世界を壊す音/Happier Than Ever
ちょっと前のつぶやき
ということで、ビリー・アイリッシュのHappier Than Ever(アルバムではなくて曲の方)を繰り返し聴いています。
つぶやきでは自立と書きましたけど、ぼんやりとして曖昧な自立ではなくて、(こちらの純粋さや幼さを悪用して狡猾な人間がやる)精神的な支配からの決別を歌った曲ですよね?
きちんと歌詞を理解しているとはいえないかもしれませんし、歌詞ということは、特定の誰かに対する意趣返しなのかもしれませんけど。
聴いている間に、歌われていることとは別にこんなイメージが湧き上がってきました。音楽を聴きながら半ば無意識になるといろいろなイメージが湧き上がることがよくあって(目を閉じるとまぶたの裏に見えるキラキラと似てる)、ほとんどは意識が戻ると消えてしまうような脈絡のないものなのですが、そのまま残るものもあります。
自立とは世界が崩壊すること
世界を崩壊させること、と言ってもいいのかも。
突然のこのイメージは、前半とは全く様子の違う曲の後半で、まるで序曲1812年のラストで響きわたる大砲のような歪んだ音が、世界が再生される予感を告げているように感じたためかもしれません。
自分が感じたり思ったりするものの集合体を世界とするならば、生きている間に何度かは、その世界が壊れることがあるのではないかと思います。私は何度かありました。これからもきっとあるでしょう。(それにね、誰もが生まれたときに世界は一度壊れているはずだと思うんだ)
壊さないようにしてそのまま生き続けていくことも可能でしょうけれど、変わることなく溜まり続けた世界はやがて思い込みや偏見や支配欲となって自分自身と周囲を蝕んでいくように思います。
世界が壊れるとき、意図して壊すとき、壊さざるをえなくなったとき
いろいろな状況があるでしょうが、そのときは、崩壊後の不安を忘れ、空に向かって再生の予感を告げる祝砲を打ち続ける気持ちでありたいと思っています。
心の中にいる礼儀正しいおじさん(もちろんおじさんに限られない)に頼んでどっかーーん、と