ハナ/19番
タイトル画像は、AppleMusicLiveで見てとてもかっこよかったPeggy Gou。画像はWikipediaから。もう一人、同じライブに出てたHoney Dijonも本当にかっこよくて、世の中にはすごい人たちがいますよね。
Peggy Gouを選んだのはアジア人の女性だから。ライセンスフリーの画像をいろいろ探したけれど、白人や、AIで作ったものを含めて若い(というか子供にしか見えない)女性のイラストがほとんどで、記事のテーマに合わない。本当言うともっと年齢が上の人が良かったけれど(自分と同年代の人が理想)、ごめんなさい、そんなに詳しいわけじゃないんです。
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今日は19番の話です。ここしばらくまり(23番)の話ばかりしているので、まりのことばかり書かないで他のパーツの話も書いてと希望があった。パーツ本人から。
ちなみに、多分これを読んでいる方たちと同じく、自分でこれを書いていて「どこまで本当なの?これ」と疑問に思うこともある。でも、感覚的にはここに書いてあるテキストのとおりで、行間の意味とかはきっと何もない。もちろん証明できないし(やろうと思えばfMRIでわかるのかもしれないが)、現実に接する他人に言うつもりもない(むしろ人には言いたくない)。
記事にするにあたって名前(note上の仮名)はどうする?と聞いたら、ハナがいいとのことだったので、19番の名前はこれからハナになります。花、優雅さ、恩恵を連想するし、植物とも関連している彼女のイメージにも近い。そして、本当の名前からかけ離れていない気もする。
そういえばもう一人、19歳のときに分離したサブパーツである男女ペアの女性の方ですが、noteでの仮名はどうすると聞いたら、そんなものは何でもいいとの答えで、それでも「19歳のときに分離したサブパーツである男女ペアの女性の方」はあまりにも長いので考えてみてよとしつこく言ってたら、みかんがいいとのことだったので、みかんになります。ブレットトレイン(2022年の映画)かよ。
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ハナは、私の身体の右上あたりにいる(パーツごとに場所がある)。彼女は音楽の領域にいて、どういうことかというと、音楽を聴いているときにハナの存在が大きくなる感じがする。
他のパーツと同じく顔や表情はわからない。服の色は白~シルバー(理由は知らないがパンツスーツみたいな服装をしている気がする)。まりは青~紺色で、みかんはイエロー(今気づいたけれど、みかんという名前にあってる…)。音楽といっても楽器のパートはまりのウェイトが大きくて、曲のボーカルの部分に大きくくっついているのがハナです。
音楽を聴いているとき、曲に合わせて一緒に歌っている声を感じる。音声として聞こえるのではなくて、心の中の歌声として聞こえる感じ。前に書いたとおり、とても美しい声です。酷いトラウマ的な状況やその記憶を一時的にせよ忘れるために人はいろいろな手段を自動的にとるらしいけれど、自分の場合は、心の中の歌声がその一つだったのでは?と考えています。ハナの歌う声を感じると、確かに落ち着くんですよね。
ハナにはずいぶんと救われたはずです。ただ、問題が一つだけあって、自分自身で(自分の声帯を使って)歌うことがかなり難しい。歌おうとすると、同時に心の中でハナの歌声が流れるので、ハナの声域と自分自身の声域(ハナより低い)が全然違うことで混乱して歌えなくなってしまうわけです。
歌については、小学生のときの忘れられないエピソードがあるんですよね。音楽の先生が優しくてとても良い人で、私の楽器(リコーダー)の演奏をとても褒めてくれていました。あるとき、授業で歌を歌うことになり、「佐鳥くん、代表して歌ってみて。佐鳥くんは楽器がすごくうまいんだよ」と宣言してしまい、「うわあ。なんで??」と思いながら歌ってみると案の定、1フレーズごとに音程が極端に上がったり下がったりしてしまい(ハナに引きずられている)、誰も聞いたことのない謎の歌が流れる沈黙の教室に。
そういうこともあって自分は音感がなくて音程がとれないと長らく思っていたのだが、最近、楽器を習い始めてみると、なんと普通に音程がとれるではないですか(フレットとか音ごとのキーとかがない楽器です)。自分は実は音感がないのではなくて単に歌えないだけということがわかったのでした。そんな人、他にいるのかな。
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今、身体に閉じ込められたトラウマという本を読んでいます。この本を読んでいて思ったのですが、ハナが生まれたのには、「酷いことをされていたときに喋らないように口を塞がれていた」という経験が影響しているのかもしれません。心の中で歌を歌うのは誰にもやめさせることはできませんから。
そしてこの記事を書きながら気づいたけれど、音楽の先生はいつも白っぽい服を着ていた気がします。
もしかして、ハナの服装は先生の影響を受けているのかもしれないですね。