佐鳥ゆう

技術屋です 最愛の彼女と鳥と地味に生活中  ノンバイナリー 解離性障害らしい たまに詩…

佐鳥ゆう

技術屋です 最愛の彼女と鳥と地味に生活中  ノンバイナリー 解離性障害らしい たまに詩や短い話を書いたり、焼き菓子を作ったりします he(preferable)/they

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  • 解離性障害 

    解離性障害らしいことのはなし

  • パーマネントカーマイン

    創作集です。

  • まりの詩

    23番(まり)の詩をまとめています。

記事一覧

幽霊と生きている人間

夏ですねえ 夏は怪談👻 子どものころ幽霊がめっちゃ流行ってた。多分、テレビの影響である。 夏休みの昼間にテレビをつけると、心霊写真特集だの怪談特集だのが流れてい…

佐鳥ゆう
22時間前
5

旅の終わりと始まり

noteを始めてから約2年半です。 はじめは、多くの人とは違っているらしい自分の感覚について個人的な記録を残しているつもりでしたが、途中から、自分がなぜこういう存在…

佐鳥ゆう
2日前
6

ハナ/19番

タイトル画像は、AppleMusicLiveで見てとてもかっこよかったPeggy Gou。画像はWikipediaから。もう一人、同じライブに出てたHoney Dijonも本当にかっこよくて、世の中には…

佐鳥ゆう
4日前
10

星の見える丘

一つ前の記事に書いたポリヴェーガル理論の本ですが、あの後、読み進めたものの同じような話が最後まで繰り返されており(著者とのインタビュー形式になっていて基本的に毎…

佐鳥ゆう
7日前
13

今日は7月12日ですね

佐鳥ゆう
10日前
4

安心-ポリヴェーガル理論

忙しくて1週間ほどnoteを見なかったらフォローしてる記事がものすごくたくさん増えていて、少し途方に暮れています。うわあどうしようと思ったのですが、この記事をアップ…

佐鳥ゆう
2週間前
12

30

最近ビリー・アイリッシュを聴き始めて、この前出た新しいアルバムがかなりいいなあと思っていたのもあってApple TVのドキュメンタリー「世界は少しぼやけている」を見たら…

佐鳥ゆう
1か月前
17

意外なところに

あまりnoteを書いていませんが、元気です。自分でも意外なことに楽器の練習を微妙に続けることができてまして、なんと音程が取れるようになってきました。ただ、全然ダメな…

佐鳥ゆう
1か月前
15

そういえば成長して実家を出るまでの間、毎日のように鳩の声を聞いていた。 どこにいるのかははっきりしないのだが、部屋にいると「ででぽっぽー、ででぽっぽー」という声…

佐鳥ゆう
2か月前
16

夢の記憶

最近、まだ幼かったときによく見ていた夢を思い出している。昨日の詩の森は、その夢に出てくる森である。 森は小さな町のそばにある。 町といっても、そこそこ大きな平屋…

佐鳥ゆう
2か月前
18

【詩】森

深い森がいる 私の奥深くに 緑は濃く ところどころ渦を巻き 黒みを帯びた不可視の境界 森には女が彷徨っていて 近づくものは捉え 食べてしまうと人はいう 心に闇を持つ…

佐鳥ゆう
2か月前
12

あの日のこと

前回の詩のことを含めた話 まり(23番:解離によって生まれた複数いる中の代表的なパーツで存在を知ったのは昨年)と一体化した後、いろいろと不思議なことが起きている…

佐鳥ゆう
2か月前
18

【詩】あの日

あの日 十代だったある5月の日 まばゆいばかりの晴天の下 知らない町の知らない道を 私たちは歩いていた 行く必要のない いるべきところとは別の場所に向かって 何…

佐鳥ゆう
3か月前
17

世界を壊す音/Happier Than Ever

ちょっと前のつぶやき ということで、ビリー・アイリッシュのHappier Than Ever(アルバムではなくて曲の方)を繰り返し聴いています。 つぶやきでは自立と書きましたけ…

