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随筆またはエッセイ

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躁状態で書いたものが多いです。(下にいくにつれて躁) ちょっと意味わからないかもです。
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記事一覧

お勧めは分身

お勧めは分身

人から勧められたものは、大抵読むことにしている。
小説、ビジネス書、JBpressの記事のひとつ、
その他何でも。

大抵の人は、
「本は読む?」とか「小説好き?」とか
そんな前置きを置く。
それに対して、
「読むけど最近はあんまり」とか
「小説はミステリーが好き」とか
「伊坂幸太郎は面白い」とか
そんなことを返す。
そうすると、
勧められる本はミステリーでもなく伊坂幸太郎でもなく、歴史物の冒険譚

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躁なんです。

躁なんです。

スーパーの商品ラインナップが、どの売り場も年末年始に向けて浮かれ気味だ。
この浮ついた空気がするりと身体に入り込んでしまえばどうなるか、想像にかたくない。

そう。
躁だ。今、限りなく“躁”に寄っている。

予兆は2週間くらい前だっただろうか。
先月は身近な人物が続いて亡くなるなど、気分の沈むことが多かった。
それで、一時鬱に寄っている気もしていた。

ところが、次第に躁の気配が濃くなってきている

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春だけど、夏みかん

春だけど、夏みかん

夏みかんをいただいた。
お庭に立派な夏みかんの木があって、そこに豊かに付いた実のいくつかを厳選してもらったものだ。
高枝切りばさみで摘み取ってくれた。取れたてフレッシュな夏みかん。

今はまだ桜が散り始めた春なのに、“夏”みかんとは言い得て妙というものだが、じつはお庭の夏みかんは梅が咲く前の冬、いやそれ以前からたくさん生っていた。そういうこともあるのだろう。

世の中には、この“夏”みかんのように

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ネコがいてよかった10のこと

ネコがいてよかった10のこと

「死ぬまでにしたい10のこと」みたいなのをやりたいと思って。
「ネコがいてよかったなぁ」と思うことが暮らしの随所にあったりするので。
ネコへの感謝の手紙でもある。ありがとう、ネコ。

ネコがいてよかったこと1【かわいい】

「ネコはかわいい」。
もうこれに説明はいらない。自明の理。
存在している、それだけでいいのだ。

ネコがいてよかったこと2【やわらかい】

「ネコはやわらかい」。
なんだろう。

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「元気です」と今日もわたしは嘘をつく。

「元気です」と今日もわたしは嘘をつく。

「お元気で、お変わりありませんか?」
電話越しの問いかけに
「元気です、変わりありません」
そう咄嗟に答えてしまう。

わたしはいつもそうだ。
何が元気なものか。
鬱の只中に居るというのに。

嘘は嫌いだ。
それでもこうして嘘をつく。
これを嘘と見なすのは少々厳しすぎるのかもしれない。
それでも、わたしはこれを嘘として咎めずにはいられない。

嘘が嫌いだからだ。
嘘をつくじぶんが嫌いだからだ。

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誰もが「死にたくて」死んでなんかいないのに

誰もが「死にたくて」死んでなんかいないのに

自宅最寄り駅で人身事故に遭遇したことがありました。

わたしの利用するちょうど一本前の電車が事故を起こしたのです。
事故が起きた時刻は、わたしが駅に到着したのとほぼ同時刻。
事故車両は停車位置手前で止まったままの状態でした。
改札前にブルーシートを持った駅員が立ってはいたものの、上り線と下り線線路の中間あたりに人が横たわっているのが確認できました。

白いワイシャツにスーツパンツの男性だ、と思い

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訪問介護をやっていて一番聞いた言葉は

訪問介護をやっていて一番聞いた言葉は

「ありがとう」ではなくて、
「すみません」「ごめんなさい」だった。

結局、三年続けた訪問介護事業所を去年去ったのだけれど、
今、思い返してみると、そのことが辛くなってきて辞めたのだった。

もちろん、理由は他にもある。
去年の時点では分からなかったのだけれど、わたしは双極性障害で、その特性からひとつのことを集中して長く続けるのが苦手だ。
恐らく、そのことが大いに関係しているのは間違いない。
だけ

