナウイルスはある種、未来を先取りできたタイムマシンのような存在です。全てがオンラインになり、本当に必要なものだけが残りました。

実は移動しなくていいし、契約も手続きもオンラインで出来た。ただ、思っていたよりも1人では生きれなかった。オフラインの価値が見直されました。

人は利便性を求めるので、この未来(アフターデジタルの世界)は遅かれ早かれ確実に来ます。

スタートアップが目指すべきは実はPMFではなく、Product Near-Future Market Fit(少し先の未来におけるPMF)であると言われています。

よって、「この来たる未来において、これから作る事業はミラクルフィットするのか」という問いに答えられることは、GAFAのような企業を目指すのであれば、とても大事だと思いました。

幸いにも、僕らが作る事業は「ミラクルフィットする!」と心の底から言えます。いや、「来たる未来を創るものだ」と信じています。

そんな希望を持って、また今日も頑張ろうと思います。




***

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

記事いいねと思ったり、頑張れ!と思った方は、ぜひSNS等で拡散してくれると嬉しいです!励みになります!




——オシラセ——オシラセ——オシラセ——

Twitterやってます!フォローお待ちしております!


おわり。


この記事が参加している募集

ご支援ありがとうございます!