佐鳥ゆう
3か月前
9

最近ビリー・アイリッシュを聴き始めて、さっきHappier Than Ever(アルバムではなく曲)を初めて聴いたんだけど、これ一人の人の自立を歌った素晴らしい曲ですよね?(アルバム全曲を聴かないとわからんけど)
特に後半、歌詞と音の歪みがすごく良くて今習ってる楽器で演奏したい

佐鳥ゆう
3か月前
10

お姉さん/お兄さんは泣かない

「これからは泣くことにする?」 『うーん・・どうかなあ。泣けるのかなあ・・・』 ***** 長らく泣いたことがない気がする。 この前泣いたのはいつのことだったか…

佐鳥ゆう
3か月前
17
幽霊と生きている人間

幽霊と生きている人間

夏ですねえ
夏は怪談👻

子どものころ幽霊がめっちゃ流行ってた。多分、テレビの影響である。

夏休みの昼間にテレビをつけると、心霊写真特集だの怪談特集だのが流れていて、扇風機にあたりながらぼんやりと眺めていると、なんだかその辺りに幽霊がいるような気がした。

だいたい「幽」にしても「霊」にしても漢字自体の造形がすごく怪しくてずるい。これまで幽霊は、雰囲気一発勝負で我々に勝ち続けてたんじゃないかと

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旅の終わりと始まり

旅の終わりと始まり

noteを始めてから約2年半です。

はじめは、多くの人とは違っているらしい自分の感覚について個人的な記録を残しているつもりでしたが、途中から、自分がなぜこういう存在でいるのかを探る過去への旅が始まりました。

思いがけない旅が始まったのは、人から投げかけられた言葉でフラッシュバックが起き、カウンセリングを受け、そこで自分の心の中に部屋らしきものがあるのに気づいたのがきっかけでした。部屋なんてもの

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ハナ/19番

ハナ/19番

タイトル画像は、AppleMusicLiveで見てとてもかっこよかったPeggy Gou。画像はWikipediaから。もう一人、同じライブに出てたHoney Dijonも本当にかっこよくて、世の中にはすごい人たちがいますよね。

Peggy Gouを選んだのはアジア人の女性だから。ライセンスフリーの画像をいろいろ探したけれど、白人や、AIで作ったものを含めて若い(というか子供にしか見えない)女性

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星の見える丘

星の見える丘

一つ前の記事に書いたポリヴェーガル理論の本ですが、あの後、読み進めたものの同じような話が最後まで繰り返されており(著者とのインタビュー形式になっていて基本的に毎回同じ話をしている)、あまりお勧めしません。それに、著者がかなり上の世代の人らしく、過去の世代特有の偏見的なものの見方が垣間見える感じがして、どうも引っかかる。そういう理由からも個人的にはお勧めではありません。記事に書いておいてすいません。

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安心-ポリヴェーガル理論

安心-ポリヴェーガル理論

忙しくて1週間ほどnoteを見なかったらフォローしてる記事がものすごくたくさん増えていて、少し途方に暮れています。うわあどうしようと思ったのですが、この記事をアップしてから見るつもりです。いや、見ます。いきなり何個もスキがついても気にしないでくださいね。目立つけど。

世の中にはポリヴェーガル理論というものがあるらしく(30年ほど前に提唱されたらしい)、今、その入門書(出版社のリンクを貼っておきま

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30

30

最近ビリー・アイリッシュを聴き始めて、この前出た新しいアルバムがかなりいいなあと思っていたのもあってApple TVのドキュメンタリー「世界は少しぼやけている」を見たら、曲を聴いてなんとなく感じていたよりも本人が10歳ぐらい若くて驚いた。なんかすごい。そして一緒に曲を作っているお兄さん(フィニアス)もすごい。

この二人は、自分の気持ちや感情や欲求やなんだかそういうものを見ることができて、素直に表

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意外なところに

意外なところに

あまりnoteを書いていませんが、元気です。自分でも意外なことに楽器の練習を微妙に続けることができてまして、なんと音程が取れるようになってきました。ただ、全然ダメな日もあって(もしかして勢いでやってるだけなのかも)まだまだです。あ!でもこの前、C majorとG majorとD majorの関係がわかったような気がする。お風呂に入っているときに突然閃いて、あれってなんというか数学(というか図形)で

