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社長(代表)に興味がある人へ 社長ってぶっちゃけどうなの?②

こんばんは、社長のこうたです。

前回は、私が独立に至るまでの経緯をお話しました。


今回は法人化するまでと、法人化後の一悶着のお話です。

正直、私からしたら恥ずべき内容です。

でも社長になりたいと思うだけの人に対するメッセージとしてはこれ以上にない題材なので、ぜひ読んでいただきたい内容です。





1.ダブル社長の誕生

社長をやりたい=A

後の副社長=B


当時のAは、良くも悪くも純粋で子どもでした。

当時21歳なのだから仕方ありません。


そして私が予感した通り、Aは「自分が社長をやりたい」と主張してきました。

何も分からない私でも、社長とは責任を負う立場ということくらいは分かります。

そして話していて、彼に責任を負えるだけの器がないことも分かりました。

長くいれば、能力も性格もだいたい把握できるものです。

そして当時の私も彼らに示せるものはありません。

私はAよりも自分のほうがまだマシだと直感しながらも、根拠を明示することができないのです。

そして私が社長にこだわりがなく、むしろガラではないことを相手はよく知っています。


そんな時、後の副社長であるBが提案をします。

「法律上、社長は2人でもいいみたいだからダブル社長にしたら?」

正直、我々でわざわざ社長を2人にするメリットはありません。

しかしこれが私に可能な妥協点であり、Aがそれを却下できる理由もないこともあり、私とAは飲むことにしました。





2.覇権争い

法人化にはいろいろな手続きがあり、口座開設や法人印の作成に代表者を選ぶ必要があります。

まあ2人を代表に立ててもいいのですが、それこそ小さな状態であまり意味はありません。

Aが「自分がやる!」と主張し、私は数字が苦手だったこともあり、任せることにしました。

ぶっちゃけ面倒なだけなので、自らやると言ったのだからと丸投げしたようなものです。

これがマズかった。


手続き系をAに任せたことで、クライアントとのやりとりもAに任せることが増えました。

私は内部の管理がメインです。

ある時、私はAに呼び出されます。


「社長が2人いるのにメリットはないから、代表から下りてくれない?」


この時の私たちは、言ってしまえば会社ごっこをしていたに過ぎません。

能力なんてどんぐりの背比べで、恥ずかしながら、友人としての繋がりのまま仕事をしていました。

私は友人といられるぬるま湯に浸かってしまい、会社を大きくしようというのが二の次になってしまっていたんです。

彼も同じ気持ちではあったものの、私に対して恐れを抱いていたようです。


内部の管理、いわゆる人材の管理や育成を全て行なっていたことで、スタッフ全員が私と強い繋がりを持っていました。

そのため、いずれ私が謀反を起こし、自分が追い出されるのではないか、と。

実はこの業界ではよくある話で、部下に好かれる上司が独立をすることは珍しくありません。


私は経営の話をしなかったわけでもなく、よくAとぶつかっていました。

でも当時のAは何を言っても聞かないことから、私がよく諦めていたんです。

そして「代表を下りてくれ」に対する「なぜ?」や『説得』をしても、全く筋が通っていない。

私に決断の時が迫っていました。



しかしそこで動いたのが副社長のB。

私が独立に向けて思考しているのを察したのでしょう。

間に入り、Aを説得します。

この状態でAが強行したら、Bと部下全員が私と共に抜ける恐れが出てきたのです。

Aが私に強気でいられたのは、クライアントのほとんどがAが持っていたため、私が独立をしたくてもできないと考えていたから。

しかし派遣業は人材がいなければ成り立ちません。

そして私とBが手を組めば、クライアントすらAから奪うことが不可能ではありませんでした。

いや、もしかしたら、私が独立をするとすら思考が回っていなかった可能性もありますね笑


結果的にこの話はなかったことになり、また元の鞘に収まりました。





3.経営者のこうた、本気を出す⑴

この時、私は目を覚まします。

そして覇権争いはこの先も必ず起こると予想し、先手を打つことにしました。

結局前回は、私が会社に対する実績を示せなかったのが原因です。

そしてAが無能であると、Aに気づかせずに放置していたのが最大の問題でした。

しかしAに、「お前は無能だからもっとよく考えろ」と言って聞くわけがありません。

であれば、Aが無能であると言い逃れできない状況を作るしかありませんでした。



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