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雨とひぐらし

雨とひぐらし

バスに乗り、ぼんやりと窓の外を眺めている。
やがて、雨が降り始める。
走行中のバスの窓に斜めに雨垂れが走る。

窓ガラスを引っ掻く細い線。
それが、傷のようだ。

ピッ、ピッ、ピッ。

落ち始めの雨が勢いづいてきて、窓ガラスにはひとつ、またひとつと引っ掻き傷が増えていく。

ピッ、ピッ、ピッ。

透明だった窓ガラスが、無数の線で埋め尽くされていく。
もう、元の透明には戻れない。
何かその傷が、一生

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オルタナティブ・エコノミクス

いつから、どうして、こんなにお金は偉くなってしまったのだろう?
ちょっと偉くなりすぎじゃないのか、と思ってしまう。
こんなことを思うのは、わたしだけなのだろうか。

お金は確かに便利だ。
「これが欲しければいくら必要です」と、今やほとんどありとあらゆるものに値段がついていて、それはそれはわかりやすい。
お米や野菜などの食料、それらを調理するのに必要な鍋釜などの道具にガスや電気、風雨をしのぎプライ

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はじまりはベーシックインカム

2018年11月4日に、モルフォジェネティック・フィールドで『のさり』を受信してから、次に受信したのが『ベーシックインカム』で、その後熱心に『ベーシックインカム』について勉強をはじめる。
カナダで実際に行なわれていた『ミンカム』や、日本での『ベーシックインカム』導入の可能性や実現する際の運用シミュレーションなどを知るうち、公的な『ベーシックインカム』がはじまるのをのんびり待っていられない気持ちにな

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捨てられないじぶんを抱きしめてあげる

玄関に埃だらけの黒いものが落ちていて、ひいぃ、となる。
恐る恐るつまみ上げてみると、それはデッサンに使う練り消しゴムだった。
ネコがひとしきりそこらを転がして遊んだ後、玄関の段差に落ち、放置されたのだろう。
わたしはそれを容赦なく捨てた。

捨てられた。ありがとう、ネコ。と思った。
練り消しゴムというものは、いつ捨てればいいのか分からない。
使っていくうちにどんどん黒ずんではいくが、普通の消しゴム

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起業したくなる不治の病

今年の1月から3月の間、創業スクールなどに通い、自らの生まれてきた意味や、価値や、人生の目的、なすべきこと、その理由なんかを熱心に考えた。
その結果、自分の考えた事業を発表する3月の最終プレゼン前にはすっかり鬱になってしまった。
『嘔吐と悟り、メランコリア』

以前の記事の中で上記のように書いた。
せっかくなので、その創業スクールでどんな事業アイデアを創出したのかについても少し聞いてほしい。

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死にたい君には、おにぎりを。

死にたい君には、おにぎりを。

『千と千尋の神隠し』をご存じだろうか。
そう、ジブリ映画の。
その中で、主人公の千尋がおにぎりを両手にがっつきながら号泣するシーンがあるだろう。
湯婆ぁばの元で働くことになった翌日のことなので、『千尋』ではなく正確には『千』が、ハクの持ってきてくれたおにぎりを食べる、そんなシーンだ。
千は、すぐには食べない。「食べたくない」と言う。
ハクは、「千尋が元気になるようにまじないをかけて作ったんだ、お食

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ニーバーの祈りと“のさり”

幽霊と話ができるという友人に、占星術に連れて行ってもらったことがある。紹介されたのは、彼女の師匠だという人物だ。

わたしの周りには、わりとスピリチュアル系の人は多い。
オーラが見えるという友人もいるし、植物の声が聞けるとか、バシャールがなんとかとか…言う人もいる。熱心にリトリートしている人もいる。
ただ、わたしは全て信じるし、同時に全て疑っているので、そういう人たちやその思想について「そういうの

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