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私の大切なnote

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吉田篤弘さんが紡ぐ、優しい物語の世界。そっと手渡したい5冊。

吉田篤弘さんが紡ぐ、優しい物語の世界。そっと手渡したい5冊。

今年の3月に『鯨オーケストラ』と出合い、優しい物語と言葉の選び方に惹かれ、吉田篤弘さんの作品を好んで読むようになった。

X(旧Twitter)に投稿している読書記録も、吉田さんの作品が大半を占めている。もしかすると、鶴田の投稿に対して「またかーい!」と思った方もいるかもしれない(好きになったらトコトンな性格のもので……)。

でも、投稿するうちに「気になったから読んでるよ」や「気になるから、最初

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小学低学年に伝えたい性教育のはなし|子どもの未来のために

小学低学年に伝えたい性教育のはなし|子どもの未来のために

「そろそろ子どもに性のことを教えた方がいいのかな。」
「“性教育”とはどんな事なんだろう。」

子どもが小学生にもなると、我が子に対してこんなことを考えはじめる親御さんも多いのではないでしょうか。

はい、私もその一人です。

ヨーロッパに比べて、日本はまだまだ子どもへの性の教育が遅いと以前からよく言われています。
しかしここ数年は、それを問題視する教育に携わる専門家などによって、性教育の重要性を

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人は覚悟で信頼され、弱みで愛されることの真意

人は覚悟で信頼され、弱みで愛されることの真意

私は、人は覚悟で信頼され、弱みで愛されるようになれば「自分らしく生きていける人」になっていると考えています。

そして、自分らしく生きていける人の特徴は、「自分で生きていくという覚悟」を持っている点です。

”覚悟”というと「よし、するぞ!」と力むイメージが浮かぶと思いますが、私の思う覚悟というのは、ある種の”諦め”の感情も含んでいます。

諦めとは、自分以外の何者かになることはできないということ

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【あなたのがんばりを誰よりも知っているのは、あなた自身だ】

【あなたのがんばりを誰よりも知っているのは、あなた自身だ】

謙遜が美徳とされるこの国では、自分のがんばりを口にすると、こんな言葉が返ってくる。

「それくらいみんなやってる」
「それくらいできて当たり前」
「自分で『がんばってる』とか言っちゃう時点で半人前」

このように言われると、せっかく膨らんでいた自信や意欲が、みるみるうちに萎んでしまう。例え言われたのが自分自身じゃなかったとしても、他の人が言われているのを耳にすれば、「がんばった」と口に出すことは愚

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感受性が強いって結局どういうことなの? 〜13歳の息子と話したこと〜

感受性が強いって結局どういうことなの? 〜13歳の息子と話したこと〜

「あぁ~おもしろかった。さすがにもう寝よう。今の話本にしたら絶対おもしろい。お母さん『息子と話したこと』って、何か文章書きなよ」

2時間近く話し込んだ後に、息子がそう言った。

この話は、思春期の息子のいらだちから始まり「感受性の強さって何なのか?」という話題に発展して、無事着地するまでの話。

「中学生って本当にイヤ!」息子は昔から学校に足が向かない日がある。最近はそこまで頻繁ではないが、とき

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遠くの誰かさんにありがとうを。

遠くの誰かさんにありがとうを。

きっかけは、100円ショップでスケジュール帳を買ってあげたことだった。いつもは行かないショッピングモールの中にある、ちょっとだけオシャレ系の100円ショップへ娘と出かけた。春らしく新学期応援のコーナーが設けられていて、お弁当箱やらペンケースやらノートやらが心踊る感じでディスプレイされていた。パステルカラーのグラデーションが綺麗なスケジュール帳を見た途端、娘のハトちゃんはいたく気に入って、買いたいと

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まずは、目の前の一人を

まずは、目の前の一人を

いや、こんなツイートを見かけて。起業家のあこ社長さんです。

「ビジネスとは、たった1人を超超感動させる事からスタートする」いいこと言うなぁ。ほんと、そーですよね。

どんな商品やサービスも、一人が「ああ、これはいい!お金を出してでもほしい」って思うとこからはじまるんだもん。お店なんかもそうじゃないかな「お父さんのつくるカレー、めっちゃ美味しい。週に一度は食べたい。いっそお店出したら?」みたいな。

【魔法の館】

【魔法の館】

先日、note公式コンテストでグランプリを受賞した。

頼もしくて無力なきつね、こん。

頼もしくて無力なきつね、こん。

『こんとあき』という絵本が、死ぬほど好きだ。自分が幼いころにも繰り返し読んだし、もうすぐ小学校を卒業する長男にも、何度も読んで聞かせた。小学校1年生の次男にも小さなころから読み聞かせ、今もまだ好んでいる。

この絵本は、幼いころに母がよく読んでくれた絵本だった。林明子さんの絵本はどれも好きだが『こんとあき』は格別。

なんといってもこんの視覚的な可愛さは、動物を扱った絵本のなかでも群を抜いていると

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五感の届く範囲で

五感の届く範囲で

座右の銘というほどではないが、好きな言葉が2つある。

1つは、"Don't think. Just feel."
2つめは、"Life is short."

どちらも英語なのは、私にとって耳触りがいいから。日本語で「考えるな、感じろ」「人生は短い」と言われると、少し強く聞こえる。

事務員として働いていた頃、あるワークショップに参加した。講師から「最近感動したことは何ですか?」と質問され、私は

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てのひらに咲く花

てのひらに咲く花

「オンライン飲み会?パソコンのモニター見ながら酒飲むの?なにそれ気持ち悪い」と顔を歪めていた相方氏。この一年半の間に、自身も自宅で会社のリモート会議に参加するのが当たり前になり、オンラインで人と話すことは別に気持ち悪くないのだと気づいたらしい。
「今夜9時から私zoomで飲み会だからね」と言ったら、「りょ」と返事するまでになった。ブラボー!

実際には飲み会ではなく、verdeさんが主催している「

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点を結ぶ

点を結ぶ

過去から所々につけてきた点。
運命の人と出会うことで、それが線になって続いていくのだと思っていた。
この人と出会うために生きてきて、これからの人生が続いていく。そんな風に思っていた。

運命の出会いは人とも限らなくて、出来事だったり、物や場所だったり、出会えたことで時間が色づきだして、点でしかなかった過去が線で結ばれ、意味を宿す。

写真と出会ってとことんやると決めてから、点が線になってきて、傷の

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珈琲を淹れるように言葉を選びたい

珈琲を淹れるように言葉を選びたい

なんかもう、羨ましくてしょうが無いので書いちゃいました。

本来自分は、そこまで何かに嫉妬を感じる方ではないようです。「こうしたい」という意思はあるのですが、「こうしなきゃ」という感情はそこまで強くありません。

ただ、何故か分からないのですが、上手い文章には喉を掻くような嫉妬を覚えてしまいます。昨日も、"Amazon文学"を読んでなぜかもの凄く羨ましく思ってしまいました。

いい文章だなあ。読ん

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手紙小品「気持ちが冷めないうちに」

手紙小品「気持ちが冷めないうちに」

拝啓 立春を迎えて、山の裾野へは相も変わらずしんと霜の覆い被さり、まるで冬を押し留めようとするようです

 寒さ募る日々ですが、恙なく、お過ごしでございましょうか。
 今日の便箋は、消費目安があるのです。便箋を止める帯に、こうありました。
「気持ちが冷めないうちにお使いください。」と。
 どうか笑わないで下さい。正直が身上です。冷める熱なら困りませぬ。冷めないから、持て余すのですね。けれど、折角の

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