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鳩

そういえば成長して実家を出るまでの間、毎日のように鳩の声を聞いていた。

どこにいるのかははっきりしないのだが、部屋にいると「ででぽっぽー、ででぽっぽー」という声が良く聞こえてきた。調べてみると繁殖期のキジバトがででぽっぽーと鳴くらしいが、キジバトなんかいたかな。ドバトは近所にたくさんいたけれど。それに年中、ででぽっぽーと聞こえていたような気がする。

部屋の窓からは、晴れていれば、ゆっくりと円を

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夢の記憶

夢の記憶

最近、まだ幼かったときによく見ていた夢を思い出している。昨日の詩の森は、その夢に出てくる森である。

森は小さな町のそばにある。

町といっても、そこそこ大きな平屋建ての家が1軒ごとにわりと離れて建てられていて、広いけれど人口はさほど多くないみたいな感じのところである。車が走れるような道はなく、市街地のような区画整理もされていなくて、家々の敷地の間を細い未舗装の道がうねうねとつないでいる。道を歩い

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【詩】森

【詩】森

深い森がいる

私の奥深くに

緑は濃く
ところどころ渦を巻き
黒みを帯びた不可視の境界

森には女が彷徨っていて
近づくものは捉え
食べてしまうと人はいう

心に闇を持つ女
業が深く
それ故
信じられないほどの闇に侵されている女だと


森に潜むものたちは
ただ見えなくなりたいもの

漆黒のような濃い緑は
隠し隠れていたいという
ささやかな願いを叶えるためのもの

そこには
豊かな光と命がある

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あの日のこと

あの日のこと

前回の詩のことを含めた話

まり(23番:解離によって生まれた複数いる中の代表的なパーツで存在を知ったのは昨年)と一体化した後、いろいろと不思議なことが起きている。

その一つは、20歳になって家を出るまでの自分の感情の再体験で、何も覚えていなかったものや、出来事自体の記憶はあるけれど特に何も感じていなかったものに対する感情の甦りである。その他にも、これまで感じたことのないような強い身体の違和感(

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【詩】あの日

【詩】あの日

あの日

十代だったある5月の日

まばゆいばかりの晴天の下

知らない町の知らない道を

私たちは歩いていた

行く必要のない

いるべきところとは別の場所に向かって

何も食べず何も飲まず

まるで巡礼者のように

私たちは歩いた

行き交う人もなく

通り過ぎるのは

ごうごうと喚き散らす

無機質の塊だけ

そしてあの場所に着いたとき

そこに踏み入れてはならぬかのように

たくさんの鳥た

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世界を壊す音/Happier Than Ever

世界を壊す音/Happier Than Ever

ちょっと前のつぶやき

ということで、ビリー・アイリッシュのHappier Than Ever(アルバムではなくて曲の方)を繰り返し聴いています。

つぶやきでは自立と書きましたけど、ぼんやりとして曖昧な自立ではなくて、(こちらの純粋さや幼さを悪用して狡猾な人間がやる)精神的な支配からの決別を歌った曲ですよね?

きちんと歌詞を理解しているとはいえないかもしれませんし、歌詞ということは、特定の誰か

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最近ビリー・アイリッシュを聴き始めて、さっきHappier Than Ever(アルバムではなく曲)を初めて聴いたんだけど、これ一人の人の自立を歌った素晴らしい曲ですよね?(アルバム全曲を聴かないとわからんけど)
特に後半、歌詞と音の歪みがすごく良くて今習ってる楽器で演奏したい

お姉さん/お兄さんは泣かない

お姉さん/お兄さんは泣かない

「これからは泣くことにする?」
『うーん・・どうかなあ。泣けるのかなあ・・・』

*****

長らく泣いたことがない気がする。

この前泣いたのはいつのことだったか?

ドラマや映画で泣くことはある。また、十数年ほど前に、ここは泣いておいた方がいいかなと思える状況で泣いたこともあって、そのときのことはよく覚えている。

しかし、これらは「自分の心から出たもの」という感じはしない。ドラマや映画で泣

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